増山ら3選手が3位入賞/講道館杯全日本体重別選手権

柔道
2020.11.04

 明大から6名が出場した今大会。100キロ級からは神垣和他(商3=崇徳学園)、90キロ級からは増山香補(政経4=修徳)と森健心(政経1=大牟田)が3位入賞を果たした。

 

◆10・31~11・1 講道館杯全日本体重別選手権(千葉ポートアリーナ)

▼60キロ級

末松――2回戦敗退

▼90キロ級

増山――3位入賞

森――3位入賞

清崎――2回戦敗退

▼100キロ級

神垣――3位入賞

藤鷹――2回戦敗退

 

 昨年の講道館杯から成長が感じられた。90キロ級の増山は3回戦でGS(ゴールデンスコア)にもつれ込むも一本背負投で一本負けをする。しかし敗者復活戦から勝ち上がり、3位決定戦では15分を超える長丁場を制し3位入賞。ベスト4に終わった昨年より1歩前進したが「優勝しか見ていなかったので納得はしていない」と無念の気持ちを口にした。同じ90キロ級には1年生の森も出場。2回戦では見事な送足払を決めて一本勝ち。3回戦で敗れてしまうものの増山同様3位決定戦へ駒を進める。3位決定戦では3回戦で増山を下した大町隆雄(山口県警察)と対戦。高校の先輩でもある大町に対して「前半を我慢して、後半のチャンスをものにできた」(森)。縦四方固で大町を押さえ込み、1年生ながら見事3位入賞を決めた。

 

 神垣は一昨年、昨年と講道館杯は初戦で敗退し結果を出せずにいた。しかし「しぶとく戦い切ろうと考えていた」と2回戦、3回戦を相手の反則を誘うことで勝ち抜いた。準決勝では相手の技を受けた後の立て直しが遅れ寝技に持ち込まれ敗戦を喫するが、それでも「切り替えて勝つことができた」と3位決定戦を勝利し入賞を果たした。

 

 約8カ月ぶりの今大会。新型コロナウイルスの影響で練習ができなかった期間もある中で、今回の入賞は大きな糧となる。「今回の講道館杯に出場できたことは自分の中で収穫が多かった」(増山)。4年生にとって今大会が最後の個人戦となった。明大での4年間を出せた者、出せなかった者それぞれに次のステップでの活躍を願っている。

 

[菊地秋斗]

 

試合後のコメント

――今回の3位という結果を受けてどうでしたか。

 「3回戦で負けてその後も気持ちを切らさずに結果を出すにはここしかないと思って試合をしました。その気持ちが3位につながったのだと思います」

 

神垣

――次戦に向けての課題を教えてください。

 「まだまだこの階級で戦っていくには自力が足りていないのでそれをつけることと、1つ投げきれる技の習得です。また最近は担ぎ技を重点的に練習しているので試合で使えるまでに持って行きたいです」

 

増山

――4年間を振り返っていかがですか。

 「早かったですけれど濃い4年間でした。高校での全国大会には1回しか出場できず入賞もできなかった自分がこの4年間で人生を大きく変えることができました。自分自身が1番驚いています」

 

――後輩たちに向けてメッセージをお願いします。

 「自分の代は幻で終わってしまいましたが来年は団体戦2冠を達成してほしいです。今の状況では限られたことしかできませんができることを全力でやって数少ないチャンスをものにしてください」