慣れない環境でも安定の射を見せ、ファイナルラウンドに進出/全日本学生フィールド選手権事後取材女子

アーチェリー
2021.11.05

 慣れない環境でも実力を見せつけた。的までの距離が一定でフラットな環境で行われるターゲットとは違い、自然の中、様々な角度や距離から的を狙うフィールドで行われた今大会。女子では西川朋希(政経3=光陵)と照沼美波(商3=武蔵野北)の2人がファイナルラウンドに進出。慣れないフィールドでも正確に的を射抜く、高い実力を発揮した。そこで今回はファイナルラウンドに進出した2人にオンライン取材を行った。

 

◆10・15〜10・17 全日本学生フィールド選手権(群馬国際フィールドアーチェリー場)

▼10・16 予選ラウンド

 照沼――5位

 西川――10位

▼10・17 ファイナルラウンド

 照沼――1回戦敗退

 西川――1回戦敗退

 

照沼

――今大会を振り返ってみてどうでしたか。

 「1,2週間前からとても調子が悪くて、正直出場するのがすごく不安でした。今回の大会はフィールドで行う試合だったのですが、今年社会人も含めた全国大会にも出場していたので、その経験のおかげで技術面の不足などをカバーできました。調子が悪い中でしたがなんとか予選は5位で通過することができて良かったです。ただ決勝は雨が降ってしまい、その環境の変化などに対応できず、最後まであまり修正できないまま終わってしまったというところは悔しいと思っています」

 

――今大会にはどのような目標を持って臨みましたか。

 「5月に行われた全日本選手権では、予選を通過して決勝トーナメントの初戦で敗退してしまったので、今大会ではトーナメントを突破したいと思っていました。ですが今回も初戦で負けてしまったのでそれはとても悔しいです。トーナメントで勝ち進めば優勝できて、初戦で負けたら7位で終わってしまうので、1回は勝ちたかったです」

 

――今大会はどのようなものでしたか。

「1年生の時は経験が足りず出場できず、昨年度はコロナの影響で大会が開催されなかったので、全日本学生フィールド選手権はこれが初めてでした。また、全国を目指したいと思ってアーチェリー部に入部したため、その目標をかなえるという意味でも結構重要な試合でした」

 

――今大会を通してどのような点が課題だと感じましたか。

 「雨がとても苦手なので、天候が変わってもその状況の変化に対応できるようにすることが課題です。また、フラットな環境で打つ平打ちの点数が結構落ち込んでいるので、射型自体を見直してまた一から改善していこうと思います」

 

――今後はどの大会を目標に活動しますか。

 「全日本学生室内個人選手権という室内で行う種目があるのですが、その大会に出られるようにしたいです。また、団体の全国大会である王座決定戦の予選が春に行われるので、そのリーグ戦を勝ち進み、王座を目指したいです」

 

――今後の意気込みをお願いします。

「経験もあるので、部内でみんなを引っ張って行けるような安定した点数を取っていきたいです」

 

西川

――今大会にはどのような目標がありましたか。

 「全国大会に出場するのが初めてだったので、とりあえず後悔のないようにしたいなと思っていました。特に点数の目標とかは考えてなかったのですが、全力で楽しむというのを目標にしていました」

 

――フィールドアーチェリーならではの難しさはどのような点にありますか。

 「フィールドのアーチェリーは普通の50メートルや30メートルのターゲットアーチェリーとは違って山の中でアーチェリーをするのですが、足場が斜面であったり、まるで天井に向かって打っているかのような感覚になるほどの打ち上げや、逆に下に向かって打っていく打ち下ろしがあったりするので、そこがやはり打ちづらいというか大変でした」

 

――大会を振り返って、どのような点が良かったと思いますか。

 「予選が10位通過だったのですが、11位の人とは合計点数が全く一緒でした。そういう場合はシュートオフといってお互い1本だけ打って点数の高い方が上の順位になります。私はシュートオフ自体が初めてでしたし、とても緊張しましたが、ちょうどど真ん中に決めることができました。こういう場面で決められたことはかなり自信になりましたし、良かったと思います」

 

――収穫や今後に生かしていきたいところはありますか。

 「2日目は結構集中力が欠けてしまったところがあるので、天候が悪くても最後まで集中できるようにしたいなと思いました。また、やはり試合中に楽しむという気持ちが大事だなと今回気づいたので、今後の大きい試合でも楽しみながらできるようにしたいなと思います」

 

――今後に向けての意気込みをお願いします。

 「12月に室内でプレーする全日本学生室内個人選手権の予選があります。私はその種目がとても苦手なのですが、今年は自分の実力が出せるようにしたいですし、本大会出場を目指して最後まで諦めないで頑張ろうと思います」

 

[萩原彩水・清水優芽]