プレー・私生活ともに光る堅実さ 鈴木貴士内野手/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球 2020.08.08

※例年4月の新入生歓迎号にて扱っております硬式野球部特集ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響で発行を見送らせていただいております。そこで今回は4月に向け作成しておりました記事の一部をWEBにて公開させていただきます。

 

 

 鈴木貴士内野手(商4=佐久長聖)は安定感のある守備を強みとする、今年度のチームのカギを握る選手だ。貴重な両打ち打者として、打席でも存在感を発揮する。冬には3時間に1回、間食を取り増量に成功。「昨年と比べて打球に距離が出るようになった」と手応えをつかんでいる。

 

 人望も厚い。公家響主将(政経4=横浜)から打診され、寮長に就任。ごみの分別、掃除の点検と寮生活の細かな部分にまで目を配る。「寮長がしっかりしないと周りもついてこない」と自身の生活も律し続けている。

 

 鈴木貴を語る上で欠かせない人物がいる。兄・雄太さんだ。野球を始めたきっかけも、両打ちに転向したのも兄の姿を見て。佐久長聖高に進学した理由も、兄と同じ指導者の下で野球をするため。常に同じ道を歩んできたことで、比較されることも多かった。だが「兄弟だけれども負けたくない」という一心で、兄超えを目指し努力を続けてきた。日頃は仲が良く、野球の技術面から礼儀作法まで、多くの助言を得ている。「いいライバルでもあり、尊敬もしている」。鈴木貴の野球人生になくてはならない存在だ。

 

 最終学年の目標は日本一。頂点にこだわる並々ならぬ思いがある。昨春の立大2回戦。リーグ戦初スタメンを勝ち取った鈴木。初安打も記録し、スタメン定着の期待も高まった。しかしその直後、インフルエンザに感染し戦線離脱。6月の大学選手権で日本一に輝いた仲間たちを横目に「体調管理ができていれば」と悔しさがこみ上げた。「勝って喜べるのはいいなと思った」。今度は自らも優勝時のグラウンドに立ち、胸高らかに金メダルをぶら下げる姿に期待したい。

 

[小畑知輝]

 


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