ルーキー・稲山が女子エペV インカレでも期待大/関東学生選手権

フェンシング
2021.10.16

 2日目を迎えた関東学生選手権。女子エペでは稲山友梨(営1=星槎)が1年生ながら堂々たる強さを見せつけ優勝を果たした。同種目では中村優里(営3=成立学園)も7位入賞するなど、女子勢が奮闘した。

 

◆10・14~15、20~22 第73回関東学生選手権(駒沢体育館)

男子フルーレ団体――ベスト8

女子エペ個人 稲山――1位、中村――7位、佐藤――9位、小佐井――18位、高木――41位

 

<男子フルーレ団体>

 まずはインカレ出場をかけた東北学大との一戦。終始明大ペースで試合を運び、危なげなく勝利を収める。「勝つことが前提の試合だった」(成田航也・政経3=県立秋田北鷹)。そして迎えた3回戦。ジュリアンや藤川ら強敵擁する慶大相手に苦戦を強いられる。「相手の選手が強かった」(成田)。目標としていた慶大撃破は達成することはできなかったが、相手選手のプレーから学びも得られた。課題を修正しインカレでは必ず雪辱を果たす。

 

<女子エペ個人>

 女子全員がトーナメントへと駒を進めた今大会。その中でも一際輝きを放ったのは優勝したルーキー・稲山だ。動きの速い選手に苦しめられるも、3回戦と準決勝をともに15―14と接戦を制した。目標であったベスト8を達成したことで気負うことなく決勝戦へと駒を進める。「相手の動きをしっかりと見ることができていて手応えがあった」(稲山)。ナショナルチームの選手である寺山(日大)を迎え撃ち、結果は15―11と余裕を持ったプレーで王座についた。

 

 大会3日目となる10月20日には女子エペ団体戦が控えている。総力戦で臨む今種目、目指すはもちろん優勝だ。5人中4人がインカレ出場を決めるなど強さを見せつけた女子は、総力戦で挑む。「しっかりとコミュニケーションを取ることができている」(中村)。チームワークと強さを武器に、優勝に向け突き進んでいく。

 

[萩原亜依]

 

試合後のコメント

成田

――試合を振り返っていかがですか。

 「1試合目は勝たなければインカレに行けない試合だったので、勝つことが前提の試合でした。そんな中でしっかりと勝つことができて良かったと思います。相手に与える点数も抑えて勝つことができて良かったと思っています。2試合目は相手がやはり強かったというのがありますね。強い選手から学ぶことがとても多くて、自分も含め他のメンバーも自分の実力を思い知らされたのではないかと思います。それをこれからの練習で磨いていければと思います

 

中村

――2試合目の終盤で連続得点がありましたがいかがですか。

 「あまり前で点を取るのが得意ではなくて、我慢して相手が来たところをカウンターで狙うことに徹していました。ただ相性がよかったというのもあって、自分のアタックが入るというのが試合の中でつかむことができました。一本決まってからは自分の中でこれなら入るというタイミングをつかむことができて、割と自信を持って前に出られたかなというのがあります

 

稲山

――今大会の目標は何でしたか。

 「ベスト8には必ず入りたいと思っていて、優勝までは考えていなかったです。勝ち進めていくにつれて強い相手と当たるうちに勝ちたいという気持ちが出てきて、その気持ちが勝ったにつながりました。そういったメンタルの持ち方も良かったのかなと思います

 

――団体戦に向けて意気込みをお願いいたします。

 「チームとして練習の回数が少なかったので、どうしたら勝てるのかという不安があったのですが、先輩方と話していくうちに自分たちの中で成長できる部分を見つけることができました。今回の試合に関してもそれぞれ課題もできたと思うし、自分にも課題ができました。団体戦は個人戦とは違って後ろにみんながいるので、個人戦とはまた違う戦い方にはなると思うのですが、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います