因縁の中大戦を制し、堂々の男子5連覇達成/東日本大学選手権

拳法
2019.10.07

 府立(団体インカレ)と同じ7人制の団体トーナメント。準決勝まで危なげなく勝ち進めて中大との決勝戦へ。先鋒、次鋒が連敗を喫するも、参鋒の深町雅也(法2=朝倉)が流れを取り戻す。勢いに乗った明大はその後5連勝を挙げて優勝を果たした。

 

◆10・6 東日本大学選手権(日大百周年記念館)

▼明大――1位

◆10・6 東日本大学女子選手権(日大百周年記念館)

▼明大――3位

 2年生2人の活躍で試合を手中に収めた。見据えていたのは決勝の中大戦だ。明大が苦汁を飲んだ全国選抜で優勝した中大を、府立を前にした今試合で確実に落としたい。ところが先鋒が倒れ、次鋒は9月の全日本総合選手権で日本一となった木村柊也(文1=関西福祉科学大学)がまさかの敗北で0-2に。

 迎え討つのは参鋒・深町。全国選抜の龍谷大戦でも0-2で迎えた中堅戦を勝ち切れなかった。「ここで勝ってやろう」。悔しさ込めた突きで相手の隙をつくると、渾身の胴蹴りで一本。明大に流れを引き寄せた。

 

 深町に続く中堅・大谷六樹(文2=大阪商大堺)は、10センチ以上背の高い中大の伊藤弘海に冷静に対峙した。まずは開始4秒、胴蹴りで一本。「狙い通りにいけた」。一本を取られた後、組みで倒されかける場面もあったが、「ここが踏ん張りどころ」とこらえて上段に鮮やかな面突きを決める。体格差を乗り越えるための練習が、ついに実を結んだ。

 

 「チームとして勝てた」(佐藤力哉主将=文4・桜丘)。連敗から巻き返し、主将対決も制して5連勝。逆境からつかんだ優勝は、1つにまとまった明大の強さを物語っている。目指すは府立8連覇。そこから見える景色は明大だけのものだ。

 

[田崎菜津美]

試合後のコメント 

高村潤監督

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「決勝は5勝2敗ですが、中身を見ると僅差だなと。楽観できる内容ではないです。龍谷大さんも含めて、中大と明大は三つ巴。どこが勝ってもおかしくないというのは間違いないので。ただ府立までのあと1ヶ月で、もう一段上に行けると気を引き締めていきたいという風に思っております」

 

佐藤主将

――生駒(中大)さんへのリベンジを達成しました。

 「絶対に大将は生駒でくると思っていて。僕が最後に負けて優勝するのと勝って締めてっていうのはチーム全体に与える影響も違うと思ったので、素直に嬉しくて、ガッツポーズが出てしまいましたね。あの時は熱くなってしまいました(笑)」

 

大谷

――開始すぐの胴への一撃について教えてください。

 「始まってすぐに胴を蹴ろうっていうのは決めていて、狙い通りに決まってからは『自分、勝てるな』と思いました」

         

――ご自身の持ち味を教えてください。

 「身長がそこまで高くないので、パンチと蹴り主体の拳法だと思います」

 

深町

――チームカウント0-2で迎えたプレッシャーはありましたか。      

 「ありました。選抜の時があったおかげで今回勝てたと言ってもいいと思います」

 

――個人インカレに向けてお願いします。

 「東日本は後輩の木村に負けたので、全国優勝して今度は、今度こそは勝てるように頑張ります」