(女子)2年連続の表彰台ならず 樋口悔しい7位/全日本選手権

フィギュアスケート 2020.12.27

 今シーズンの集大成である全日本選手権。FS(フリースケーティング)に出場した樋口新葉(商2=開智日本橋学園)は7位、松原星(商2=武蔵野学院)は21位となった。


◆12・24~27 全日本選手権(長野市ビッグハット)


 悔しさの残る演技となった。ジャンプの失敗が響き、SP(ショートプログラム)を13位で通過した樋口。演技冒頭、トリプルアクセルに挑戦するも、ステップアウトし手をついた。それでも続く3回転のコンビネーションジャンプを落ち着いて決める。演技後半には、トリプルフリップを失敗するも、直後のジャンプで見事にリカバリー。終盤のスピン、ステップではレベル4を獲得する圧巻の表現力が光った。「何も考えずただ楽しんだ」とジャンプのミスはあったが力強い演技で底力を見せた。

 今シーズンを通して挑戦し続けたトリプルアクセル。全日本ではSP、FSともに成功とはならなかったが「挑戦したことに意味がある」と前を向いた。また、樋口が来シーズンに向けポイントに挙げたのは〝安定感〟。トリプルアクセルを含め、ミスを最小限に抑え安定した演技をすることがカギとなる。苦しいことも多かった特別なシーズンを乗り越え、来シーズンはさらに成長した樋口の演技に期待だ。

 

 SPを21位で通過した松原は終始ジャンプのミスが目立ち「本当に悔しい」。それでも演技後半に2つのコンビネーションジャンプを決めるなど、持ち前の下半身の柔らかさを生かした、しなやかな演技で観客を魅了した。


(写真:美しい演技を披露した松原)

 

 2020年最後の大会が幕を閉じた。新型コロナウイルスで暗いニュースが多く流れる中、何とか開催へと至った今年の全日本。今大会をきっかけに、試合に出場できる喜びや、観客の声援のありがたみを口にした選手が多くいた。さまざまな困難にも屈することなく氷上で素敵な演技を見せてくれた選手たちに敬意を表したい。

 

[加川遥稀]

 

試合後のコメント

樋口

――トリプルアクセルの完成を目指した1年でしたが、自分の中での手応えはございますか。

 「大変なシーズンだったのですが、こういう緊張感のある大会で何回も挑戦させていただいて、すごくいい機会になったので、挑戦したことが一番良かったことなのではないかなと思います」

 

――来年への抱負をお願いします。

 「今シーズンはいろいろな大会に出て、アクセルに挑戦したり、とても収穫があったと思うので、来シーズンは安定して高い点数が取れるようなプログラムを作って、悔いの残らない1年にできたらいいなと思います」

 

松原

――今年は難しい年だったと思います。来年はどんな1年にして、どんなことを達成したいと思っていますか。

 「来年はフリップとルッツを改造して、少し苦労してもいいので跳び方を変えたいなと思っています。試合前にすぐ調子が悪くなってしまって、そこからわからなくなってしまうことが多いので、もっと固定して『こう跳べば跳べる』みたいなものを1から作り直そうと思っています」


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