ルーキー渡部が優勝! 男子女子共に好結果を残す/全日本学生クリテリウム

自転車 2021.05.30

 無観客の中、颯爽(さっそう)と走り抜けた。女子の部に出場した渡部春雅(政経1=駒大高)は常に主導権を握る展開で優勝をつかみ取った。男子の部では宇佐美颯基(政経3=横浜創学館)も奮闘したが、わずかに表彰台には届かなかった。

 

◆5・30 全日本学生クリテリウム(大井埠頭周回コース)

▼男子

宇佐美――4位

齊藤――7位

村上――16位

小林――17位

松村――31位

白尾――47位

▼女子

渡部――1位

 

 この日、注目のルーキーは確かな実力を見せつけた。1年生ながらに大きな存在感を示している渡部。「今回は1人で逃げるのは難しいので、自分がアタックを仕掛けて、2、3人で逃げてスプリントに持っていく」。その言葉通りに、コーナーで仕掛けると2人でレースは回っていく。順調にレースは進み、最後はスプリントで勝負する展開となった。しかし「最後のスプリントで競って、勝つのは得意ではない」と一抹の不安を覚えた。それでも、渡部は不安を感じさせない快走を見せ、残り数十メートルで相手を差し堂々の優勝。普段平坦な道は得意でなく自信はないと語っていたが最終的に優勝で締め、1年生らしからぬ適応力を見せた。

 表彰台こそ届かなかったが収穫の多い試合となった。女子に対し、周回のポイント制で1周1周が大事になってくる難点がある男子の試合。「コースも展開も得意じゃない割に、スプリントはできた」(宇佐美)。試合自体は難しい展開であったが毎周スプリント勝負に絡み、粘りの走りで4位に入った。3位以上は全員4年生であり、来年の逆襲を誓う結果となった。

 明大からの出場選手は全員完走を果たし、活気のある姿が見えた今レース。「村上裕二郎(経営1=松山工業)が積極的に乗ってくれてスプリントしやすかった」(宇佐美)。積極的に序盤から仕掛けた1年生村上も16位と奮闘。「なんでもいいので日本一を取りたい」(宇佐美)と頼もしいルーキーと共に、今年度中に日本の頂点を奪うと誓う。

  [中村謙吾]

 

試合後のコメント

宇佐美

――今日のレースいかがでしたか。

 「ポイントレースだったので、優勝する気もあったのですが、先行してはまくられ、後ろからまくろうとしてもまくり切れずに、またポイント取る時も3位、最後ゴールする時も5位だったので、うまくいかないなと言う感じです」

 

――今日のレースは100点満点中何点ぐらいですか。

 「甘い評価つけると92点だけど、厳しい評価だと75点ぐらいです。いいところは良かったし、悪いところは悪かったです」


村上

――同じ1年生の活躍を見てどう思いますか。

 「なるべくみんなが頑張っているけど、自分が焦ろうとか気負わないようにしているけど、活躍しているのを見ると、自分も焦ってしまうので頑張ろうと思います」

 

――今後の目標を教えてください

 「来月に全日本選手権が広島である予定なので、U19ジュニアのカテゴリで優勝狙えると思うので、そこでしっかり表彰台てっぺん取れるように頑張ろうと思います」

 

渡部

――今日のレースを振り返っていかがでしたか。

 「自分的には苦手なコースでしたが、自分の特性を生かして自分のレースを作って、最終的に勝てたので満足しています」

 

――今日のレース自信はありましたか。

 「普段のロードレースよりはなかったのですが、挑戦者として頑張ろうとは思っていました」


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