ウエイト人生に終止符 北出、堂々のトータル5位/全日本大学対抗選手権

ウエイトリフティング
2019.11.15

 今年度の集大成、全日本大学対抗選手権(インカレ)が開幕した。明大からは北出光茂(政経4=ルネサンス大阪)、志村優人(政経2=埼玉栄)、大畑柊磨(政経3=香寺)ら3人が出場。ラストランとなる北出はトータル5位の好成績。志村、大畑も得点を獲得し、現時点で団体総合8位。堅実な滑り出しを切った。

 

111517   65回全日本大学対抗選手権(上尾市スポーツ総合センター)

▼61キロ級

 5位 北出(S103 134 237

▼67キロ級

 10位 志村(S106 135 241

▼73キロ級

 9位 大畑(S120 140 260

 

スナッチ、Jジャーク、Tトータル

 

 競技人生最後の挙上となるジャーク3本目、北出は自己ベストを1キロ上回る136キロに挑戦した。「決まったのに足を滑らせてしまった」。一度は両腕を高く垂直に伸ばすも、あと一踏ん張りの所でバーベルが落下。粒ぞろいの階級の中「勝てないことはなかった」。顔に悔しさをにじませ、プラットフォームを後にした。

 

 無形の重圧が難波男児を襲った。練習中に肩の靭帯を断裂。直前まで今大会の出場も絶望的だった。しかし「少しでもチームの足しになれば」。最上級生としてのプライド、チームに対する思いが、臨戦の大きな原動力となった。自己ベストには惜しくも届かなかったものの、ジャーク4位、トータル5位の好成績をマーク。「良かったんかな?多分良かったと思う」。本人も納得のいく試技で、リフター人生は幕を閉じた。

 

 古山翔太主将(政経4=金足農)が掲げる「ベスト4」に向け視界は良好だ。明日は扇本崇聖(政経3=名城大付)を筆頭とするミドル級の3人が控える。「俺以上の結果を出してほしい」(北出)。チームメートの活躍に、先鋒エースも期待を募らせた。

 

[高智琉大朗]

 

試合後のコメント

北出

ーー今回2年ぶりのインカレでした。

 「確か2年前はジャークが0でした。それでかなり先輩方に迷惑をかけていたので、その償いということもあり、本気でやりました」

 

ーー目標は何位でしたか。

 「4位でした。勝てなくはないと思っていたので、すごい悔しいです。最初からしっかりやっておけば良かったなと思います」

 

大畑

ーー試技を振り返っていかがですか。

 「不甲斐ない結果で終わってしまいました。練習でできたことが試合で出しきれず、集中力が足りませんでした。もう一度日々の生活態度から見直したいです」

 

志村

ーージャークを振り返っていかがですか。

 「最後は痛みに勝てなかったですね。乗った時に痛みが出て、そのまま投げてしまいました。今回はケガのせいでうまくできませんでした。チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」