日体大に敗戦 ファイナル4で姿消す/関東学生リーグ戦

ラクロス(女子)
2021.10.17

 流れをつくることができなかった。ファイナル4の相手は日体大。第1Q(クオーター)から日体大ペースで試合が進む。明大は相手のディフェンス陣に阻まれなかなか自分たちのラクロスをさせてもらえない。その後第3Qに3失点と突き放されゲームセット。ファイナル4で敗退となり、昨年度決勝で敗れた立大へのリベンジはかなわなかった。

 

◆9・11~12・27 関東学生リーグ戦

※無観客試合のため、会場名は非公開。

▼10・16 対日体大戦

  明大4{2―3、1―2、0―3、1―2}10日体大◯

 

 第1Q。日体大が先制のショットを決めると、すかさず明大もAT(アタッカー)岡田茉桜(政経4=熊谷女子)のショットで流れをつくる。「やってきたことをやれば絶対に勝てる」(岡田)。しかし追い付いても日体大に追い越され明大にとっては苦しい展開に。「確実に点を取りたいというところで取れなかった」(AT内野彩香主将・営4=所沢北)。第2Qが終わって2点のビハインドで前半を折り返す。

 

 ハーフタイム明けの第3Q。「守り切れなかった」(井川裕之コーチ)と立て続けに得点を許し、防戦一方に。「とにかく基礎技術に違いがあった」(内野)。第4QでMD(ミディー)小瀬かなえ(農4=帝京)が1点を返すも、反撃は続かず。「できないことがあるチームで勝ちにいくことの難しさを改めて感じた」(井川コーチ)。課題であったディフェンスがうまく機能せず、昨年度の決勝進出に並ぶことはできなかった。

 

 この試合で4年生は引退となる。「自分の強みを伸ばそうと一人一人の持つ個性の中でやってきた選手たちだった」(井川コーチ)。個性が強く、勝ちに対する欲が強かった4年生。「自分がチームにどう貢献できるかを考えてほしい」(内野)。先輩が成し遂げられなかった日本一へ向かって。悲願への挑戦が始まる。

 

[桑原涼也]

 

試合後のコメント

井川コーチ

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「日体大がミスがないチームで安定したゲームをつくっていたのに対して、こちらは1回のパンチ力がある選手はいたのですがミスが多かったなと思いますね」

 

――4年生にどんな声を掛けたいですか。

 「コーチになってくれと(笑)。今のコーチたちは日本一になったメンバーしかいないので、こういう悔しい終わり方をした代にこそ指導してほしいなと思いますね」

 

内野主将

――この4年間の思い、振り返りをお願いします。

 「日本一に憧れてこの部に入って、昨年一昨年と関東決勝で負けて今年こそは勝ってみんなと喜びたいと思ってずっとやってきました。組織に関しても技術に関しても共通認識ができていなくて、自分たちが伝えたいのはそこを変えないと勝てないということで、後輩たちに頑張ってもらいたいです」

 

――後輩たちに期待することはありますか。

 「とにかく基礎が大事なのでそこを徹底してほしいと思います。あとは後輩には欲を持ってほしくて、今の4年生は勝ちたいという欲を持っているのですが、3年生はまだ『いや自分じゃなくて』という感じで、自分がチームのためにどう貢献したいのかというのを考えてほしいなと思います」

 

岡田

――今試合の日体大の強さを教えてください。

 「奪いたいというところで自分たちが取り切れないということもありましたが、取り切って自分のボールにしてくるということが一人一人全員できるというのが日体大の強みだなと思います」