(女子)ジャンプミス後も切り替えられず 樋口SP13位発進/全日本選手権

フィギュアスケート 2020.12.26

 「特別な年の、特別な選手権」。北京五輪のプレシーズンとして、さまざまな想いが渦巻く今年の全日本選手権。初優勝を目指す樋口新葉(商2=開智日本橋学園)はSP(ショートプログラム)を13位で終えた。松原星(商2=武蔵野学院)は21位でFS(フリースケーティング)に進出。大矢里佳(商4=中京大中京)は25位、佐藤伊吹(政経2=駒場学園)は26位でFS進出とはならなかった。


◆12・24~27 全日本選手権(長野市ビッグハット)


 演技後、唇をかみしめて硬い表情を見せた樋口。「練習でも跳べていなくて少し調子が悪いと感じていた」。今シーズンを通じて挑戦し続けた演技冒頭のトリプルアクセル。NHK杯に続き今大会でもSPに組み込むも転倒。続く3回転のコンビネーションジャンプでも、うまくタイミングを合わせることができなかった。シーズン序盤から最初のミスを次に引きずらないことを意識してきただけに「次のジャンプをきっちり跳べなかった」と悔しさをにじませた。しかし、同じミスを二度繰り返さないのがさすがの樋口。続くトリプルフリップを成功させると、その後も見事な演技力で観客を魅了した。「切り替えて、開き直ったような感じで楽しく滑りたい」。2年連続の表彰台へFSでの逆襲を狙う。


 (写真:安定した滑りを見せた松原)


 他選手の健闘も光った。「ルッツの調子が悪くて本当に不安だった」と語った松原は、細かなミスがあったもののうまくまとめ見事FSに進出。大矢は0.36点差で惜しくもFSには進めなかったものの、ミスなく全てのジャンプを跳び切り、昨年の雪辱を果たした。佐藤は「目標の7割くらいは達成できた」と手応えを感じたもののFS進出とはならず。夢の舞台へ駆け上がる仲間を、チーム一丸で応援する。


(写真:ノーミスでSPを終えた大矢)


(写真:テンポの速い振り付けを踊る佐藤)

 

[向井瑠風]

 

試合後のコメント

大矢

――ラストシーズンで、このプログラムを選んだ理由とそこにかける思いを教えてください。

「このSPはコーチの中田先生が選んでくれた曲で、聴いた瞬間からこの曲で滑りたい、最後終わりたいと思ったので、すぐこの曲に決まりました」

 

佐藤

――特殊な状況の中での全日本選手権ですが、これだけのお客さんの前で演技してどういった思いがありますか。

「演技が終わってお客さんの方にお辞儀したときに、上の方まで拍手してくださっているのが見えたので、無観客の試合が多い中で来てくださって、皆さんの前で滑れたことは幸せだったなと思います」

 

樋口

――トリプルアクセルで転倒した後、納得のいかないジャンプが続いて引きずってしまった原因の自己分析はありますか。

「試合であのような転び方をしたのが初めてで、かなりひどい転び方をしたなという印象があるので、そこで切り替えが上手くできなかったのかなと思います」

 

――FSでどのようなことを表現してお客さんに伝えたいですか。

「NHK杯から1ヶ月弱しかなかった中で、しっかりと見直してきたので、つなぎの部分であったり、ジャンプでも全てのエレメンツで取りこぼしのないようにしていきたいです」

 

松原

――この試合にはどんな目標を持って臨みましたか。

「最初はフリーに進出するのが当たり前で、ゴールドになりたいと思っていたのですが、SPの前になると、やっぱりショートを通過しなきゃという気持ちだけになってしまいました。とりあえずSP通過は決まったので、またFSに向けて気持ちを整えてジャンプもしっかり揃えていきたいと思います」

 


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