吉田明が単複でベスト16入り!/関東学生トーナメント4日目

硬式庭球
2021.05.31

 関東学生トーナメント(以下、春関)4日目。吉田明日香(政経4=四日市商)が単複それぞれでベスト16入り。女子はシングルス2人、ダブルス2組が5日目に駒を進める形に。一方男子は4日目にして全員敗退。悔しい結果となった。

 

◆5・24〜6・7 関東学生トーナメント(大宮けんぽグラウンド)※無観客で実施

▼5・31

[男子ダブルス2回戦] 

  北岡・森組 1{3-6、7-6、7-10}2 伊藤・赤西組(慶大)◯

  田中・町田組 0{4-6、2-6}2 目黒・濱口組(亜大)◯

  藤永・副田組 1{7-6、6-7、6-10}2 守屋・加藤木組(法大)◯

  河内・藤川組 1{3-6、7-6、5-10}2 坂野・河野組(日大)◯

[女子シングルス3回戦]

  稲葉 2-6 吉川大)◯

 ◯吉田明 2{6-4、6-4}0 黒須(慶大)

  岡垣 、3―6} 照井筑波大)◯

  竹本 0{2―6、4-6}2 神鳥(早大)

 ◯徳安 2{6―3、6-1}0 渡邊(早大)

  鈴木渚 0{2-6、3―6}2 山崎(亜大)◯

[女子ダブルス2回戦]

  稲葉・竹本組 0{1-6、2-6}2 安井・山崎組(亜大)○

 ◯吉田明・岡垣組 2{6-4、6-4}0 千原・長谷川組(山梨学大)

 ◯南口・吉田華組 2{6-4、6-4}0 我那覇・伊達組(筑波大)

 

【女子ダブルス2回戦:吉田明・岡垣穂香(国際3=岡山学芸館)VS千原菜歩・長谷川優衣(山梨学大)】

 笑顔満開のプレーで勝利を引き寄せた。「ほのちゃん(岡垣)がいいストロークを打ってくれた」。相手はストロークを強みとするペアだったが、岡垣が鋭く返し、吉田明がボレーで決める形で勢いづくと第1セットを6-4で奪う。勢いそのままに迎えた第2セット。第1ゲームこそキープを許したが、その後は5ゲーム連続で獲得。一気にゲームカウントを5-1に引き離すことに成功する。しかし「1セット目より消極的だった」(岡垣)。マッチポイントのチャンスを逃すと、相手に流れを渡してしまう。一気にゲームカウント5-4まで追い上げられてしまった。それでも「追い上げられても常に楽しめた」(吉田明)。最後は会場のどのペアよりも楽しんで試合に臨んでいた2人が粘り勝ち。ベスト16入りを決めた。

 

【男子ダブルス2回戦:北岡志之主将(法4=法政二)・森大地(文4=東海大菅生)VS伊藤竹秋・赤西大樹(慶大)】

 逆転まであと一歩及ばなかった。第1セットは相手に流れをつかまれる展開。第2ゲームでは相手のリターンが光り、セット序盤からブレークを許してしまう。ここからお互いにキープを続けるが、ブレークを決められず、3-6でこのセットを落とした。続く第2セットは膠着(こうちゃく)状態に。「とにかくサービスを入れて、ついていこう」(北岡)。両者一歩も引かないキープの応酬が続き、5-5までもつれ込む。第11ゲーム、300まで先行するも、相手が食らいつき、またしても先にブレークされる。それでも「冷静に弱いところを突けた」(森)。直後にブレークバックを決めタイブレークへ持ち込む。接戦となったものの常にポイントをリードし続け、7-6で第2セットをもぎ取った。第3セットは10ポイントタイブレーク。一進一退の攻防を繰り返す激戦だったが、最後は流れを相手に奪われ、710で惜しくも逆転勝利にはつなげられなかった。粘り強く最後まで戦い抜いた4年生ペアであったが、惜しくも2回戦敗退となった。

 

 4日目が終わり男子はまさかの全員敗退。「どの試合も競れてはいるので、ポジティブに捉えて、あとは勝つだけ」(北岡)。今回の結果を踏まえ、インカレ予選、インカレ本選で飛躍した姿を見せつけたい。勝ち残った女子は初の女子部タイトル獲得に向け、突き進む。

 

[田中佑太、渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

北岡

――今日で男子が敗退という結果になりました。

 「結果は重く受け止めて、これからインカレ予選、インカレ本戦があると思うので、しっかりそこで挽回しないといけません。同時にどの試合も競れてはいるので、そこは本当にポジティブに捉えて、あとは勝つだけだと思うので、これからその気持ちの部分を練習で上げていければと思います」

――今後の目標を教えてください。
 「単複共にインカレ予選があるので、そこで勝ち上がって本戦でどちらもベスト8以上に行くことが目標です。部としては王座優勝を掲げているので、そこに向かって頑張りたいです」

 

――第2セットの振り返りをお願いします。
 「第1セットは僕のサーブがブレークされてしまいましたが、それ以外は取っていたので、しっかりサーブゲームの取り方は分かっていました。しっかりキープできていて、5ー6に、なってしまっていたのですが、そこもしっかり相手のことを分析できて、冷静に少し弱いところを突いたりすることができました。タイブレークに関しては、結構強気で、相手よりも声出して、そこを取れたので、自分たちらしさが出たかなと感じています」

 

――次に向けての意気込みをお願いします。
 「今日で男子の本戦が全て終わってしまって、全部2回戦で敗退ということで、悔しい結果です。逆に考えれば伸び代もあると思いますし、負けた試合のほとんどが競った試合だったので、そこを何とか勝てるようにして、どんどん上につなげるように、主将の北岡とともに、副将として、チームを引っ張って、インカレと王座ではしっかりリベンジを果たせるように頑張っていきたいです」


吉田明

――ダブルスの対戦相手の印象を教えてください。
 「相手はスピン系のストロークでガンガン攻めてくる印象があったので、それに逆らわずに、ファーストの最初の方は自分たちからストロークでも攻めていけて、ボレーも出ていけました。中盤は追い上げられてきた時に少し弱気なプレーになってしまいました。締めるところは締め切らないとスーパータイブレークになってしまいます。どういう状況になるか分からないので、締めるところをしっかり絞めないといけないと感じました」

 

岡垣

――試合の振り返りをお願いします。

 「1セット目はいい流れでずっと自分たちで攻めていけていたと思っていて、5-2から少しまくられそうになったのですが、(吉田)明日香さんのサーブが良いので、ありがたかったです。2セット目は5-2から追い付かれそうになったのですが、1セット目より消極的になったことが課題だと気付きました」