女子シード勢登場 金山、吉田明が勝利/全日本学生選手権

硬式庭球 2020.11.19

 インカレ3日目は女子シングルス、男子ダブルスのシード勢が登場。第2シードの吉田明日香(政経3=四日市商業)と金山晴菜(政経4=野田学園)が勝ち上がり、3回戦に進出。男子ダブルスは田中瑛士(商3=東京学館新潟)・藤永啓人(営3=海星)組が惜敗。男子勢は全員敗退となった。


◆11・17~24 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)

▼11・19

[男子ダブルス2回戦]

 田中・藤永組 1{6-7、6-1、8-10}2 藤井・新竹組(金沢大)○

[女子シングルス2回戦]

 吉田百 0{2-6、2-6}2 松田(亜大)○

○金山 2 {6-4、6-3}0 稲垣(中京大)

 稲葉 0 {3-6、3-6}2 今田(慶大)○

○吉田明 2 {6-1、6-0}0 坂本(関大)

 岡垣 0 {2-6、4-6}2 安部(山梨学大)○

 竹本 0 {4-6、5-7}2 田中(早大)○


【女子シングルス2回戦:吉田明VS坂本陽菜(関大)】

 手堅い試合運びを見せた。第2シードとして、2回戦が今大会初戦となった吉田明。「初戦の緊張があった」。第1セット、3ゲーム目こそブレークされてしまうが、その後は1ゲームも落とさず。自ら攻め続け、6ー1で第1セットを獲得。続く第2セットも流れを引き離さなさい。ゲームカウント3ー0で迎えた、第4ゲームには相手に3度のブレークポイントを握られてしまう。「ここで守ってもいいことがない」。安定したストロークから5連続ポイントで見事キープに成功。そのまま1ゲームも渡さず、6ー0で完勝。「(地元の)四日市で優勝できるように」。昨年度のベスト4を超え、目指すは地元での優勝だ。


【女子シングルス2回戦:金山VS稲垣綾乃(中京大)】

 4年生としての底力を見せつけた。「出だしはよかった」。第1セット、3ー0と連続でゲームを獲得。しかし「我慢ができなかった」。相手の巧みなドロップショットにうまく合わせられず。3ー3まで追い付かれてしまう。それでも「意地があった」。勝利への執念から第1セットを6ー4で奪取。続く第2セットも中盤相手に追いつかれるも逆転を許さず。6ー3で勝利した。「1回でも試合を多くしたい」。少しでも駒を進めるように。着実に勝利を重ねていく。

 

(力強いサーブを放つ金山)


【女子シングルス2回戦:竹本萌乃(政経2=高松北)VS田中李佳(早大)】

 成長を感じる試合となった。初戦を突破した竹本の2回戦は、昨年度の関東学生選手権(夏関)で0ー6、1ー6で苦杯を喫した相手との再戦。「チャンスをしっかり取れれば、(スコアは)離されなかった」。第1セット、第1ゲーム目から3度ブレークポイントを握るも、好機を生かせず。先にブレークを許し、4ー6で第1セットを落とす。「自信を持って前で打ち込めた」。ミスを恐れずにフォアハンドでポイントを重ねた竹本。第2セットではゲームカウント5ー3とリードする展開に。しかし「引き気味になって守りに入ってしまった」。最後まで攻め通すことはできず、4ゲームを連続で落とし、ゲームカウント5ー7で敗戦。「早稲田のメンバー相手にチャンスがあるところまで来れた」。明大に入学してからの成長を実感した竹本。インカレでの経験を経てさらなる成長を目指す。


(着実に成長を遂げた竹本)


 大会4日目を迎える20日は、男女単複全てのベスト16が出そろう。インカレ上位進出に向けて、厳しい戦いが予想される。


[久野稜太、田中佑太]


試合後のコメント

金山

――コートの環境はいかがでしたか。

「このコートは練習の時はやりやすかったです。ただ今日やってみたら相手との相性もあるのですが、風も吹いていて私は風が苦手なのでやっぱり少し考えてプレーしなければいけない状況でした。今日は少し困惑した中、試合をしていた感じです」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「毎試合毎試合が最後の試合なので、次ももう一個いけるように、次もチャンスがある相手です。次も取ってまた一個試合ができるように頑張りたいです」

 

吉田明

――次戦に向けて改善点はありますか。

 「次の相手は、少し強い相手になります。今日の試合よりは自分からリスクを負っていかないと、自分から攻めることも必要になると思っています。その中でも自分のプレーを貫くことが大事だと思っています」

 

――今大会の目標を教えてください。

 「三重が地元なので、ここで優勝できたら、地元で応援してる方にも恩返しができると思います。四日市で優勝できるように、優勝が目標です。出身は鈴鹿市なんですけど、(高校は)四日市商業なので、地元です。自粛期間もここで練習していました」

 

竹本

――ゲームプランを教えてください。

 「昨年の夏関で、結構大差をつけられて負けた選手でした。どんな相手選手かも知っていましたし、その時よりかは自分にも自信がありました。なので、基本はまず相手とラリーをして先に前に入って、攻めていくっていうことを一番に考えてやりました」

 

――インカレの振り返りをお願いします。

「結果は負けちゃって悔しいんですけど、手応えは感じたし、自信にもつながりました。早稲田のメンバー相手にチャンスがあるところまで来れたので、このコロナ期間に頑張って努力してきたことがちょっとずつ出てきたのかなと思えました。ここで止めずさらに努力していきたいです」


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