リーグ戦連覇ならず 山梨学大に悔しい敗戦/関東学生春季1部リーグ戦

ホッケー
2021.05.31

 リーグ戦連覇、そして今季初タイトルの懸かった大一番。第2Q11分に獲得したPC(ペナルティーコーナー)を、FW大岡凌磨(政経2=今市)が決め、先制点を獲得。しかし第3Qに失点し、1―1でSO(シュートアウト)戦へ。結果は2―3と、あと一歩のところで勝利を逃した。

 

 どちらが勝ってもおかしくない試合だった。決勝の舞台で対峙(たいじ)したのは、全国大会常連校の強豪・山梨学大。「出だしは準備してきたことが出せた」(D F大嶋鴻太主将・商4=今市)。その言葉通り、山梨学大に対して引くことなく果敢に攻め込んだ。第2QでPCを獲得し、前節も大活躍した大岡が「練習通りにできた」(大岡)と持ち味のスピードを生かし先制。しかし1点リードし迎えた第3Q、一瞬のスキをつかれ失点を許してしまう。その後のPCのチャンスも得点に結びつけることができず、勝負の行方はSO戦へ。GK坂本樹哉(法1=飯能南)が健闘するも、SO戦の結果は2―3。「2点目を取れなかったのが良くなかった」(小池文彦監督)。試合を通して明大らしさを体現しただけに、悔しい敗戦となった。

 

 次の舞台は全日本大学王座決定戦(以下王座)。「僕たちの実力は全国レベルから見ても劣ってはいない」(大嶋)。山梨学大と互角にやり合ったことは自信になった。しかし「PCが王座の課題になってくる」(小池監督)。PCの精度を上げ、さらにパワーアップした姿で王座に挑む。王座での優勝経験がない明大。悲願の初優勝に向かってまい進する。

 

[萩原亜依]

 

小池監督

――今回の試合を振り返っていかがですか。

 「だいぶいいテンポでできていたのですが2点目が取れなかったのが良くなかったです。PCも1本は決められたのですが、まだチャンスはあったので、そこを決められれば60分で勝ちゲームをすることができたのかなと思います」

 

大嶋

――王座に向けてどういった練習をされますか。

 「PCの精度は上がるに越したことはないので、セットプレーであったり、ちょっとしたズレを修正して、練習の中で細かい精度を上げなければならないと思います。あとは、王座はマインドの勝負になってくる部分もあるので、最後はやっぱり自分たちがここまで練習してきたんだからというふうに思える原動力となれるくらい、練習でしっかりみんなで切磋琢磨(せっさたくま)し合ってやっていきたいなと思っています」

 

坂本

――王座への意気込みをお願いします。

  「新チームで春戦ってきて、主力のメンバー以外の1年生以外もどんどん力をつけてきていると思うので、チーム全体で盛り上げてその中でピンチで自分がしっかり止められるように努力していきたいと思います」