終盤で意地見せるも立大に及ばず 関東2位/関東学生リーグ戦

ラクロス(女子)
2019.11.10

◆8・11~11・9 関東学生リーグ(富士通スタジアム川崎他)

▼11・9 決勝 対立大戦(駒沢オリンピック公園第二球技場)

 明大4{1─0、0─2、1─2、2─2}6立大〇

 

 あと一歩届かなかった。強豪・日体大を倒し満を持して臨んだファイナル。平島千萌主将(営4=東京成徳)が先制点を決め、幸先の良いスタートを切る。しかし第2Q(クオーター)以降は立大の猛攻に苦戦。4─6で敗れ、関東制覇とはならなかった。

 

 1点が遠かった。第1Qは互いに譲らない展開の中、チャンスを生かしAT(アタッカー)平島が1on1シュートを決め、先制。「練習したシュートが決まってうれしかった」(平島)。その後も反撃を許さず、1─0で1Qを終える。良い流れが続くと思われたが、第2Q開始2分で立大に追い付かれると、3分後にも相手シュートが決まり逆転を許してしまう。「オフェンスがゲームの時間を作れなかった」(井川裕之ヘッドコーチ)。勢いは止められず、なかなか得点の契機を作れない。追加点を挙げられないまま、1点ビハインドで迎えた第3Q。「本当に1点が欲しくて、絶対に決めてやる」(内野彩香・営2=所沢北)と、AT内野が鮮やかな1on1シュート。放ったボールはゴールネットを揺らし2─2に追い付く。しかし細かいミスが目立ち、チャンスをモノにできず。ディフェンスにおいても「大事なここで一本止めたいという時に止められなかった」(G(ゴーリー)桃井美沙・農3=鶴嶺)とカバーし切れず、2点を追加され水をあけられる。

 リードを奪われたまま試合は最終第4Qへ。MF(ミットフィルダー)佐藤啓(農3=星稜)がドローをモノにし、パスを受けたMF坂本季菜(農4=大和)がシュート。待ちに待った1点を返す。その後も佐藤のドロコンが成功し、2分後に内野が今試合2得点目のシュート。瞬く間に4─5と立大に肉薄する。流れをつかみ怒涛(どとう)の巻き返しを図ったが、逆襲もここまで。ダメ押しの1点を追加され、4─6で試合終了。関東制覇は惜しくもかなわなかった。

 

 悔しさは次代で晴らす。4年生にとっては今回が最後の試合となる。「まずファイナルというこの舞台で優勝して、日本一取ってくれたらなと。本当に託します」(平島)。敗因として挙げられたのは、基礎力の弱さ。「とにかく徹底して一人一人の力を上げる」(井川ヘッドコーチ)。託された思いを胸に、さらなる高みへ。「まずは関東制覇して日本一になって恩返しできるようにみんなで勝ちたい」(内野)。来年こそ時代の覇者〟になってみせる。

 

[垣内萌恵]

 

試合後のコメント

井川ヘッドコーチ

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「個人個人の基礎技術、ボールを持った時の突破力、シュート力に課題がもろに出た試合でした」

 

――チームでやろうとしたことは何でしたか。

 「相手のエースにボールが渡らないようにしようと、逆にエース以外にパスコースをふさいで勝負に行くところが結局、エース以外のパスコースが常に空いていて、そして空いてる選手がエースであったことがずっと続いてしまいました」

 

平島

――どういう気持ちで臨まれましたか。

 「緊張と楽しさがもうマックスみたいな感じで、立大に仲がいい子がいっぱいいたので熱い試合にできればいいなって、あと17明治(2年前)負けていたのでリベンジしたいなっていう気持ちでやってました」

 

桃井

――今後の課題は何でしょうか。

 「今後チームが変わってディフェンスやメンバーががらっと変わると思うので、レベルを上げていかなきゃいけないなというのと、もう少しオフェンスが点を決めてくれたらうれしいなと思います」

 

内野

――パス回しはどうでしたか。

 「みんな疲れて、なかなかうまく回らなかったのと、パスを出した後もディフェンスが近くて取られてしまうことがあったので、もう少し崩してから空いてるところに出すことができたら良かったなと思います」