六大学に球春到来! 〝真夏の〟春季リーグ戦開幕/東京六大学春季リーグ戦
本来の開幕日から遅れること4カ月、ついに東京六大学野球が開幕の日を迎える。春季リーグ戦連覇を目指す明大は、10日の第2試合・早大戦から登場する。
2度の延期にも東京六大学は屈しなかった。東京都の新型コロナウイルス感染拡大に伴うイベント自粛要請を機に4月11日の開幕を断念。5月下旬の開幕を目指すも、緊急事態宣言下で再び延期とせざるを得なかった。「本当に開催できるのかどうか」(田中武宏監督)。全日本選手権、同じ神宮球場を使用する東都大学野球と中止が相次ぎ、先の見えない日々に不安は募るばかり。それでも連盟は、あくまで〝開催〟を軸に議論を重ねてきた。また明大でも7月の夏季オープン戦では、スタンド観戦禁止、報道陣の消毒など感染予防対策を徹底。リーグ戦開催へ向けた連盟、各大学の思いや努力で、ようやくここまでたどり着いた。
再び神宮を紫紺に染める。今年度から監督に就任した田中監督の初陣でもある今春リーグ戦。5試合のみという異例の短期決戦で、どのような手腕を見せるか。投手陣の中心となるのは、やはりプロ注目の151キロ右腕・入江大生投手(政経4=作新学院)だろう。初戦の早大戦では、先発が予想される早大エース・早川との投げ合いに注目だ。レギュラーが一新された野手陣は公家響主将(政経4=横浜)、清水風馬捕手(商4=常総学院)、市岡奏馬外野手(情コミ4=龍谷大平安)ら4年生の奮起に期待したい。また、唯一の規定打席到達経験者である丸山和郁外野手(商3=前橋育英)の復活も大きなカギとなるだろう。
入江の活躍が連覇には不可欠だ
いよいよ戦いの火ぶたが切られる。開幕日の10日には、第1試合・東大対慶大、第2試合・明大対早大と計2試合が行われる。同じく10日から開幕する甲子園高校野球交流試合に負けない1週間の熱戦に期待したい。
[小野原琢真]
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