インカレ事後取材 篠田一憲・小川清彦総監督・守重佳昭監督

相撲 2020.12.30

 2020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した選手1名と監督2名のインタビューをお届けする。

(この取材は12月23日に行われたものです)

 

交代:篠田一憲(政経4=金沢学院)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「コロナウイルスの影響で思う様に稽古ができなかった中で皆、今持っている力を出す事ができたと思います。結果としては2部で準優勝、1部では予選敗退でしたが今の実力が出た結果だと思います」

 

――今大会に対してどのような思いがありましたか。

 「自分としては学生相撲の最後の大会だったため、悔いの無いように全力を出し切るだけだという思いで臨みました」

 

――大会が終わった後、同期の4年生と何か話しましたか。

 「『4年間ありがとう』と大会後、伝えました。1年生の時から3人で頑張ってきたので、最後は勝って終わりたかったですが、最後に4年生3人で団体戦に出場できて、嬉しかったです」

 

――コロナウイルスの影響で公式戦が減ってしまいましたが、心残りはないでしょうか。

 「心残りがないわけではありませんが、今回の事は仕方がないという気持ちではあります。この様な状況の中でも大会が開催され、最後に4年生3人で大会に出場できた事を嬉しく思います」

 

――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものだったでしょうか。

「明大相撲部での4年間は、相撲は勿論の事、それ以外にも大切な事を多く学ばせていただきました。相撲を引退した後も明大相撲部で得られた経験は活きてくると思います。自分にとって大学の4年間はかけがえのないものです」

 

――後輩たちへ最後にメッセージをお願いします。

「大きな怪我をする事なく悔いのない様に日々の稽古に取り組み、大会で活躍して欲しいと思います」

 

小川清彦総監督

――今大会を振り返っていかがでしたか。

 東日本でのAクラスで予選0勝0点という最悪の結果に終わり、それからの1ヶ月余り、部員一丸となりインカレに挑みました。Bクラスのトーナメントからのスタートでしたが、準決勝では東日本のBクラストーナメントで敗れた専大を4―1で破り決勝へ、そして法大には2点先取しながら逆転され3―2で準優勝。ここ1番での弱さが出ました。Aクラス予選では、初戦の早大に2―3で惜敗したのが響き、続く中大に1―4、日体大に0―5で完敗。Aクラス上位校との力の差を感じさせられました」

 

――今回の団体戦の結果をどう評価しているでしょうか。

 「昨年の藤原、東の抜けた穴を埋められませんでした。力不足、稽古、準備不足が全てでした。東日本からは全体的に上昇気運で稽古の大切さを部員も痛感したかと思います」

 

――コロナの影響によって、今までと今年度で変わった点をお聞かせください。

 「昨年に比べ戦力は大幅にダウン。特に3年生は試合ではほとんど勝てなかったのがチームとしては厳しかったです。全員がほぼ力の差がなく、抜け出すものがいなかった。チームとしてはまとまっていましたが、厳しいことを言える上級生がおらず、仲良しチーム的な雰囲気が漂っていました」

 

――1年生(神歩武選手)の公式戦での結果はいかがでしょうか。

 「神は稽古不足、体重減少、上級生に対しても互角以上の力のため向上心が欠けてしまっていて、4〜9月の期間が悔やまれます。素質はあるだけに今後の努力に期待します」

 

――引退する4年生にメッセージをお願いします。

 「4年生3人は1年次から非常に真面目に取り組みました。コツコツと実力を積み上げて、チームの中心となりましたが、昨年のリーグ戦で篠田が膝を怪我し手術。1年間のリハビリを経てインカレで復活しましたが、3年次の力には及びませんでした。しかし、ひたむきに努力する姿は良き模範でした。佐藤は身長もあり、大きくなることを期待しましたが体重は20kg増の120kgと、予想を下回りました。それでも115kg未満で東日本では優勝、全日本体重別でも3位入賞と唯一、個人戦で入賞を飾りました。主将の宇都宮は負けん気の強さで小さな体ながら、充分にその力を発揮してチームを引っ張ってくれました。3人それぞれがしっかりチームの中心としての役割を果たしてくれました」

 

守重佳昭監督

――今大会を振り返っていかがでしたか。

 「今年度はコロナの為学校にも入れず稽古が出来ない時期が長期にわたりました。そういった短い準備期間の中で学生は今持っているものを出し切った大会であったと思います」


――今回の団体戦の結果をどう評価しているでしょうか。

 「明治大学相撲部は伝統的に厳しい稽古の積み重ねで、Aクラスで戦う力を養うチームです。準備が圧倒的に足りない中で選手たちは一生懸命頑張りました。しかし、持っている力以上のもの出せるようにならないとAで戦っていけないと思っています。もう一つ殻を破ってほしいです」


――例年とは違うコロナ禍という状況だからこそ、成長できた点などあるでしょうか。

 「今回の状況だからという点では成長につながるものはありません。一つ一つ地道に積み上げていかなければ強くなっていきませんが、一人ではなかなか厳しく稽古できません。仲間がいて、指導者がいて力がついていくものだと思っています」


――4年生の引退後、今後のチーム作りに大切なことは何だと考えているでしょうか。

 「コロナで稽古が出来ない時期を経験して、どれだけ一生懸命に取り組まないといけないかは感じたと思います。上位陣との力の差もしっかりと感じています。しっかりと足元を見据えたうえで目線は高くしていきたいと思っています。目線を上げることによって自分で足りないところ感じ稽古に取り組む、そういったチームにしていきたいと思っています」


――来年度はどのようなチームを目指していますか

 「明治の伝統でもある上級生が見本を示し下級生を引っ張り、下級生は上級生を見て手本にして稽古に取り組む。仲間でありライバルであるという雰囲気の中でインカレ優勝を目指せるチーム作りをしていきます」


――今後の目標をお願いします。

 「現在のチーム力ではまだまだですが、来年度もインカレ優勝を目標にAクラスで勝つチームを作ります」


――引退する4年生にメッセージをお願いします。

 「3人しかいない同級生で各々しっかりとした考えを持っており、しっかりとチームを引っ張ってくれました。惜しむらくは今年度に入り、一緒に過ごす時間が極端に短かったことです。この経験をもとに社会人としてしっかりと前へと歩んで行ってくれると思います」


――ありがとうございました。

 

[伊藤理子]


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