6部門で日本一 総合2位で終演/全日本学生大会

少林寺拳法 2019.11.05

 男女初段の部に出場した鈴木雄大主将(法4=明大中野)・村松夕葵乃(政経3=横浜女学院)組を含む6部門で全日本の頂点に輝いた。男子は総合1位、女子は総合2位を獲得するも、2年ぶりの総合優勝には惜しくも届かなかった。

 

◆11・4 第53回全日本学生大会(千葉ポートアリーナ)

▼男子白緑の部 佐長・下沢組――1位

 女子白緑の部 スガイ・水出組――2位

 男子茶帯の部 谷合・永井組――1位

 女子茶帯の部 内田・小澤組――5位

 男女茶帯の部 板倉・長田組――3位

 男子初段の部 井上・渡邉組――2位

 女子初段の部 久保・藤田組――2位

 男女初段の部 鈴木・村松組――1位

        後藤・土井組――3位

   男子二段の部 梶山・高橋組――1位

 男女二段以上の部 小西・谷口組――3位

 男子三段以上の部 惠中・松田組――1位

 女子三段以上の部 金子・田中組――1位

 三人掛けの部 青木・石井・廣瀨組――3位

 立合評価法女子団体の部――3位

   団体の部――3位

 女子団体の部――2位

 男子最優秀大学 明大――1位

 女子最優秀大学 明大――2位

 最優秀大学 明大――2位

 

 有終の美を飾った。男子二段の部に出場した梶山和人(法3=川越東)・高橋佑太(法4=明大中野)組。昨年度の全日本学生大会も同部門で優勝し、連覇が期待されていた。そして高橋にとっては最後の学生大会。「梶山と最高の演武をして終わりたい」。大会前そう語った高橋と「高橋先輩が最後だというのは気にしていない」と笑った梶山。これまで何度もペアを組み、苦楽をともにしてきた二人の空気感と信頼関係に死角はなかった。

 「緊張で固くなりそうです」。予選演武直前、梶山は高橋にこう告げた。すると高橋は「大丈夫、大丈夫、優勝しようと思わなくていいから。みんなに俺たちの演武を見せよう」と激励。その言葉に「あぁ頑張ろうと思えた」。力強くキレのある演武で他組を圧倒し、見事連覇を達成。「いつまでも後輩抜けられないな(笑)。1年生のときからずっとお世話になって……」。一度は笑顔を見せたが、高橋との3年間を振り返ると少し言葉を詰まらせた。〝高橋先輩今までありがとう〟。流した涙に思いを乗せて、静かに門出を見送った。

 

 願いは次の世代へ託された。歓喜の一方で、総合優勝には届かなかった。「来年度は絶対に総合優勝してほしい」(鈴木)。関東学生大会と新人大会を優勝しても、全日本の頂点に立つことは容易ではない。「最後にみんなが笑顔で終われるように」(梶山)。栄冠を手にする日を夢見て、拳士たちは修練を続ける。

 

[藤山由理]

 

試合後のコメント

鈴木

――最後の学生大会を優勝という結果で終えました。

 「正直自分の優勝はあまりうれしくなくて、総合優勝とれなかった悔しさと、同期と後輩の頑張りがうれしかったです」

 

高橋

――4年間を振り返っていかがですか。

 「つらかったです。学年が上がるごとに感じでいたんですけど、終わってみるとやってよかったなと思える部活動でした。これからの人生の支えにもなってくると思います」

 

谷口藍梨(政経4=神島)

――演武を振り返っていかがですか。

 「満足のいく演武ができました。後悔はないです」

 

宮迫汰一副将(商4=大阪産大付)

――鈴木主将に向けて一言お願いします。

 「頼りない部分も多々あったんですけど、最後までしっかりと頑張る姿を見せてくれたのが、後輩たちにとって財産になると思います。感謝しています」


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