延長の末立大に敗北 あと一歩で優勝を逃す/関東学生特別大会

ラクロス(女子)
2020.11.29

 優勝まであと一歩だった。前半4点のリードを許すも、後半怒涛(どとう)の追い上げを見せ逆転に成功。しかし試合終了間際に追いつかれ、延長の末敗北。悲願達成とはならなかった。

 

◆9・12~12・13 関東学生特別大会

※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。

▼11・29 決勝 対立大戦

 明大5{0―0、0―4、2―0、3―1、0―1}6立大〇

 

 王者の壁は高かった。0―0で迎えた第2Q。立大に先制点を許すと、その後はミスが増え立て続けに失点。一挙に4点を取られ苦しい展開で試合を折り返す。しかし後半に入って明大も反撃。「ボールを持ったときの攻め方を修正した」(井川裕之ヘッドコーチ)。AT(アタック)内野彩香(営3=所沢北)がこぼれ球を拾ってシュート。MF(ミッドフィルダー)藤村麻伊(農2=川和)も得点を決め2点差に縮める。第4Qになると流れは完全に明大。1点を返すと、AT岡部夏奈子(農4=日大三)が決めついに同点に。さらにAT佐藤啓主将(農4=星稜)が冷静にフリーシュートを決め逆転に成功。「スタンドにいるメンバーも含めてすごく一体感を感じられて、最高の瞬間だった」(佐藤)。

 勝利は目前だった。ところが終了間際、立大に同点ゴールを決められ、試合は延長戦へと突入する。先にシュートを決めたほうが勝利となる延長戦。「練習でやってきたことをもう一度確認した」(井川コーチ)。しかし立大にボールを奪われると、そのままゴールを決められ試合終了。関東制覇に惜しくも届かなかった。

 

 この試合が今シーズン最後となった。「一人一人個々の力が成長していたし出し切れた」(佐藤)。4年生は引退しチームは新体制へと移行する。「全員が成長し続けるチームにしたい」(内野)。4年生が叶えられなかった悲願〝打倒立大〟。今度は後輩たちが達成する番だ。

 

[牛嶋淳太郎]

 

試合後のコメント

佐藤主将

――主将としての1年間を振り返っていかがですか。

 「最後勝ちたかったですが、スローガンである『ACTIVE』という部分に関しては一人一人がよくやってくれたなと思います。スタンドにいるメンバーも、大声が出せない中で工夫して、どうやって応援するかを考えて、ペットボトルにビーズを入れてマラカスみたいに使って応援してくれたりして。それはベンチにいるときにとても聞こえたし、すごく一体感が感じられましたね。みんなで1つになれたなと思いました」

 

――後輩へ期待の言葉をお願いします。

 「この特別大会を通してオフェンス力は2、3年生の力が光っていたと思うので、そのオフェンス力は継続して伸ばしていってほしいと思っています。それに対応して、どうやったらこのオフェンス陣を守れるだろうという風にディフェンス陣も考えて、オフェンスからディフェンスも鍛えていくという風に考えて相乗効果を上げて、勝負に勝てるチームを作っていってほしいなと思います」

 

桃井美沙(農4=鶴嶺)

――優秀選手賞を受賞されました。

 「選んでいただいたことは本当に嬉しいのですが、自分は今回の試合は何もできていないので、自分でいいのかなという気持ちはありますね」

 

内野

――自身の得点シーンを振り返っていかがですか。

 「落ちたボールで、カットにいった選手のこぼれ球でしたが、絶対にフォローすると思って取りに行って、そしたらゴールが空いていたので、ねじ込んだじゃないけど、絶対に決めようと思っていました」