最終戦黒星 六大王者ならず/東京六大学秋季リーグ戦

準硬式野球 2019.10.17

 リーグ制覇のためにあとがなくなった対立大3回戦。先発・高島泰都投手(法2=滝川西)が2回表に3失点すると、続く2回裏に1点を返すがその後は好機で打線がつながらず。2-6で敗北し、優勝を逃す結果となった。

 

◆8・31~10・20 東京六大学秋季リーグ戦(早大伏見グラウンド他)

◆10・17 対立大3回戦(早大伏見グラウンド)


3回戦

1

2

3

4

5

6

7

8

9

立大

0

3

0

0

0

1

2

0

0

6

明大

0

1

0

0

0

0

0

1

0

2

 

 「甘く入った」(高島)球を狙われた。高島は初回、満塁のピンチを招き立ち上がりに不安を見せると2回表、立て続けに安打を許し3点を失う。それでもすかさず2回裏、4番・千田京平主将(農4=花巻東)が左安打で出塁すると、打撃不振の続いていた5番・高桑一真外野手(商3=日大二)が主将の一打に応えた。「このまま終わりたくない」(高桑)。左前適時打を放ち1点を返す。しかし5回表から継投した前田剛志投手(農2=札幌第一)が本塁打を浴びるなどし、7回表までにさらに3失点。8回裏に犠飛打で2点目を追加したがあと一歩およばず黒星に終わった。

 

 主将として最後の試合だった。9回裏、1年次から切磋琢磨してきた竹村律生内野手(営4=佐野日大)の最終打席を見守る「大泣き虫」の千田。「込み上げてくるものがあった」(千田)と涙をこらえきれなかった。竹村と共に目標としていたリーグ優勝はかなわなかったが、千田がチームに残したものは多い。昨年度の成績を受け、新チーム始動後から行った意識改革。「野球に対する姿勢がとても一生懸命だった」(山岡優奈マネージャー・政経2=明大中野八王子)。全員で厳しい練習についていき、全国ベスト4へと登りつめた。千田の置き土産は次世代へと受け継がれていくだろう。

 

[中澤美月]

 

試合後のコメント

千田

――千田主将にとってチームのみなさんはどのような存在ですか。

 「何にも変えられないです。この仲間がいたからここまで頑張れましたし、自分が生活していく上でのエネルギーでした」

 

竹村

――優勝を逃してしまった心境をお聞かせください。

 「目の前だったのですが、やはり最後の自分たちの力の足りなさを実感しました」

 

辻義大内野手(営3=長崎商)

――来年度新主将としての意気込みをお願いします。

 「このチームは関東優勝して全国ベスト4までいったので、もっと上回るには全国制覇しかないです。全国制覇に向けて自分がどう影響を与えられるかというのを1から考えて逆算していくために、まずは自分が結果を残さないといけません。結果も残してチームに厳しくやっていけるように頑張ります」

 

高桑

――千田主将のチームはどうでしたか

 「意識改革をして、良い方向に持って行ってくれました。人としても尊敬できる先輩が引っ張ってくれていたので、京平(千田)さん含めて4年生全員に感謝したいです」

 

武田眞捕手(政経3=明大中野八王子)

――来年度は引っ張っていく立場です。

 「もっと責任感は強くなるので、辻、高桑を含めて、頑張っていきたいです。やはり後輩との関係がとても大事になってくると思うので、今まで先輩と一緒に戦ってきたことを少しでも後輩に伝えながら良いチームを作っていければと思います」

 

高島

――今試合の敗戦で優勝はなくなりました。

 「京平(千田)さんを優勝させたかったですし、リーグ戦の優勝が最近なかったので、リーグ戦優勝の景色を見てみたかったです。悔しい気持ちはありますが、新チームで達成できたら良いと思います」

 

山岡マネージャー

――マネージャー1人で大変な時期もありましたか。

 「とてもつらかったです。振り返ってみると物理的にやることも多いです。1人で全部のことをするので、自分がやらないと何もできません。ですが、関東でも優勝できましたし全日本にも連れていってくれました。頑張ってきて良かったなと思います」


関連記事 RELATED ENTRIES