終了間際の逆転劇!筑波大を下し開幕連勝を3に伸ばす/関東大学1部リーグ戦
緊急事態宣言が発令され、急きょ会場非公開となり迎えた第3節は筑波大との一戦。前半にミスから失点するも、試合終了間際にまたしても2年生ツートップが躍動し2-1で逆転。開幕からの連勝を3に伸ばした。
ゴールが遠かった。試合は序盤から敵陣でのプレー時間を増やすも、フィニッシュの精度が欠け得点にはつながらない。連携のミスも多発し、リズムに乗れずにいると前半22分、リーグ戦初出場を果たした遠藤からのロングボールを和田育(筑波大)がカットしそのままシュート。強烈な一撃は遠藤の右手をはじきそのままゴールへ。ミスで先制を許し、0―1でハーフタイムを迎えた。
「バイタルエリアを活用しながら崩そう」(栗田大輔監督)。迎えた後半は、ゴール前を5バックで固める相手に対し、稲見、木村らM F陣の技術と創造性を生かし序盤から筑波大ゴールに迫る。
1点ビハインドの苦しい時間の中でも「焦りはあったが落ち着いて明治らしく戦えた」(石井)。70分ごろからは敵陣にフィールドプレーヤー全員を配置する超攻撃的な布陣で主導権を握り続ける。すると89分、石井のロングフィードに抜け出した太田が3戦連発となる一撃をゴール右下へと決め、試合を振り出しに戻した。
「1点入れば2点目もすぐだった」(石井)。直後の91分、岡庭のスルーパスを受けた佐藤恵がドリブルでゴール前まで運ぶと左足を振り抜く。綺麗な弧を描いた一撃はファーサイドへと吸い込まれ逆転に成功。終了間際の2度のピンチも遠藤の汚名返上となる好セーブでしのぎ、2―1で開幕3連勝を達成した。
「明治はどこの大学よりも練習しているから不安はない」(太田)。中3日で迎える次節の相手は国士大。昨年度のリーグ戦では2敗を喫した相手だ。「借りを返して4つ勝ちたいと思います」(栗田監督)。昨年度の開幕6連勝を止めた相手に雪辱を果たし、連勝街道を突き進む。
[土屋秋喜]
試合後のコメント
栗田監督
――試合を振り返っていかがですか。
「ゲームの内容自体は明治のペースだったと思いますが、なかなか点が取れない中でも逆転して勝ち切れたことは自信になりますし、長いリーグ戦の中でもこの勝ち点は大きな意味があると思います」
――こういった試合でも勝ち切れるのは、やはり力があるということでしょうか。
「今年度は弱いだろうという前評判がある中で一つ一つの勝ちが自信へとつながっていくと思います。日頃の練習を試合で形にできていることも選手たちの自信になると思いますし『やっていることは間違っていない』と思えたと思います」
石井主将
――試合終了間際の2度のピンチを振り返っていかがですか。
「あのシーンはD F陣のミスだと思いますけど、遠藤がよく止めてくれましたし、あの2セーブが勝利につながったと思います」
――開幕3連勝で流れに乗っていますが、すでに優勝は意識していますか。
「視野に入れていますが、遠くを見てもやることは変わらないので、まずは目の前の試合に集中して、そうすればおのずと結果はついてくると思うので、目の前の試合に集中して勝ち切っていきたいです」
太田
――ここまで3戦連発で得点王も夢ではないですがいかがですか。
「そこは2年生ではありますけど、やはりあります。まずはチームのためにゴールをというところですけど、個人の目標としては得点王を取りたいです」
――1週間で3試合を戦いますが、フィジカル面で不安はありますか。
「不安はありますが、明大は他のどの大学よりも厳しい練習をしていると思うので、そこは譲らずに次の試合も勝ちたいです」
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