日大と3本勝負 大差で勝利/練習試合

ラグビー
2021.07.12

 春シーズンを終えて迎えた初のA戦は日大との3本勝負。1本目は明大が先に2トライを連取するも、その後相手に取り返されてしまい12ー12の同点で終える。続く2本目では、攻めのプレーを繰り広げ20―5で勝利。3本目は終始得点を挙げ続け、36ー5の大差で日大を下した。全体としては68ー22と結果を残した。

 

◆7・11 練習試合(日大稲城総合グラウンド)

▼対日大戦

 ○明大68{12―12、20―5、36―5}22日大

 

 1本目の前半は激しい攻防戦が続き、何度かチャンスをつくるも点につなげられずにいた。試合が動いたのは開始27分。クイックスタートから外に展開していき、西川賢哉(政経2=桐蔭学園)が先制トライを挙げる。続く30分にはハーフウエーライン付近で相手のミスボールを拾ったフルバック秋濱悠太(商1=桐蔭学園)が独走トライを決めた。このままリードすると思われたが、その後日大に2連続トライを奪われてしまい12―12の同点で終える。2本目の試合では、今試合が復帰戦となるスクラムハーフ飯沼蓮主将(営4=日川)が出場。「強気に自分で攻められた」(飯沼)。開始15分、飯沼がパスダミーで自ら持ち出し、そこから一気に攻めのプレーを展開すると、最後はスタンドオフ齊藤誉哉(文3=桐生一)がグラウンディング。「周りのメンバーのおかげで取れた」(齊藤)。続く24分、敵陣22メートル付近でのラインアウトから始まると左に展開し、フルバック金昂平(政経1=大阪朝鮮)からパスを受け取った西川がトライ。「練習してきたことが出たトライだった」(西川)。終了間際にも西川がトライを演出し、20―5で勝利を収めた。3本目の試合では、開始早々に決めた右ウイング杉本大雅(文3=国学院久我山)のトライを皮切りに得点を量産。結果、36―5で白星を挙げた。

 

 今試合は春シーズンを終えてから最初のA戦。「これからラグビーのことを細かく突き詰めていく段階に入っていく」(左センター江藤良・文4=報徳学園)。春でつくり上げてきたことを基盤に、夏ではどこまでレベルを引き上げられるのか。「ここでもう一度引き締めてやっていく」(飯沼)。今後の成長に期待したい。

 

[安室帆海]

 

試合後のコメント

飯沼

――復帰戦でしたが、いかがでしたか。

 「春はあまり調子が良くなかったのですが、ケガの期間色々考えたりして最近調子が上がってきています。今まではスタートから出てゲームコントロールをする立場だったのですが、今日は2本目からだったのでフレッシュなメンバーと勢いを与えていこうと思っていました。1本目が同点で終わっていました。明治の強みは後半からなので、勢いを持ってアタックしていこうという気持ちでいきました」


江藤

――1本目ではゲームキャプテンでしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか。

 「ゲームキャプテンを任されましたが、いつも通りという気持ちで自分のできることを自分でやろうという思いで試合に臨みました」


齊藤

――秋に向けてチームとして夏に成長させていきたい部分はありますか。

 「チームは日本一に向けて、春にいい形で積み上げてくることができました。全員が今度の夏の実戦でファイトして、それを出していきたいです」


左プロップ中山律希(政経2=天理)

――ラインアウトはいかがでしたか。

 「ラインアウトはかなりクオリティ高くできました。1本くらいミスはしたのですが、そこはリフトのあげる精度だったりするので、そこを修正していきたいです」


西川

――1本目と2本目の試合の振り返りをお願いします。

 「1本目はミスが多くて相手に詰め寄られたことが大きいと思います。2本目もミスはありましたが、アタックするときはしっかりゲインができていて、いいアタックができたのでそこは良かったと思います」