雪辱果たせず 国士大に引き分け連勝ストップ/関東大学1部リーグ戦

サッカー
2021.04.29

 前節の劇的勝利を収めた筑波大戦を終えて、中2日で迎えた国士大戦。前半に得点してペースをつかむが、後半序盤に失点。その後も交互に得点し、2-2で引き分ける。昨年度の雪辱を果たせず、悔しい結果となった。

 

 多くの課題が残った試合となった。序盤はどちらもゆずらぬ拮抗(きっこう)した試合展開。両チームとも細かいミスにより決定打には至らなかった。試合の流れが大きく動いたのは22分。太田が相手を引き付けた状態から、バイタルエリアでフリーだった木村へパス。ボールを受けると冷静に相手のゴールを貫いた。「シュートコースが見えていたので思いっきり振れた」(木村)。点を取ったことにより、前半はディフェンスラインから攻撃を形成。明大のペースに持ち込むことができた。

 迎えた後半は序盤に失点。出だしの細かいミスが失点へとつながった。相手にシュートチャンス、セットプレーを与え苦しくなる場面もあったが、木村、岡庭らのMF陣の球際の強さで踏ん張りを見せた。

 暗雲立ち込めるピッチを打破したのは、60分の加藤のドリブル。ここから左サイドでチャンスが生まれ、クロスから太田が押し込んだ。このまま勢いに乗るかと思われたが、66分に左サイドを崩されクロスから失点。「クロスを上げられること自体が明治としてやってはいけないプレーだった」(石井主将)。その後も得点の機会はあったが決め切れず、試合は2-2のまま終了。昨年度のリーグで2敗を喫した相手に雪辱は果たせなかった。

 次節の相手は慶大。「明治として体現すべきことをひたすら追い求めていく」(小野浩二監督代行)。今回生じた課題を改善しつつ、明大サッカー部の強みを存分に発揮し勝利へと向かう。

 

[須藤聖広]

試合後のコメント

小野監督代行

――試合を振り返っていかがですか。

 「攻撃のミスが目立ったり、守備のところで守りきれなかったりとか、本来だったらできていなければいけないことでの甘さ、不足が出た結果だと思います」

 

――早大が勝てば首位陥落してしまいますが焦りはありますか。

 「もう1回やることを締め直して、次の日曜日に良い流れを持ってきて、後に直接対決もあるので、一個一個修正して良くなっていけば結果は自然と付いてくると思います」

 

石井

――2回リードした状態で追い付かれてしまいましたがいかがですか。

 「相手のクロスでの中の対応は自分たちの課題ではありましたが、そこではじけずこぼれ球を押し込まれてしまったので、練習からもう1度改善していけたらなと思います」

 

――次の慶大戦への意気込みはいかがですか。

 「リーグ戦の中で連敗、連続引き分けをしないことが大事だと思うので、もう1度守備を立て直して0点で抑えられるようにしたいです」

 

木村

――栗田監督がいない中での試合でしたがいかがでしたか。

 「2敗した相手に対して自分たちの力で勝つことで自信につなげられるチャンスでしたが、勝ち切れず自分たちの甘さを感じました」

 

――中2日で疲労もあったと思いますがいかがですか。

 「連戦の中でしっかり勝ち切っている先輩たちの姿を見ているので、この試合で勝ち切れなかったのは悔しい結果でした」