鎌田英、佐藤がダブル優勝!/都民大会

フィギュアスケート 2019.11.11

 男女で優勝を飾った。全日本選手権前最後の公式戦となる今大会。男子は鎌田英嗣(営4=獨協)、女子は佐藤伊吹(政経1=駒場学園)が1位に輝き、大舞台へと弾みをつけた。


◆11・9~10 都民大会(ダイドードリンコアイスアリーナ)


▼シニア男子(総合)
1位鎌田 英嗣186.43
4位鎌田 詩温139.82
5位山藤 一悟128.06


▼シニア男子(SP)
1位鎌田 英嗣66.57
5位鎌田 詩温46.04
6位山藤 一悟44.36

 

▼シニア女子(総合)
1位佐藤 伊吹162.82
3位松原  星154.86
5位大矢里佳126.93


▼シニア女子(SP)
2位佐藤 伊吹56.79
3位松原  星54.53
7位大矢里佳42.3
15位森千夏34.06


 男子はSP(ショートプログラム)で鎌田英が唯一の60点台となる66.57点で首位に立つと、FS(フリースケーティング)でも表現力豊かな演技を披露。東日本選手権から2週間で「緊張感を保つのが難しかった割にはうまくプログラムをまとめられた」(鎌田英)と振り返った。ラストシーズンも佳境に入る中、演技前後には多くのバナーが。「東伏見でやるのが最後とは意識していなかった」ものの、「うれしい気持ちと感謝の気持ちを込めて」(鎌田英)深々と丁寧なお辞儀で締めくくった。


 佐藤が逆転優勝を果たした女子。SP2位で迎えたFSは「ここ何試合かFSで良くない演技が続いていた」(佐藤)と、全日本選手権を前に不安を払拭したい一心だった。冒頭のコンビネーションジャンプを成功させると、その後は持ち前の安定感抜群の演技で観客を魅了。「これまでの試合の中で一番良かった」と振り返る内容で今季初の優勝を飾った。次への課題は「ステップでの取りこぼしや回転不足」(佐藤)と反省も忘れない。全日本選手権まで残り1カ月余り。さらなる磨きを掛けて高みを目指す。


[中野拓土]

 

試合後のコメント

鎌田英

――演技を振り返っていかがですか。

「今日の演技は東日本明けで大きい試合があった後で、緊張感を保つのが難しかった割にはうまくプログラムをまとめられたと思います」

 

――メンタル面はどのようにケアしていましたか。

「負けるわけにはいかないという気持ちと、全てのジャンプに対してノーミスがしたいという気持ちで一個一個大切にやりました」

 

――東伏見で試合をするのは最後ですか。

「僕自身、東伏見が最後ということはあまり意識していませんでしたが、周りのお客さんが東伏見で見ることが最後であるという認識からかいつもよりバナーをたくさん振っていただいたことに対してとても嬉しかったのと、感謝の気持ちを込めてお礼をさせていただきました」

 

――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。

「トリプルアクセルを本番で決められるように毎日大切に過ごしていきたいと思います」

 

佐藤

――今日の演技を振り返っていかがですか。

「ここ何試合かFSが良くない演技が続いていたので、今回が全日本前最後ということで、少しでも自信がつけられるような演技ができればいいなと思っていました。これまでの試合の中では一番良かったので、それが達成できて良かったです」

 

――東日本選手権では悔し涙も見せていましたが、そこからどのように立て直しましたか。

「東日本の前も練習では良かったので、あとは本番で自信を持って滑るだけだなということを意識してやってきました」

 

――今シーズン初めての優勝はいかがですか。

「あまり優勝は考えてはなかったですけれど、うれしかったです」

 

――全日本に向けて一言お願いします。

「ステップでのレベルの取りこぼしや回転不足があったので、そこを修正すればまだ点数は伸ばせると思います。できることを精一杯やりたいと思います」


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