全国の舞台 連覇狙うも4位に終わる/第20回信夫杯争奪日本女子大学対抗戦

ゴルフ
2019.11.02

 朝日杯に引き続き、2日間にわたって行われた信夫杯。初日を4位で折り返した明大は巻き返しを図ろうと2日目に臨んだ。スコアを7つ伸ばすも首位には届かず、4位で終えた。

 

 満を持して臨んだ2日目。「初日にショットが乱れている原因が分かった」(石川聖奈・商1=拓大紅陵)。1、2年の下級生3人、石川と高橋幸(営1=埼玉栄)と花渕里帆(営2=千葉学芸)が、合計で12打伸ばす活躍ぶりを見せる。しかし全員が良いスコアで回ることが難しいのが団体戦。初日チームトップ・3アンダーの関野愛美(営3=埼玉栄)がこの日はスコアを5つ落とす。「初日と比べたら悪く感じるし、課題が見えた」(関野)。4位は優勝を狙っていたチームにとっては悔しい結果。「優勝を先輩にプレゼントしたかった」(高橋)。6月の優勝は4年生が見ていなかっただけに、より悔しさが残った。

 男子に引き続き女子も4年生は今日で引退。青柳果恋(農4=明大中野八王子)は試合に出場する機会がない中で主将を務めた。「最初はチームがまとまるにはどうすればいいのか悩んだ」。しかし、創部初の優勝、タイガーウッズ来訪など貴重な経験も多かった最終年。「幸せな主将だったと改めて思う」。ゴルフ部での経験がかけがえのない財産となったに違いない。来年のチームにも期待を寄せる。「レギュラー争いももちろんだけど、仲の良さを大事にしてほしい」。後輩に思いは託した。主将のバトンを青柳から渡された関野。「みんなを引っ張っていけるような心強い主将になる」と来季の抱負を語った。

 明大の出場選手の内、4人はスポーツ推薦の選手が占める。来季1年生に1人、スポーツ推薦での入部がすでに決まっている。今年出場できていても来年の立場は安泰ではない。少ない枠を誰が勝ち取るか、レギュラー争いはさらに激しくなる。「厳しくなっても絶対に自分が出たい」(雨宮梨乃・情コミ3=明大中野八王子)と一般生でも譲る気はない。負けられない戦いがそこにある。

 [市瀬義高]

 

試合後のコメント

青柳主将

――試合をご覧になってどう思いましたか。

 「試合に出ている人にかかる重圧は計り知れないとおもいますが、その中でもアンダーで回ってきたり、調子が悪くてもまとめて回ってきたりしていてすごいと思いました。で全国連覇には届かなかったけど、みんなの実力はすごいと改めて思いました」

 

手川美佳(情コミ3=都立日野台)

――4年生への意気込みをお願いします。

 「1年生のスポーツ推薦の子がきて、またレギュラーに入るのも難しくなってくると思います。ショットをまず安定させられるように全体的にレベルアップできるように頑張ります」

 

花渕

--印象に残っている一打を教えてください。

 「最終ホールでみんなが見ている前でバーディを取れたことはすごく嬉しかったです」

 

 

石川

--4年生と過ごした時間を振り返っていかがでしたか。

 「本当にあっという間でした。何もわからない状態で入部してきて、すごく優しく教えてくれたので、引退と思うと涙が出そうです。今日、優勝をプレゼントできなかったのは悔しいですけど、またいい報告ができるように頑張ります」