
藤原2発! 福山大との激戦を制し2回戦へ駒を進める/#atarimaeni CUP
ついに幕を開けた#atarimaeni CUP。初戦は中国大学リーグ覇者の福山大との一戦。試合開始早々にオウンゴールで先制点を献上するも、藤原の2ゴール、佐藤凌のゴールで逆転。延長までもつれこんだ熱戦を制し、2回戦へ駒を進めた。
まさかの幕開けだった。前半10分、相手CKを早川が弾くも、ボールは味方に当たり無情にもゴールへ。リードを許し前半を終えた。「まさかこのまま」そんな空気を一変させたのは、ハーフタイムから投入された藤原だった。後半4分、P A外で持井からのパスを受けると右足を一閃。「振っていこうと思ってた」と振り返る絶妙なミドルシュートをゴール左隅へと沈めた。その後も福山大ゴールへ攻め込み、再三決定機を作るも得点には至らず。1−1で90分の戦いを終えた。
迎えた延長戦。待望の瞬間はすぐに訪れた。前半7分、P A左からの力安のシュートは相手G Kに阻まれるも「決めるだけだった」。佐藤凌がこぼれ球を頭で押し込み勝ち越し。直後に藤原がこの日2点目となる FKを沈め勝負あり。3−1で120分に及ぶ熱戦を制した。
次戦の相手は鹿屋体大を倒し二回戦へと進出した東海大。アミノバイタルカップ初戦では予想外の敗北を喫した相手だ。「同じ相手に2回やられる訳にはいかない」(栗田監督)。リベンジの思いは強い。課題だった1回戦を突破し勢いは十分。悪夢を晴らし優勝へと突き進む。
[土屋秋喜]
試合後のコメント
栗田監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「トーナメントは1回戦が課題なので、厳しい試合になることは予想していた。天皇杯東京都予選、アミノバイタルカップ両方で1-0で負けているので、それを跳ね返せたのはチームとして大きな成長だとおもいます」
――ハーフタイムの交代の意図はなんですか。
「前半のサッカーは悪くはなかったが、勝利から逆算できていなかった。もう一度勝ちから逆算して、相手が嫌がることをするための交代でした」
佐藤凌
――中1日で次戦を迎えますが疲労はありますか。
「相手も同じ状況で、疲労がどうこうは言ってられないので、各選手がいかに疲労を抜いて準備できるかにかかっていると思います」
――東海大戦への意気込みをお願いします。
「同じ相手に2回は負けられないと思います。強い覚悟を持って、逆転勝利できた勢いに乗って臨みたいです」
藤原
――ゴールシーンを振り返っていかがですか。
「1点目は前半からシュートが少なかったので、とにかく振っていこうと思ってました。思いっきり振れたのがゴールに繋がったと思います。2点目はもう1点欲しい状況で、キーパーがファーサイドに寄っていたので狙っていきました」
――4年生とプレーできる試合も残り少ないですがいかがですか。
「縦のつながりが強い明治で、4年生とは特にピッチ内外でたくさんのことがあったので、その思いをピッチでぶつけたいです」
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