待望のインカレ開催! 女子勢が好発進を見せた/全日本学生選手権

硬式庭球 2020.11.17

 1年間の集大成・インカレが三重県四日市市で開催された。初日は小坂竜大主将(国際4=日大三)が1回戦敗退、吉田百花主将(文4=横浜清風)、稲葉あす果(国際3=野田学園)、竹本萌乃(政経2=高松北)が初戦を突破した。

 

◆11・17~24 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)

▼11・17

[男子シングルス1回戦]

 小坂 0{2-6、3-6}2 白藤(慶大)○

[女子シングルス1回戦]

○吉田百 2{6-1、6-1}0 征矢(信州大)

○稲葉 2 {6-2、6-3}0 笠原(大阪教大)

○竹本 2 {6-2、6-0}0 木下(名城大)

 

【男子シングルス1回戦:小坂主将VS白藤成(慶大)】

 「出場するからには少しでも勝ち上がりたかった」(小坂主将)。コンソレーション決勝で惜敗するも補欠として出場機会を得た小坂主将。「調子は良かった」と、第1ゲームをブレークする好スタートを切った。しかし相手の力強いサーブやフォアハンドに翻弄(ほんろう)され、2―6で第1セットを落としてしまう。それでも「気持ちの切り替えはできた」。得意な粘り強いプレーで途中まで3―4と競った試合を展開。だが「サーブが入らなかった」。ダブルフォルトにより相手を助ける形となり、第2セットも惜しくも3―6で敗退。2回戦へ駒を進めることができなかった。


 (相手のボールを的確にリターンする小坂主将)

 

【女子シングルス1回戦:稲葉VS笠原沙耶(大阪教大)】

 インカレシングルス本戦で初めて白星を挙げた。「相手選手の動画を見た」と、対策を十分に講じた稲葉。「緊張はしなかった」と、リラックスして臨み、第1セットを6―2で奪う。しかし「焦りが出てしまった」。相手の高いボールで攻めるプレーに苦戦し、ミスを連発してしまう。だが「我慢してプレーしよう」。気持ちを切り替え、後半は相手に主導権を一切譲らず6―3で勝利。インカレという大舞台で安定感のあるプレーを披露できた。

 

 小坂主将はこの大会を機に引退。思いは後輩たちに託した。「少しでも強くなってほしい」(小坂主将)。大会はまだまだ初日だ。小坂主将の思いを胸に、躍進を見せる。

 

[久野稜太]

 

試合後のコメント

小坂主将

――ご自身のプレーが上達した要因などはございますか。

 「自分のプレースタイルが分かったというか、自分の得意な展開であったり、どういうプレーが相手は嫌がるかとかが自分の中でやっと理解できるようになったというかちゃんと考えがまとまってきてやるべきことが明確になったので、本当にそれを徹底的にやったらどんどん上手くいったという感じです」

 

稲葉

――今回の試合で良かったところはありましたか。

 「あまり無理をせず、我慢できたことと、じわじわと相手を攻められたところは結構よかったです。あとはしっかり足が動けたところも良かったです」


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