グリフィンズの底力! 法大に粘り勝ち/秋季リーグ戦

アメリカンフットボール 2019.10.27

 秋季リーグ戦も第5節目を迎えた。ここまでリーグ全勝の法大に序盤こそ苦戦するも、後半の流れは一気に明大に。攻守で好プレーを繰り出し強豪相手に勝利を遂げた。

 

◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)

▼10・27 対法大戦(AGFフィールド)

 ○明大10{0―0、0―7、10―0、0―0}7法大

 

 後半に真価が発揮された。リーグ戦で2連敗を喫していた明大。対し法大は全勝。絶対に負けられない戦いとなるだけに「気合が入っていた」(RB#32小泉亜斗夢・政経4=足立学園)。しかし、法大特有の「波に乗った攻撃」に陣地を阻まれる。「体力を奪われるプレー展開」(DB#1徳茂宏樹・国際4=関西大倉)にのまれ、第2Qには先制TD(タッチダウン)ランを奪われた。オフェンス陣もボールを前に運ぶことができず、ダウンの更新ができない。硬直した流れを打開できずに前半を0―7で折り返した。

 しかしここで終わらないのがグリフィンズだ。「負けムードで終わらせることが1番良くない」(OL#56北村遼太朗・総数4=関西大倉)とハーフタイムでチーム内の士気を高めることを最優先させた。すると、後半開始約3分後にWR#11嘉本健太郎(政経3=箕面自由学園)からQB#8櫻井太智(政経2=佼成学園)の7ydのTDパスを獲得。ケガの理由で欠場となったエース・QB#4西本晟(商3=箕面自由学園)も「櫻井は本当に任せられるQBになった」と太鼓判を押した。ディフェンス陣もそのプレーに応えるように法大を封じる。DB#23村田幹太(営2=駒場学園)のインターセプトやDL#9佐々木友也(営3=駒場学園)のプレッシャーなどの要所で力の差を見せつけ、見事10―7で法大を下した。

 

 一方で反省点も浮き彫りとなった。以前から弱点とする〝入り〟のプレーで詰めの甘さが露呈。「一つ歯車が合わないと総崩れしてしまう」(北村主将)と慶大戦、中大戦で洗い出した反省を生かし切ることができなかった。「今のレベルでは到底早稲田には勝てない」(小泉)。現時点では引退試合となる早大戦。笑顔で終えるためにもさらなる精進が必要だ。


[素宮愛結]

 

試合後のコメント

北村主将

――ハーフタイムには部員にどのように声掛けをしましたか。

「ディフェンスが前半良く守ってくれていたので、後半をオフェンス陣が逆転して、しっかり点を取らないとダメだという話をしました。負けムードで終わってしまうことが一番ダメだと思ったので、しっかり4年生を中心としてしっかり最後まで諦めずにやろうと話しました。最後まで集中してみんなが信じてくれました」

 

小泉

――ディフェンス陣には助けられる場面も多かったと思います。

「本当に負い目しかなくて。得点ができなかったり、ドライブも続かない。オフェンスで勝たせられるようなチームでないとディフェンスに顔向けできない。甲子園を目指していたチームのオフェンスではないっていうのを重点において練習は張り切っていて。今日の法大戦でも練習の成果は出たと思いますが、まだまだ足りないです。早稲田、立教ではもっと点を取っていかないと。課題は山積みですね」

 

村田

――試合を振り返っていかがですか。

「最初は厳しい感じでした。ですが、皆がオフェンスのことを信じてましたし、最初リターンで持って行って流れをつかんでからは乗れたと思います。やることは変わらないのでディフェンスはしっかりと攻撃を止めて、最後までプレーできました」


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