盤石の勝利 木村堂々の2連覇達成!/全日本学生個人選手権

拳法
2021.10.25

 学生個人全国1位を懸けて開催された今大会。明大勢は着実に勝ち進み、ベスト8に4人も入る快挙を達成。選手層の厚さを全国の舞台で証明することができた。

 

 

◆10・24 全日本学生個人選手権(露橋スポーツセンター) 

▼男子の部

 木村――1位 

 深町――2位

 玉置、井上――ベスト8

 吉田、野村――4回戦敗退

 大谷、吉岡、國枝、森川――3回戦敗退

 岡崎、室谷、大川――2回戦敗退 

▼女子の部 

 久芳、平井――2回戦敗退

 西尾――1回戦敗退

 

  実力を遺憾なく発揮した。木村柊也(文3=関西福祉科学大学)は危なげなく勝利を重ね、準決勝。相手は同じ明大の井上晴陽(法1=三井)であった。1本目を先制するも「少し焦ってしまった」と井上にすぐさま一本を奪われてしまう。それでも「一度深呼吸をして気持ちを切り替えた」。落ち着きを取り戻した木村は井上のスキをつき2本目を奪取。決勝へと駒を進めることができた。

 

 決勝ではまたも明大対決となった。相手は深町雅也主将(法4=朝倉)。公式戦でも、練習試合でも幾度となく対戦してきた2人だ。木村が突きで積極的に攻めれば、すかさず深町も蹴りで反撃。激しい攻防戦が繰り広げられていた。しかし互いに決定打が出ず緊迫した展開が続く試合が動いたのは試合時間残り25秒。「焦ることなく、ずっと集中を切らさないようにしていた」。深町の一瞬のスキを逃さず木村が抑え込み、そのまま一本。最後まで気を緩めることなく戦い、1―0で逃げ切り勝利。粘り強さを見せつけ、見事優勝を果たした。

 

 今大会2連覇を達成した木村。しかしその裏では「今までにない緊張感とプレッシャーを感じていた」。挑戦者としてではなく王者として挑んだ今大会。今まで感じたことのない重圧を経験した。それでも試合が始まれば「いつも以上に調子は良かった」。不安をはねのけ、全国の大舞台で最高のパフォーマンスを披露。精神面でも大いに成長した木村にもはや敵はいない。

  

[久野稜太]

 

試合後のコメント

深町

――今日の試合振り返ってみていかがですか。

 「4年生という最終学年で、さらに明大の主将という立場になってもそこまでプレッシャーを感じなかったので、府立でもいい感じに挑めるかなと感じました」

 

――府立連覇への自信はありますか。

 「自信はあります。それだけ練習は積んできているので。そこは慢心せずに一段厳しい練習をして府立に向かいたいなと思います」

 

――今後への意気込みをお願いします。

 「府立で絶対に優勝して、拳法部で良かったと思えるような結果にしたいです 」

 

木村

――優勝した瞬間を振り返ってみていかがですか。

 「全国大会2連覇ということが今までなかったので、初めて優勝した時は夢のようなというか、現実感がなかったのですが、今回2連覇して現実味が1回目よりも増していて、優勝したのだと感じました」

 

――ご自身の試合内容で良かったと思える点は何かありますか。

 「今日は全体的に良かったです。自分のやりたいことができたというか、試合始まってすぐに自分のペースにどの試合も持って行けたかなと思います」