法大に勝利 6年ぶりの好成績を残し3位に/王座出場校決定トーナメント(男子)

硬式庭球 2021.10.17

 王座出場校決定トーナメント3位決定戦。ダブルスで2勝1敗と流れをつくりだした明大だったが、シングルスは法大のオーダー交換ミスにより全試合が不戦勝となりこの時点で3位が確定する。それでも両校の合意の下シングルスのエキシビションマッチを開催。最終的なスコアは非公式ながら5-4。明大が名実ともに、6年ぶりの好成績となる関東勢3位入りを果たした。

【D2藤永啓人(営4=長崎海星)・副田温斗(営2=四日市工)組VS守屋達貴・加藤木塁組】

 最後のリベンジのチャンスをモノにした。藤永・副田組の相手は、関東学生トーナメント(以下、春関)の男子ダブルス2回戦で戦い、惜しくも勝ちを譲った守屋・加藤木組だ。互角の戦いを繰り広げた第1セット目。タイブレークに突入し、互いに点を積み上げていく。「取るか取らないかで流れが変わってくるので、自信を持ってプレーした」(副田)。最後は僅差で守り抜き、ゲームカウント7-6。続く第2セット目では「ブレークされたりしたりという展開」(副田)が続いたものの、差を埋められず。4-6で落としてしまった。

 

 そしてスーパータイブレークに突入という、春関と同じ展開に。当時は6-10で敗北したものの「出だしがすごく良かった」(藤永)。次々と点を決め6-0でコートチェンジ。勢いは止まらず、相手に抵抗を許さなかった。最後は藤永が華麗にボレーをたたきつける。「一番得意なボレーで学生最後のポイントを決めることができた」(藤永)。成長を見せつけ、10-2で藤永・副田組に軍配が上がった。

 

(ガッツポーズを見せる藤永(左)、副田)


【D3横田大夢(政経2=足利大付)・飯田翔(商1=足利大付)組VS佐野有佑・高清水研人組】

 足利大付高出身ペアが会場を盛り上げた。2人は2019年度のインターハイ複で準優勝を果たした実力者。今試合に向けての練習は2日前から始めたがダブルスの強さには自信があった。だが、第1セットは序盤から相手に主導権を握られる。「佐野さんとはもうやりたくなかった」(横田)。佐野は、横田が約10カ月前に対戦し敗北を喫した相手。苦手意識が先行していた横田は弱気なプレーが目立ち、相手はそのスキを逃しはしなかった。一気に3-0と突き離されると、流れを引き戻せないまま2-6でこのセットを落とす。しかし雨による中断が明けた第2セットは一転して強気なプレーを心掛けた。「とりあえず気持ちで勝つ」(飯田)。強気の姿勢でめりはりのあるプレーが目立った2人は、一気に5-2までリードする。それでも相手は現役最後となる4年生ペア。じりじりと追い上げ5-5まで盛り返される。「リターンゲームでも引かずに行こう」(横田)。2人は引き下がることなく息の合ったプレーでブレーク。直後のゲームでは相手に得点を与えないままキープし、7-5で第2セットを制した。最終セットも最後まで積極的な攻めを崩さず、10-5で見事逆転勝利。「4年生が今日で最後ということもあり、絶対勝ちたかった」(飯田)。下級生ペアがダブルスで大きな1勝を残し、自信をつけた試合だった。

 

 「自分たちが越えられなかった1、2位の壁を越えてほしいなと思います」(北岡志之主将・法4=法政二)。近年は入替戦をしのぐのに精いっぱいだった明大男子。例年とは異なるトーナメント形式ではあったが、堂々の3位という結果は将来の王座出場に向けた大きな一歩となる。新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄(ほんろう)された間、部は寮生活を続けながら感染者を1人も出さなかった。少ない練習時間でありながらもより集中して取り組める環境を整えてきた4年生。「彼らの努力なしでは今試合の勝利はなかったです」(上原真吾監督)。今大会で4年生は引退し、部は新体制へと移行する。久しぶりの上位入りに男子部復調の兆しも見えてきた。来月の関東学生選手権(以下、夏関)、そして来年度の男子部の活躍に期待がかかる。

 

[金井遥香、渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

藤永

――本日の試合を振り返っていかがですか。

 「今日が本当に最後の試合で、ダブルスが最後の引退試合でしたし、法政に勝つためにはダブルス2-1が絶対条件だったので、そのような大事なところで勝てたのは大きかったかなと思います」

 

――代替わりとなります。引退を迎えていかがですか。

 「僕、1年生の時からずっと引退したいなと思ってプレーしてきました(笑)。やっと引退できてうれしいですが、終わってみたら結構いいチームでプレーできたので、少し寂しい気持ちも感じます」

 

副田

――ペアの藤永選手はどのような良さがある方ですか。

 「プレーの面でもしっかり僕を引っ張ってくれますし、気持ちの面でも『よっしゃ、行くぞ!』というように鼓舞してくれて、今年度から組ませてもらっていて、とても頼りがいのある先輩で、頼りにしているいい人です」

 

横田

――夏関に向けた意気込みをお願いします。

 「今回大学での団体戦は初出場で、夏関はこの勝利を勢いに、シングルス、ダブルスともに2次予選から本戦に出られるように頑張っていきたいです。今回明治が3位でしたが、やはり早稲田、慶応に勝つにはもっともっと上の舞台で、僕だけに限らず全員、上の舞台で戦えるようにならなきゃいけないなと思ったので、そこは今回の団体戦を通して反省しながら、夏関は上位を狙って頑張っていきたいです」

 

飯田

――本日の調子はいかがでしたか。

 「今日最初入った時、テニス自体調子は別に良くも悪くもなかったので、2人で声を出して気持ちを上げてやっていこうとしたら自然とプレーも良くなりました。セカンドセットから、自分たちの流れでできたので、いい感じでダブルスができて良かったです」


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