菅沼・西組が準優勝 宇田・戸上組は3位/全日本大学総合選手権・個人の部

卓球
2021.10.31

 大会3日目は男子ダブルスの準決勝、決勝が行われた。菅沼湧輝(営4=大阪桐蔭)・西康洋主将(商4=明徳義塾)組は準決勝を大逆転勝利。決勝ではあと一歩及ばなかったが、準優勝を果たした。宇田幸矢(商2=大原学園)・戸上隼輔(政経2=野田学園)組は準決勝で敗退し3位となった。

 

◆10・28~31 全日本大学総合選手権・個人の部(所沢市民体育館)

▼男子ダブルス

 菅沼・西組――2位

 宇田・戸上組――3位

 

 男子ダブルス準決勝。第2ゲーム終了時点でゲームカウント0―2。菅沼・西組は窮地に立たされていた。「無理が出てしまっていた」(西)。決めなければいけない、精度の高いレシーブをしなければ負けてしまうという焦りからミスが連発。何としても流れを変えたかった。3ゲーム目以降はスマッシュなどで派手に点を取るのではなく、相手の苦手なところを攻める作戦に。この作戦が功を奏す。丁寧にコースへ打ち分けることで得点率は上昇。「我慢することができ、余裕のある気持ちで戦えた」(西)。その後も練習通りの戦術や展開で3ゲーム連取に成功。絶体絶命のところから見事大逆転勝利を収めた。「作戦を地道にやって自分たちのペースにできたことが逆転の要因だと思う」(菅沼)。

 

 決勝は1-3で敗れ惜しくも準優勝となった。この大会を4年間の集大成として位置けていた菅沼・西組。目標のベスト4を達成し「全日本選手権(以下、全日本)に出場できることになったので、解散をもう少し延期できてうれしい」(西)。全日本での目標は優勝。大学卓球人生最後の大舞台を有終の美で飾るべく、まい進する。

 

 先日行われたアジア選手権。宇田・戸上組は男子ダブルスにて日本勢45年ぶりの金メダルを獲得した。今大会の優勝候補にも挙げられていたが、準決勝で敗退。「世界選手権に向けて大きな課題が見つかったことが今回の収穫」(宇田)。常に見据えるのは世界。これからも世界で輝く紫紺から目が離せない。

 

[大橋直輝]

 

試合後のコメント

西

――決勝戦はいかがでしたか。

 「大事な場面で2本サーブミスをして流れが悪くなってしまいました。2本目は9―10でミスをして終わらせてしまったので、そのような少しの甘さが優勝できない原因なのかなと思います」

 

菅沼

――全日本への課題は何ですか。

 「フォアの回り込みを大きく回り込めたらもっと良いパターンができる場面が何回かあったので、動けるように下半身を強化していきたいと思います」

 

宇田

――ダブルスを振り返っていかがでしたか。

 「相手のサーブやレシーブに対しての処理が負けた要因かなと思っています。その中でラリーに持ち込んだらこちらの方が有利なのですが、3球目や5球目で点を取られてしまったので、ミスというのが一番の敗因かなと思います」