創部史上初の3連覇! 最強チームでつかんだ快挙/全日本学生選手権大学対抗戦

ボードセーリング 2021.03.21

 部の歴史に栄冠を刻む。緊急事態宣言の再発令に伴い、約2週間遅れで開催されたインカレ団体戦。チームから3人ずつ各レースに出場し、全7レースの合計得点で大学日本一を決める大会だ。卒業間近の池田健星主将(法4=逗子)を筆頭に、ずば抜けたチーム力を発揮。創部史上初となる3連覇を達成した。

 

◆3・14~15 全日本学生選手権大学対抗戦(和歌山セーリングセンター)

▼明大――1位

 

 因縁のライバルを打ち破った。12月のインカレ個人戦で、優勝の池田に続き上位を占めた関東学大。2位の関港大、3位の池田拓海が今大会でも好敵手として立ちはだか。「気の抜けない勝負が続いた」(池田)。それでも、池田と三浦圭(法3=光)は得意の強風域で実力を見せる。関東学大に1位フィニッシュを連発されるも安定して上位を守り抜き、1レースずつ着実に点差を広げていった。

 

 そんな中で勝敗のカギを握ったのは、両チームの一般生。大学から競技を始めた鈴木考太(国際4=明大明治)が果敢に上位陣に食らいつく。「(推薦組ではない)3人目の戦いというのは意識していた」(鈴木)。6レース目では、関東学大の3番手・片岡千学と激しい競り合いを繰り広げるも、ゴール目前で追い抜いてみせた。その直後の最終レースでも得意の微風を味方に付け4位フィニッシュと大活躍。「めっちゃ楽しかった!」(鈴木)と笑顔で4年間の競技人生に幕を下ろした。

 (写真:全レースを終えた3人のウイニングラン

 

 セイルに結んだ部旗をなびかせ、仲間の待つ港へ。今年も最強のチームを築き上げた主将。「この人を信じて、考えが一つの方向にまとまっていた」(三浦)。明大を、平成7年の創部以来初となる団体戦3連覇に導いた。そんな頼もしい池田も、今大会で引退となる。これから次世代を率いる三浦も「4連覇目指します」と気合は十分だ。さらなる栄冠に向かって。最強のチーム明大は進化を続ける。

 

[金井遥香]


※写真は明大ボードセーリング部提供

※試合後のコメントは後ほどインタビュー記事として別に掲載します


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