部内戦開催! 主将の意地見せる/部内戦
コロナ禍により前期に開催予定だった全日本選抜と東日本個人戦が中止となり、代わりに部内戦が行われた。女子と級の部では越智通友(営1=明大中野)が、段の部では深町雅也(法4=朝倉)がそれぞれ優勝した。
ルーキーが快進撃を見せた。今回最初に行われたのは女子と級の部。決勝では越智と久芳桃子(政経4=浦和明けの星)が相対した。序盤から果敢に攻めあうも互いに一歩も引かず。試合は延長戦までもつれ込んだ。「距離の詰め方がうまく、対戦しずらい選手でした」(越智)。スキを見せない久芳に対し、なかなか勝機をつかめない越智。それでも「予想以上に力が強かった」(久芳)。最後は越智が久芳を押さえつけて一本。今年度から拳法を始めたルーキーが見事優勝を勝ち取った。
段の部では深町雅也主将(法4=朝倉)が決勝で井上晴陽(法1=三井)を破り個人戦を制した。「後輩なので、負けていられない」(深町)。相手は同じ道場出身の1年生である井上。「良くしてもらっている深町先輩が相手なので決勝で勝ちたかった」(井上)。決勝はお互いの意地と意地のぶつかり合いとなり、立ち上がりから激しい膠着(こうちゃく)状態に。「体力がなかったので、正直余裕は全くなかった」(深町)。拮抗(きっこう)した展開が続いたが、残り1分を切ろうかというところで深町主将の渾身の面突き蹴りがさく裂。一本を奪取し、そのまま逃げ切りに成功。部内戦で主将が意地を見せつけた。
総勢22人による団体戦が行われた。段の部で3位入賞を果たした野村龍星(文2=関西福祉科学大)が団体戦にも出場。「コンディションはよかった」。相手のタックルのタイミングに合わせて膝蹴りを打ちこみ一本。「自分が負けたらチームも負ける」とその後も手を緩めず。最後は蹴りが決まり2本目も奪取。「俺は止まることはない」と、今後もチームの勝利に貢献すること誓った。
目標としていた大会が中止になっても、チームの勢いは止まらない。「みんな動けていたので、安心感というかチームとしてどこよりも強いなと感じた。」(深町)。チームとしての団結力を高めながら、再び大きな目標に向かって突き進む。
[久野稜太、細田裕介]
試合後のコメント
深町主将
ーー主将としての意地はありましたか。
「対戦相手がみんな後輩なので、同期なら負けてもいいかなというところもあったけれど、後輩なので負けられないなとぎりぎりで勝てました」
ーー今日の試合の収穫は何かありましたか。
「個人としては試合前のアップをしっかりして準備することが大事だと感じました。チームとしてはみんな動けていたので、安心感というかチームとしてどこよりも強いなと感じたのでこのままやっていこうと思いました」
久芳
――決勝まで勝ち進んだ勝因を教えてください。
「今回は普段のリーグ戦だったり府立とは違って、部内戦ということでそこまで気負いしていなかった分、いつもは体が力んでなかなかいつも通りの実力が出ないということが多かったのです。部内戦でリラックスして挑めたというのが今回決勝戦まで勝ち進めた勝因かなと思います」
――いつも戦っている相手との対戦は、大会とはまた違った印象があったと思いますがいかがでしたか。
「印象的には私が想像していた以上に、後輩たちが強くなっているなというのが今回ですごく感じました。自分もあとちょっとしかないのですが、これほど伸びている後輩たちに負けないように頑張っていきたいなと改めて思いました」
木村柊也(文3=関西福祉科学大)
ーー今日の試合の全体の成績を振り返ってみていかがですか。
「自分の戦いをみんなできてたかなと思います」
野村
ーー3位という結果についてはいかがですか。
「部内試合で、身内同士でお互いの技も知っている相手との対戦で3位を取れたのは嬉しいことですが、自分の目標は府立の優勝と個人戦の全国大会の優勝なので、それに向けて大阪で練習を重ねて頑張りたいと思います。」
井上
ーー今回の部内戦での目標はありましたか。
「まずは一回戦を勝てれば良いなと思っていて、ベスト4まで行けたら良いなと思っていました。1戦1戦勝ち進めたので良かったです。」
ーー2位という結果についてはいかがですか。
「嬉しいのもあるんですが、決勝まで進めて、同じ道場出身で良くしてもらっている深町先輩が相手だったので決勝で勝ちたかったのはあります。」
越智
ーー調子はいかがでしたか。
「結構いい方だったと思うのですが、肩周りが動かなくて緊張していました」
――今後の目標をお願いします。
「新人戦で勝てたので、同級生に2人推薦がいるのですが、推薦組に勝てるように頑張りたいです」
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