佐久間、中條ハットトリック! 次戦への期待高まる

アイスホッケー
2020.11.01

 連勝で駒を進めた第3戦は日大。第1ピリオドでは一進一退の攻防が繰り広げられた。激戦の中、前試合で2得点をあげたFW佐久間雄大(政経3=白樺学園)が先制点を奪取し3―3で折り返す。第2ピリオドでは流れが一転、一挙に5得点。第3ピリオドでは3点を返されるものの結果としては10―6と勝利で終えた。

 

◆10・18~12・6 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼11・1 対日大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

○明大10{3―3、5―0、2―3}6日大

 

 「明大はエンジンが掛かるのが遅い」(FW中條廉・政経2=白樺学園)。まさにその言葉を体現した試合だった。第1ピリオド7分、佐久間が先制点を決めると、続く11分にはFW岩崎竜馬(法4=釧路工)が一人で持ち込みゴール。しかし明大の一瞬のスキを見逃さなかった日大がすかさずゴール。それでも14分には的確なパス回しで敵を崩し、最後はFW三浦稜介(政経1=駒大苫小牧)が押し込む。その後も日大と競り合い3−3で第1ピリオドを終える。

 

 守備が甘く、FWの戻りが良くなかった第1ピリオド。その悪い流れを断ち切った。第2ピリオド開始直後、三浦稜の得点を皮切りに一挙5得点を奪う。ミドルシュートを多用し果敢に攻め、前線でのパック保持率が非常に高く完全に流れを持っていった。最終ピリオドでは佐久間がこの日3点目となる追加点をあげ試合を終えた。

 

(写真:果敢に勝負を仕掛ける三浦稜)

 この試合の要ともいえる第2ピリオドの華々しい得点劇を演じたのは2試合連続ゴールの中條だ。「昨年より読みが良くなった。今年一番成長するんじゃないかなあいつは」と、中條と同じくハットトリックを決めた佐久間は評価する。一人で持ち込みゴールする突破力と、混戦の中でもパックを押し込む決定力を見せた中條は勝利に大きく貢献した。

 

 次戦・法大は、昨年度のインカレで敗戦した因縁の相手だ。それでも「相手がどうこうではなく、一発勝負の中で自分たちがどう動くかが重要」(FW徳田滉也主将・政経4=武修館)。今回の試合では守備の面で多くの課題が残る。この課題を踏まえ次戦も勝ち切り、明大の勢いをさらに加速させていきたい。

 

[小井土大裕]

 

試合後のコメント

徳田

――2ピリオドの戦い方はいかがでしたか。

 「最初の得点はシンプルにシュートを打ってリバウンドを狙うようなプレーが自分たちのペースを作っていけるので、あのようなプレーが毎回できれば良いと思います」

 

佐久間

――第1ピリオドで3ー3になった時の状況はどうでしたか。

 「第1ピリオドだったので、明大なら大丈夫だと思いながら、3年生としてやっぱりチームの雰囲気を作っていくのも大事だと思ったので、自分から声をかけて、背中でプレーを見せ一生懸命引っ張っていこうと自覚しました」

 

中條

――次戦の法大戦についての意気込みはどうですか。

 「前線の守備が甘く、FWの守備の意識が大事だと思います。いい守りからいい攻めが出来ると思うので守りが要だと思います」

 

三浦

――勝ち越しとなった自身の2点目についてはどう思いますか。

 「同点で、触ったら入ったごっつぁんゴールでした。第2ピリオドは気合いを入れていこうという話はしていたのでその中で点数を取れたことは良かったです」