リーグ開幕 第3Qで突き放し東農大に快勝/関東学生リーグ戦
リーグ開幕戦は東農大との対戦。第1、2Q(クオーター)は流れをつかめず苦しんだものの第3Qで奮起し一挙5得点。流れをそのままに見事快勝し、チームの目標である日本一へ向けて着実に歩みを進めた。
◆9・11~12・27 関東学生リーグ戦
※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。
▼9・20 対東農大戦
〇明大14{4―2、1―1、5―1、4―0}4東農大
第1Q開始2分、MD(ミディ―)小瀬かなえ(農4=帝京)のパスからAT(アタッカー)吉岡真子(政経4=明大中野八王子)がシュートを決めて先制。1分後にはAT内野彩香主将(営4=所沢北)がシュートを決め、明大が完全に流れをつかんだかのように思われた。しかし「クリアで詰まっているシーンがあった」(内野)。なかなか点差を広げることができず第1、2Qは拮抗(きっこう)した試合展開となった。
第3Qは「とにかくボールを前に進めようと思った」(AT岡田茉桜・政経4=熊谷女子)。その言葉通り、速く確実にパスをつないで前に運び、最後は岡田がしっかりとシュートを決める。意識を変えたことで本来の動きを取り戻し最高の流れに乗った。勢いづいた今年度の明大は誰も止められない。その後も岡田や内野のシュートが決まり9-4と東農大を突き放す。第3Q残り2分を切った場面では、AT野村柚月(情コミ4=札幌手稲)が武器とするゴール裏から回り込んでのシュートでゴールネットを揺らす。
第4Qは第3Qの勢いそのままに小瀬らが得点を重ね14-4で試合終了。見事東農大に勝利し白星発進となった。
新型コロナウイルスの影響で1か月延期しての開幕となった今大会。「延期になった分まだまだ練習できる」(内野)と延期になったことを前向きにとらえ勝つための準備をしてきた。さらに練習を積み重ねチームで目指すのは日本一。今年度の明大の快進撃はまだ始まったばかりだ。
[堀純菜]
試合後のコメント
井川裕之ヘッドコーチ
――試合を振り返っていかがですか。
「前半は相手にドローを支配されて苦戦しましたし、あと1本というところで試合を決められず、ずっともつれてしまっていました。その中で第3Qは縦に速くつないで相手が戻ってくる前に仕留めるという作戦に切り替えました。第3Qでとどめを刺すような展開に持ち込めたのが良かったと思います」
内野主将
――チームで意識したことは何ですか。
「今年のチームはきれいなラクロスというよりかはミスもたくさんするし、上手くないけれどもみんなで挑戦して暴れ続けるというのがチームのカラーだと思っていたので、何をしても想定内だと思って暴れてきました」
岡野
――第3Qで大量得点されていましたがどのようなことを考えていましたか。
「シュートを決め切るというのが役割だと思っていたので、余裕を持ってここは決まるという自分のおはこのシュートを決めて、DFやゴーリーのポジショニングなどもよく見て、ただ決め切るということをやっていました」
野村
――第3Q、裏から回り込んでのシュートを決められましたが、どのようなことを考えていましたか。
「自分のシュートコースが見えたときに『これは』と思いました。しかも相手ゴーリーもたまたま左手ゴーリーで明治が普段練習しているのと同じだったので、自分が信じたところに打ち込めば入るだろうって思ってやったら入りました」
小瀬
――これからの意気込みをお願いします。
「ラストシーズンとなって緊張してしまうこともあると思うのですが、その緊張を自分にとってのプラスに捉えて、チームが一番ピンチの時にこそ活躍できる選手になってチームを勝たせたいと思います」
関連記事 RELATED ENTRIES
-
大量26得点で横国大に勝利 ファイナル4進出/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.09.10第1Q(クオーター)に10得点を重ね明大は完全にペースをつかむ。第2Qで少し失速したものの、後半に力を見せつけ26—1で横国大に勝利。得失点差でファイナル4進出を決めた。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼9・9 対横国大戦(会場非公開) 〇明大26{10—0、4—0、6—0、6—1}1横国大 ファイナル4進出のため19点差をつけて勝利することを目標として臨んだリーグ最終戦。明大女子ラクロス部は今リーグ戦ってきた中で、ベストゲームを見せた。 第1Q、開始直後から明大は怒涛(どとう)の攻撃を繰り出す。AT(アタッカー)柳井華(農4=東大教育学部付)が開始4分のうちに3連続得点。「最初はどうなるかという不安の中で決め切ってくれるというところでエイト(柳井)は力強かった」(古川真愛主将・農4=町田)と頼れる明大のキーマンが先陣を切る。柳井のゴールで完全に流れをつかんだ明大は、ドローからボールを制し相手に一度も触れさせずに得点を量産。第1Qを10—0で終える。続く第2Qでは得点のペースが落ちたものの、第1Qの流れをそのままにゴールを生み出し14点リードで試合を折り返す。 後半は第3Qで同点に追いつかれてしまった前試合の反省から「後半の明治」(古川)を掲げ、チームで明るい雰囲気を作りもう一度ギアを入れ直した。「オフェンスの攻め方を少し変えながらもやりたいことをしっかりコートで体現できた」(柳井)と後半も相手コートを攻め立て横国大を圧倒する。第4Qの開始直後には1点失ったものの「1点取られたら1点取り返すのではなく2点3点取り返す」(柳井)のマインドで、すぐに得点を取り返す。今試合では7人もの得点者が出た。前試合から1on1力や得点力を高めてきた結果の現れだ。そして、試合は26-1で明大が勝利を収めた。 大量26得点で横国大戦を制した明大は今日の他の試合の結果によりファイナル4進出を決めた。部員全員で『I will』を体現しさらに強く、戦うことを楽しめるチームに。彼女たちの全国への挑戦はこれからが本番だ。 [堀純菜] 試合後のコメント古川——目標以上の25点差をつけることができました。 「チームとして目標を立てて達成することが成蹊大戦はできなかったので、この試合で達成できて良かったなと思います。19点差をつけたところで満足するのでなく、自分たちでペースを作っていき自分たちのやりたいことを全て出し切るということができた結果としては25点差つけることができたと思います。ファイナル4につながる試合になったかなと思っています」 ——リーグ戦を通してチームで成長した部分を教えてください。 「中央大戦で負けて崖っぷちの状態の中でも絶対に勝たなきゃいけないっていう一人一人の気持ちの強さや、試合の中で勝たなきゃいけないという緊張感の中でも自分たちがやってきたことを出せるようになったことだと思います。また、コーチに言われたことや相手に合わせて試合の中で変え切るっていうところは成長してきたポイントなのかなと思います。一人一人が今変化しつつあるところだと思うので、ファイナル4にむけてさらに一人一人の得点力だったり対峙力だったりというのを上げていけたらもっと強いチームになるかなと思っています」 柳井——ファイナル4に向けてどのような練習をしますか。 「自分たちがやってきたことを踏まえて先ほどヘッドコーチも言っていたのですが、厳しい環境、強い相手と戦うことを楽しむという環境を自分たちで作って、練習は試合のように試合は練習のように、プレッシャーや強い相手と戦うという試合をファイナル4でしっかり楽しめるように練習は作っていきたいなという風に思います」 READ MORE -
終盤の猛攻! 緊迫のシーソーゲーム制す/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.08.29明大は第1Q(クオーター)に3点を先制するも成蹊大の強力な攻撃に押され、試合は一進一退の攻防に。勝負を分けたのは最終Q。明大は3得点を奪い勝ち越しに成功。終盤での勝負強さが試合を決めた。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼8・26 対成蹊大戦(江戸川区臨海球技場) 〇明大8{3ー1、1ー2、1ー2、3ー0}5成蹊大 前の試合に引き分け、迎えたリーグ4戦目。相手のファウルからフリーシュートで先制に成功すると、明大は一気に主導権を握る。AT(アタッカー)古川真愛主将(農4=町田)、MD(ミディ)齋藤千暖(政経3=新発田)が見事なステップからショットを決めるなど上々の立ち上がりを見せた。第2Qは相手オフェンス陣の角度あるシュートに苦戦。開始早々1点を返されるなど守りの時間が続いた。しかしG(ゴーリー)村田知沙都(政経3=東京女学館)が好セーブを見せるなど粘り強く守り切り1点リードで前半を終える。 中大戦では後半に逆転を許し敗戦した明大。ここでも一筋縄ではいかなかった。第3Q、相手攻撃の勢いを止められず同点に。さらに獲得したフリーシュートを決め切ることができず流れをつかめない。その後一時勝ち越しに成功するも、またしても同点とされ勝負の行方は最終Qへ。白熱した展開の中、チームを救ったのはAT(アタッカー)柳井華(農4=東京大教育学部付)だった。相手陣地に自ら切り込み放った強烈なショットがゴールネットを揺らした。「明治に流れを引き寄せることができて良かった」。その後も齋藤がこの日4得点目となるショットを決めるなど、一挙3点を獲得。相手を一気に突き放した。 終盤の攻撃が光った明大は今リーグ2勝目を手にした。「次は大量得点で勝たなければならない試合になる」(古川)。逆転のファイナル4進出へ向けリーグ最終戦となる横国大戦へ臨む。 [久和野寛人] 試合後のコメント古川――今試合の良かった部分はありますか。「自分たちのやりたい形を第4Qで見せることができ、相手が守り切れないシーンをつくり出せたことです。またディフェンスでは相手のやりたいことを自由にやらせない守りができたことで相手のペースを完全につくらせることがなかったのが良かった点だと思います」 柳井――前試合では5得点、今試合も2得点ですが、ご自身の活躍をどう評価されますか。「チームを勝たせるために点を取ることが仕事だと思っているので、まだまだ伸びしろがあると感じています。次戦までにより得点力を伸ばしていきます」 齋藤――今試合は4得点でした。振り返っていかがですか。 「敵を何人か抜いて中に入り込んでシュートするというのをずっと練習していたのでそれが発揮できたのはすごく良かったです。フリーシュートをもらえた時に決め切れていれば、もっと点数を離せたと思うので、そこを次の試合までに練習していきたいです」READ MORE -
柳井5得点! 昨年度覇者に引き分けと成長見せる/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.08.173戦目の相手は、昨年度最終Qで逆転負けした因縁の慶大。AT(アタッカー)柳井華(農4=東大教育学部付)が5得点の活躍などで互角の戦いを見せ、課題の最終Qも無失点におさえ引き分けに。自力でのファイナル4進出を決めることはできなかったものの、進化を感じさせる試合だった。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼8・14 対慶大戦(富士通スタジアム川崎) 明大7{1—3、2—2、2—2、2—0}7慶大 前戦で中大相手に痛い敗戦を喫し、ファイナル4進出のためにはもう負けられない明大。集客試合で多くの他大学ラクロス部が観戦した注目度の高いカードとなった。先制したのは明大。MⅮ(ミディ)齋藤千暖(政経3=新発田)からパスを受けた柳井の正確なショットでゴールネットを揺らし先制。その後も柳井はゴール前に果敢に攻めこみ、前半で3得点を挙げる。しかし、パスミスで相手に流れを渡してしまう失点が目立ち、前半を3―5で折り返す。 後半第3Qでは、ファールを誘い獲得したFS(フリーシュート)を齋藤が冷静に決め1点差に追い付く。しかし慶大が裏をかくアンダーシュートなど王者の実力を見せつけ一時は3点差と苦しい展開に。それでも最終Q3分、柳井がこの日5得点目を決め6―7。その4分後にはパスをつなぎ相手ディフェンスをかいくぐってMD古川真愛主将(農4=町田)のショットで同点に追い付いた。終盤まで脚を動かし、集中力、チームワークが途切れない強さを見せた。流れを握った明大だが、終了間際に相次いだイエローカードで2人不足の不利な時間が続き、勝ち越し点は奪えなかった。そのままホイッスルが鳴り試合終了。第4Qは無失点に抑えたが、終盤までチャンスがあっただけに惜しい引き分けとなった。 慶大のフィジカルプレーに、フィールドを広く使いパスをつなぐプレーで対抗した明大。昨年度覇者にも決して劣らない実力を感じさせる試合運びだった。「4Qで勢いを落とさず、2得点につなげられたことは成長した」(柳井)。成蹊大、横国大戦も快勝し、ファイナル4へ突き進め。 [杉田凜] 試合後のコメント柳井――フィールドを広く使ったオフェンスが印象的でしたがなにか意識して練習していたことはありますか。 「フィールドを広く使い、ディフェンスが崩れている間に得点までつなげることを意識的に練習していました。ATだけでなく、MD、DF(ディフェンス)、G(ゴーリー)の全員がその意識を持っていたため成功したのだと思います」 ――試合を通して収穫した点はありますか。 「リーグ戦を通して、フルコートオフェンスに課題がありましたが、視野を持ち、空いている人にテンポよく展開できたことは自信に繋がりました」 ――慶大のプレーにどのような印象をお持ちですか。 「フルコートディフェンスでのハイプレッシャーや、グラウンドボールへの反応の速さなどで、例年同様の慶應らしさを感じました」READ MORE