宿敵相手にFWで圧倒 早大に39得点で勝利/練習試合

ラグビー 2020.10.26

 「最後のアピールチャンス」(左フランカー柴大河・法4=国学院久我山)で勝利という結果を示した。前半、モールから2トライを奪い、12―7で折り返すと、後半は、FW、BK一体となり、4トライを奪取。前半は拮抗した展開が続いたが、後半は突き放し、前後半計6トライ。39―14で白星を挙げた。

 

 

◆10・25 練習試合(早大上井草グラウンド)

▼対早大戦

 明大39{12―7、27―7}14早大

 

  FWの強みを存分に生かした。「練習からモールでトライをとることにはこだわっていた」(フッカー紀伊遼平・営2=桐蔭学園)。前半18分、敵陣22メートルライン付近のラインアウトからモールで押し込むと、最後は紀伊がグラウンディング。先制トライを決めると、24分にもゴールライン前ラインアウトからまたもモールで押し込み、最後は柴がトライを決めた。「チーム全体で奪えたトライだった」(柴)。後半に入ってもFWで試合を優位に進め2分と6分にもモールからの押し込みで紀伊と柴がトライ。終盤にはBKの連続トライも飛び出し、最終スコアは39―14。終了間際、自陣22メートルライン前で相手のフェーズ攻撃を受けたが、「我慢しなければいけない時間帯に我慢をすることができた」(柴)。前にプレッシャーを掛けるディフェンスで約4分半の攻防を制した。

 

  対抗戦のメンバーを目指す選手たちが多数出場した今試合。「アピールしなければいけない立場だったので、個人のプレーにもチームのプレーにもこだわった」(紀伊)。慶大戦、帝京大戦など強豪校との連戦が続く11月を1週間前に控え、激しいアピール合戦が繰り広げられた。「Aチームに絡んでいくための最後のチャンスだと思って臨んだ」(柴)。春季シーズンが中止となり、例年以上にスタメン争いが過熱する今シーズン。宿敵撃破を自信に変えた選手たちが、ポジション争いをさらに過熱させる。

 

[宇野萌香]

 

試合後のコメント

――FWにこだわったトライが目立ちました。

 「自分たちがFWにこだわろうと試合中からやっていたわけではないですが、練習でやってきたことをゴール前で生かしきることができた結果だと思います」

 

――Aチームに今後絡んでいきたい選手が多く出場しました。試合の位置付けはどういうものでしたか。

 「公式戦は連戦が続いていきます。最後ではないですけど、本当にAに絡んでいくための最後のチャンスだと思って臨みました。4年生含め、Aに上がりたい人たちの最後のアピールチャンスの試合だと思っていました。自分の強みを全面に出して、まずは自分に与えられた仕事を着実にこなせるようにしていきたいです。一つ一つ積み上げてきたことを出せるように頑張ります」

 

紀伊

――前半のトライシーンを振り返ってください。

 「モールからで、前にいたFWががんばって押してくれました。そのお陰で取れました。練習でもモールにはこだわってきたところだったので、それがトライにつながったのは良かったと思います。」

 

――試合の位置付けはどういうものでしたか。

 「僕はアピールしなきゃいけない立場だったので、個人のプレーにもこだわりました。チームのセットプレーも引っ張っていくことができたので、自分はいい感触をつかめた試合でした。まずはメンバーに入ることを第一に考えています。メンバーに入って試合に出場することができたら、そこでも自分の良さをアピールしつづけられるように頑張りたいです」


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