両クラスで入賞ならず 悔しい結果に/全日本学生個人選手権
個人戦では日本最高峰の大会である全日本学生個人選手権。全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)を直後に控えた明大は470から2艇、スナイプから1艇の合計3艇が出場した。しかし全艇が入賞を逃し、悔しい結果となった。
◆10・29~11・1 全日本学生個人選手権(豊田自動織機海陽ヨットハーバー沖)
▼470級
今村・八木・桑野組――24位
石塚・小柴・横山組――27位
▼スナイプ級
冨永・溝口・佐藤組――36位
470級では、今村紗栄(商3=長崎工)・八木栄樹(理工3=作新学院)・桑野明日佳(商1=聖和学院)組が54艇中24位の成績を収めた。3日間、かなり風が弱い中でレースが行われた今大会。微風を得意としていた今村・八木・桑野組だったが、蒲郡の海面に苦戦し思うような順位には届かなかった。「一つ一つのレースで大きなミスをしてしまうことが多く、対応できないところが多かった」(桑野)。それでも、2日目までの巻き返しに出ようと迎えた最終日。これまでのレースで出た、課題のスタートを克服し、第4レース目で9位という好成績を収める。「スタートでしっかり出ることができ、事前に決めたコースで行けた」(今村)。しかし総合成績は奮わず。反省点の残る結果となった。
スナイプ級では、溝口真由(農4=広尾学園)・佐藤新(理工3=明大中野)・冨永祐大(法3=高松商)組が出場。しかし54艇中36位という悔しい結果となる。「海面の癖をつかみ切れず思ったような走りができなかった」(冨永)。結果こそ奮わなかったものの、1日目と2日目は苦しい微風のレースで、蒲郡の地形や風の入り方、走らせ方などの学びも多かった。「順位という形で満足できなかったが、本番の全日本インカレに生かしたい」(溝口)。今試合では順位こそ奮わなかったものの、約1週間経過した蒲郡での遠征で、全日本インカレへの準備は整っている。
11月4日から4日間開催の全日本インカレは4年生が出場する最後の大会。「まずは楽しんで、なおかつ自分のできることを全部出し切れるようにしたい」(溝口)。今大会での悔しさをバネに全日本インカレでの上位入賞目指す。
[豊澤風香]
※写真はヨット部より提供
試合後のコメント
溝口
――全日本インカレでどのような走りをしたいですか。
「自分たちが得た情報から考えて、自分はこういうコースを引きたいとかこういう走りがしたいというのをレースで展開できれば一番いいかなと思います」
今村
――チームの雰囲気はいかがですか。
「それぞれ課題が見つかったり、思った通りに行かなかったりした艇が多かったと思います。それを踏み台に全日本インカレで今までやってきたことを出し切ろうという気持ちでいます」
佐藤
――レースの感想を教えてください。
「元々僕は舵取りをやっているので個人戦では予備クルーとして登録してもらっていました。まさかこの風で出させてもらうとは思っていなかったので、驚きはありました。しかしいい経験になったので、来年は自分がスキッパーとして出られるように頑張りたいとモチベーションになりました」
冨永
――遠征中に強化してきたことを教えてください。
「初めての場所なので、地形の特徴をつかんでから自分たちの思っているプランで行こうと考えていました。Google Earthなどを使用して地形を読むところから始まり、普段とは違う面から頑張りました」
桑野
――全日本インカレの意気込みをお願いします。
「インカレは微風予報が少なく私が乗るところは少ししかないと思いますが、その中でも今大会で駄目だったところや、自分の課題を意識して取り組みたいと思っています。トップフィニッシュしたいです」
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