開幕3連勝 日体大に白星挙げるも課題残る/関東大学対抗戦

ラグビー
2021.10.10

 これまでも課題となっていたミスはあったものの、対抗戦3連勝を飾った。前半、4トライを奪い26―3で折り返す。後半は得点できない時間が続いたが、4トライを決め最終スコア46―10で日体大に勝利。しかし「本当に良くなかった試合だった」(スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。相手の圧力があるときに一人一人が前に出ていけず。白星を挙げたものの、課題の残る試合となった。

 

◆10・9 関東大学対抗戦(江戸川区陸上競技場)

▼対日体大戦

 〇明大46{26―3、20―7}10日体大

 

 前半8分、ハーフウエーライン付近で明大が反則。日体大にPG(ペナルティーゴール)を決められ先制点を許す。明大が得点したのは13分。敵陣5メートルライン付近で日体大がペナルティー。そこから左ウイング石田吉平(文3=常翔学園)がクイックスタートし速攻で仕掛けてつなぎ、最後は右ウイング松本純弥(政経4=佐賀工)がトライを決めた。22分にも松本純がハーフウエーライン付近でインターセプトを決め、そのまま走り抜けてグラウンディング。「前に出ることができて、明大の理想とするディフェンスができた」(松本純)。33分、敵陣10メートルライン付近から左センター廣瀬雄也(商2=東福岡)がビッグゲイン。そこでラックになり、パスを受けたフルバック秋濱悠太(商1=桐蔭学園)がトライを決めた。「BKとしての仕事ができた」(秋濱)。37分には、自陣10メートルラインのマイボールスクラムからテンポよくパスを回していき一気にラインを上げていく。敵陣22メートルライン付近のラックから外側に振り、廣瀬、石田とつないで最後は紀伊遼平(営3=桐蔭学園)が紫紺初トライ。「BKの2人がうまくリアクションしてくれた」(紀伊)。明大は前半で4トライを決め、26―3で前半を折り返した。

 

 後半に入ると、早々に明大が得点を決める。敵陣22メートルラインのラインアウトからモールで押し込み、最後は紀伊がトライ。後半5分、タイミングよく走り込んできた右フランカー石浦大貴(政経2=報徳学園)がゴールライン前のラックからパスを受け取り、対抗戦初出場にしてトライを決めた。「コミュニケーションをしっかりと取れていた」(石浦)。10分にも、ゴールライン前のラインアウトからのモールの押し込みで紀伊がトライ。紀伊は今試合で3本のトライを決めた。その後は両者ミスが続くなど、得点を決め切れずに試合が動かない時間が続く。そんな中で得点を決めたのは明大。36分、自陣10メートルライン付近でのラインアウトからパスでしっかりとつないでいきゴールライン前まで迫る。右サイドから左サイドへパスを振り、最後は石田がトライ。「チームのいい流れができたおかげ」(石田)。しかし試合終了間際、明大がこぼしたボールを奪われ日体大にトライを献上。「自分たちのミスから流れを奪われた」(飯沼)。最後はトライを許してしまったものの、46―10で対抗戦3勝目を飾った。

 

 これまでの試合でも課題として挙がっていたのがミスの多さ。「一人一人が前に出られていなかった」(飯沼)。今試合でもミスから相手を流れに乗せてしまうという場面が見られた。「防げるミスだったのか、防げないミスだったのか」(紀伊)。防げたミスに対して試合中にどう修正するのかを全員で共有できていなかった明大。次戦は筑波大との対戦が控えている。「今年度のチームははまったら強い」(石田)。修正力を見せつけ、対抗戦4連勝へつなげたい。

 

[宇野萌香]

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