「応援団を選んだことに後悔はない」 西田晃啓 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー

応援団 2019.12.22

 最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。吹奏楽部幹事長を務める西田晃啓(情コミ4=淳心学院)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです)

 

――リハーサルを終えて感想をお願いします。

 「あと1週間で終わってしまうんだなというのが正直なところです。毎年定期演奏会、紫紺の集いがあってそれに向けてリハーサルがあるわけですけど、もう最後なんだなという実感を今回のリハーサルを通じて感じました」

 

――この1年間、幹事長として何か大切にしていたことはありますか。

 「一人一人の良さを大事にするということです。応援団といえども吹奏楽部って必ずしも応援が好きで入った者ばかりではないんです。その中でそれぞれの良さをどうすればすべての活動に生かせるだろうかと常々考えていました」

 

――難しい部分はありましたか。

 「ありました。例えば神宮応援でも応援している間に体力的につらいと言って倒れてしまう子がいたときにどういったケアができるかなどです。そこは僕だけではなくて、4年生一体となって考えていました」

 

――特に大変だった時期はいつですか。

 「幹部になって初めての合宿に行った時です。その時に後輩たちがなかなか思うような成長ができていないと思っていました。困ったときにどういう言葉を掛ければいいのかなとすごく悩んでいました。きつく言ったとしてもなかなかうまくいかなくて。そういう時に上を向かせる言葉を考えていました」

 

――どうのように克服しましたか。

 「僕は普段はきついことは言わないんですけど、一つ強く言ったら次の日にはすごく変わって雰囲気が良くなりました。そこは自分の中できつく言うことに対して抵抗感があったんですけど、後輩が変わってくれたので言って良かったと思います」

 

――幹事長として楽しかったことはありますか。

 「自分の言ったことで後輩たちが、気分が明るくなったと言ってくれる時はうれしかったです」

 

――ここまで吹奏楽部はどういった練習をしてきましたか。

 「常に満足しないことを意識して練習してきました。練習の時点で満足してしまったらその時点で成長はないと思うんです。なのでどれだけできたと思ってもこれから何ができるかというのを考え続けるようにさせました」

 

――そもそもなぜ幹事長になったのでしょうか。

 「僕は志望していませんでした。基本的にこの団体は一つ上の代が次の代の幹部を決めるんですけど、僕は幹事長を志望していなくて、言ってみれば上からの抜擢だったので何でなったのかは自分からは言えないですが、正直びっくりして、重荷は感じました」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「応援団中心の生活にはなりましたけど、一番いい選択をしたと思います。数ある選択の中で、最初はサークルに入ろうとしたんですけど、何か違うなと感じて応援団を選びました。そこに後悔は全くないです」

 

――サークルも音楽系で迷ったのですか。

 「いいえ、全然違います。高校までは吹奏楽をやっていたんですけど、やめようと思っていました。でも何か違うなと思ってせっかくなら自分の好きなことを生かした団体に入りたいと思い、厳しくてもいいから入りたいなと、入部を決めました」

 

――入部してから戸惑いはありましたか。

 「そういうものなんだろうなという感覚で入ったので抵抗はなく、新鮮でした。この中で頑張ってみようと思いました」

 

――吹奏楽部を束ねる上で、雰囲気作りは意識しましたか。

 「僕だからできることをやろうと思いました。僕が入ってからずっと女性の方が幹事長を務めていまして、僕が11年ぶりの男性の幹事長ということで、今までとは違った色が出せると思いました。違うところは何だろうとかどうしたら出せるだろうということを考えてやっていました」

 

――西田さんだからできたことは何だと思いますか。

 「つらいことがあってもとりあえず前を向いて笑顔でいることです。例えば4年生の中でいざこざがあったとしても、そこは下級生に見せてはいけないと思い、後輩たちの前では明るくいようと思っていました」

 

――バトン・チアリーディング部と応援指導班の印象を教えてください。

 「応援指導班は4年生が偉大なる先輩というイメージがあると思うんですけど、実はすごく後輩思いで、どうすれば後輩が成長できるかというのをずっと考えていて、そこで見方が変わりました。チアも幹部になって困ったときにアドバイスをもらえたり、きめ細かなところを聞くことができて、吹奏楽部もどうしたらいいのか参考になりました」

 

――紫紺の集いや定期演奏会の見どころを教えてください。

 「僕のソロです(笑)。応援団とは関係ないんですけど、僕がマーチングステージで先頭に立ってソロを吹きます。そこは帽子を被っていて顔は見えづらいんですけど、幹事長が吹いているんだなというのを見てもらいたいです」

 

――後輩に向けてメッセージをお願いします。

 「この団体は吹奏楽部一つ取ってもいろんな活動ができます。最初はそれが好きじゃなくてもいいと思うんですけど、絶対これだけは離さないぞというものを見つけてほしいなと思います」

 

――同期の仲間に伝えたいことはありますか。

 「この1年間、心配も掛けたり迷惑も掛けたかもしれませんが、それでも全員で1年間やってこれたことに心から感謝したいです。ありがとうございます」

 

――今年度の応援団のスローガンは〝応援とは〟ですが、西田さんにとって応援とは何ですか。

 「人に届けるものであると同時に自分も燃え上がるものだと思います。自分たちが盛り上がらないとお客さんにも伝わらないので、そこは自分たちが冷めてちゃダメだよねということで、熱くなるものだと思います」

 

――本番に向けて意気込みをお願いします。

 「後輩たちにもこのステージが一番良かったよねって言ってもらえるステージにするので12月23日よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました。

 

[中野拓土]


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