日体大に快勝! 新体制で王座へ/秩父宮杯関東大学選手権
王座奪還への旅路が始まった。関東大学選手権が開幕し、初戦は日体大と相対した。DF鍛冶優輝(政経3=武修館)が先制点を決めると、その後も着実に得点を重ねていく。続く第2、3ピリオドでも攻撃が光り最終スコア7―2で勝利。快調な滑り出しとなった。
◆4・17〜5・9 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼4・24 対日体大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
○明大7{3―0、2―1、2―1}2日体大
地力の強さを見せつけた。序盤から明大が前線を押し上げ猛攻を仕掛けると、開始2分、相手の一瞬のスキをついた。「狙ったところにちゃんといったので良かった」。鍛冶が強烈なミドルシュートを放ち先制する。その後も終始流れをつかみ一挙に3点を獲得する。だが第2ピリオドでは打って変わり両者譲らぬ攻防が繰り広げられた。攻守激しく切り替わる中で終始ゴールを守り続けたのがGK中村柊志綺(政経2=北海道清水)だ。「公式戦初スタメンで緊張はあったが、いい動きができた」(中村)。失点こそしたものの後半ではファインセーブを連発し、幾度と窮地を救った。続く第3ピリオドでは「どんどん(シュートを)打っていこうと話していた」(FW佐久間雄大・政経4=白樺学園)。果敢に攻めの姿勢を失わずにシュートを放つことで追加点を決め込み、見事勝ち星を挙げた。
一方で課題も見えてきた。パワープレーが多く得点を狙えるチャンスはあったが、シュートが単発に終わるなど決定力に欠けたシーンがいくつもあった。また、パスミスから相手選手とGKが一対一で対峙してしまった場面も。「もう1テンポ2テンポ早く走ったり、つないだり、シュートも全部早くしないといけないと思う」(鍛冶)と今試合を振り返る。大差での勝利とはいえ少しのミスが大きな危機につながるため油断は許されない。
初戦を制し、堂々のスタートを切った明大。しかし主将として新たな一年が幕を開けたDF青山大基(法4=釧路江南)はこの結果に満足しない。「練習から雰囲気を上げて今日を起点としてこれからどんどん上がっていけるように」(青山大)とあくまで見据えるのは頂点。一昨年度は春を制覇できずに辛酸を舐めたが今年はそうはいかない。〝常勝明治〟の看板をもう一度。伝統校として負けられない一年となる。
[小井土大裕]
試合後のコメント
青山大
――最終学年となりました。
「あっという間ですね。〝常勝明治〟としてやってきて、自分が1年生の頃までは負けなしでしたが、この2年間は優勝から遠ざかっています。今年度の目標は無敗で完全優勝です。その目標を誓って練習を重ね、結果が出るように努力してきました」
佐久間
――初戦でしたがいかがでしたか。
「初戦にしてはみんな明治らしいホッケーができていたのではないかと思っていて良かったですが、やはり試合慣れしてないという部分がかなりあったのでパスをミスしたりターンオーバー多かったのが目立っていました。初戦で課題は見つかったのかなという感じです」
DF三浦大輝(法4=駒大苫小牧)
――攻撃面について教えてください。
「いい流れやリズムで攻撃できているのですが、パスをカットされて取られたり良くないところで取られたりしていたので、そういう所は改善していかなければならないと思いました」
中條廉(政経3=白樺学園)
――3年生としての意識はどうですか。
「やはりしっかりとやらなくてはと思うようになりました。、1、2年生であるなら少しくらいミスしても助けてくれるというか、責任は免れるかもしれませんが、上級生になったためもうそうではないです」
FW丸山詳真(商2=北海道清水)
――今日の試合振り返ってみていかがでしたか。
「個人的には初戦で初ゴールを決めていい流れでスタートしたいと思っていたので、そこに関しては良かったと思います。チームとしては攻めている時間は長かったですけど、まだピンチが多くて、失点もありました。次の試合からはそういったところが負けにつながっていくと思うので1週間で練習して、いい状態で臨みたいです」
中村
――次の試合に向けての意気込みをお願いします。
「決勝リーグは今日よりも厳しい試合が続くと思いますが、しっかりとチームの守護神として、チームを勝利に導けるような活躍をしたいと思います」
FW佐々木宥弥(政経1=武修館)
――得点を決めました。
「まずはベンチ入りを果たして、今日のように少ないチャンスで得点に絡めるようなシュートを増やしていこうと思います」
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