(2)全日本インカレを終えて 4年生引退インタビュー 主将・小倉晴太

ヨット 2020.01.22

 今年度の戦いを終えたヨット部。11月に行われた全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)では、13年ぶりに6位以内に入り総合入賞を果たすなど、充実の一年となった。昨年度は上級生の代が不在という厳しい状況を経験しながらも、2年間、屋台骨として常にヨット部を支えてきた4年生。引退を迎えた現在の心境を主将、副将に伺った。

第2回は主将の小倉晴太(法4=磯辺)のインタビューをお送りします。

 

――11月に行われた全日本インカレを振り返ってみて、改めていかがでしたか。

 「13年振りの総合優勝、470級のリーダーとして470級の入賞を達成して、素直に嬉しかったです。最高の終わり方ができました」

 

――入賞が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか。

 「陸に帰ってきた時点では入賞しているかが全くわからなくて、確定したのが1時間半後位でした。帰ってきた時は多分入賞しているだろうと、片付けに移っていたのですが、発表された時はやっぱり嬉しかったです。決まった瞬間は実感もわかなくて、ただ表彰式で賞状を手にした時はこの4年間が報われたと思えました」

 

――学生として臨む最後の大会で、個人としてはどのような気持ちで臨みましたか。

 「競技自体はまだ続けるかもしれないですけど、学生としては最後のレースだったので、自然と楽しむ事できたと思います。結果が良かったので、全日程楽しむことができました。最終日に入るところで既に入賞圏内だったので、いつも通りやることを意識しつつ、個人としても一つでもいい順位で帰って来ようと思っていました」

 

――好成績の要因を教えてください。

 「現実的なところでいえば4年生の僕と朝倉が個人成績で10番以内に入ったことです。もちろん2番艇、3番艇も頑張ってくれました。3年連続で両クラス全日本に出場すらしていないチームだったので、2年間つくりあげたチームを信じて、大会期間中も緊張しなかったです」

 

――470級は久々の全日本出場となりました。

 「現実的に考えて優勝できないような位置づけだということも理解しながら、でもやれると信じて、ある意味周りからのプレッシャーはなかったと思います。最後まで自分たちのやり方を貫くことができたというのも大きいです」

 

――「自分たちのやり方」とは具体的にどういったものですか。

 「例えば、大会一週間前に会場の西宮に前乗りしたのですが、西宮の海って風がないんですよ。その中でほとんどの大学が練習しようとするのですが、風がなければ自分たちは海に出なかったです。だから、大会期間中もほぼ海に出ていないです。他を気にせず自分たちのやり方を最後まで貫きました」

 

――全日本インカレ総合入賞はチームで追い続けてきた目標でもありました。

 「もともと優勝するという目標を持っていたのですが、目標というのは達成しなければいけないものなので、今年のシーズンに入る前に、達成すること前提で入賞という方に下方修正しました。なので、ある種当たり前のことが出来たなと思います。もちろん達成感もあります」

 

――上級生のいない2年間は大変でしたか。

 「自分は自分のやり方を貫き続けてきたという感想です。実力がみんなよりも高い位置にあったということは自覚していたし、そのやり方が最後の最後に結果に結びついて安心しています」

 

――主将に就任した際と今では気持ちに変化はありますか

 「気持ちの部分ではそんなに変わっていないですが、いろいろな部分で成長することができたと思います。大きく違うのが視野が広くなったということです。同じ勝ちたいという思いを持っていても、2年前と比べたら色々な観点からそこに結び付けられるようになったので、変化はあると思います」

 

――4年間で一番辛かったことは何ですか。

 「周りの部員とのモチベーションや力のギャップがある中で、周りと分かり合うことが難しかったです。どこまでが正解なのか、迷う期間も長かったです。代も毎年入れ替わる難しい環境の中で、やはりチームで勝つというのは個人で勝つより難しくて、周りを巻き込むという所が一番大変でした」

 

――逆に、楽しかったことはありましたか。

 「競技面で言ったらやはり成績を出した瞬間です。関東の個人で入賞した瞬間とか、最後の全日本インカレとか、自分が結果を出せたことはものすごく覚えています。あとはこの4年間を通して先輩、後輩、OB、OGと色々な方と出会って、その方達とヨット以外の時間を過ごすことが楽しかったです」

 

――この4年間で一番印象に残っている出来事を教えてください。

 「全日本インカレを除くなら、4年生の春の個人選手権で同期の横井と乗ったレースは結果としても良かったし、今でも印象に残っています。一般生で入ってきた同期と一緒に結果を取れたということもあり、印象に残っています」

 

――苦楽を共にした同期への想いを聞かせてください。

 「いろんなやり方で頑張ってくれたじゃないですけど、各自自分の役割を全うしてくれたなと思っています。上から目線みたいになってしまいますが、各自が各自のやり方で部活に貢献してくれたと本当に感じています。その部分でそれぞれ感謝の思いは持っていると思います」

 

――同様に、後輩への想いを教えてください。

 「3年間、共に密度の濃い時間を過ごしてきて、感謝しかないですし、チームとして僕らが抜けることでいろんな意味で大きく部が変わると思うので、自分たちのやり方を見つけて欲しいです。どう変わっていくかが楽しみです」

 

――明大ヨット部の中で、これだけは誰にも負けないと言える部分はありますか

 「個人で言うと、この4年間ヨットという競技を誰よりも楽しんだという自信はあります。合宿所も素晴らしいし、のびのびできる環境もあるし、自分のやりたいことを4年間やり通すことが出来ました」

 

――最後に、ヨット部に入ってよかったですか。

 「もちろん、良かったです!」

 

――今まで本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!

 

[高野順平]

 

◆小倉 晴太(おぐら・せいた) 法4、磯辺、173センチ・64キロ


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