早大に72―88で敗北 単独最下位に/関東大学1部リーグ戦

バスケットボール(男子) 2019.09.29

 絶対に落としたくない試合だった。同率で最下位の早大との一戦は第1クオーター(Q)で一気に19点差をつけられる。巻き返しを図り一時6点差まで詰め寄るものの、またしても勝負所で決め切れず。相手の流れに引き戻され72―88で敗北を喫し、2部降格へのサイレンはさらに強さを増した。

 

◆8・24~11・14 第95回関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他)

▼9・28 対早大1回戦(日体大世田谷体育館)

明大72{10―29、25―13 、18―21、19―25}88早大○

 

 スターターは、PG渡辺翔太(政経3=宇都宮工)、SG須藤昂矢(営4=桐光学園)、SG常田耕平(政経2=正智深谷)、PF植松義也(営3=桐光学園)、PF永田渉(政経3=盛岡南)。

 

 武器のディフェンスを生かせなかった。「相手の明大対策に巧みにやられた」(常田)。明大のディフェンス対策を講じてきた早大によって、スキをつかれてしまう。そのため相手に好きなように攻められてしまい、ディフェンスから自分たちのリズムがつくれず。ディフェンスの不調はさらにリバウンドやオフェンスにも悪影響を与えた。サイズではほとんど変わらない早大に対し、リバウンド数の差は11。シュート数は早大より4本多いにもかかわらず、16点差をつけられた。的確に見抜かれた弱点への修正が遅れ、後手に回ってしまったことが勝敗の分かれ道となった。

 

 それでもただでは転ばない。今試合でも新たな収穫はあった。第1Qでつけられた19点差を第3Qでは6点差まで縮めた。「ここまで詰められた試合は今までなかった」(常田)。その手応えは部員全員が感じている。敗戦を糧に強くなる姿には、期待を抱かずにはいられない。

 

 次戦は、現在得点ランキングとリバウンド数で共に2位のモッチラミン擁する大東大との一戦。「ディフェンスとリバウンドを修正して、自分たちのリズムでバスケットをやりたい」(鍵冨善宏HC)。もう後がない明大はこの敗戦を昇華することができるのか。自動降格を避けるために、なんとしても白星を挙げたい。

 

[大橋未来]

 


試合後のコメント

鍵冨HC

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「相手はサイズ的にも自分たちと変わらないので一人一人が1対1でオフェンス・ディフェンス共に負けないことと、リバウンド負けないことを目標に頑張っていたんですけど、試合になったら一人一人が1対1で負けてしまい、リバウンドも取られてしまいました。やりたかったことができなかった点では非常に悔しかったです」

 

常田

――今日の試合の出来は何点ですか。

 「50点ですかね。半分は第1Qと第3Q終盤に相手が対策してきたことに対する自分たちのアジャストについて課題が出ました。逆に良かったことは、20点差開いたところから6点差まで詰められたことです。試合終わって更衣室でみんなと『良いところもあったし悪いこともあったね』話していました。本当にその二つです」

 

――大東大戦に向けて一言お願いします。

 「モッチラミンがすごく強いのでそこどう抑えていくかがチームとしてすごく大事だと思いますし、今日見つかった課題もしっかりチームの中で共有して、課題をなくしていけば決して勝てない相手では無いと思います。自分たちが先行するつもりで、ベンチもスターターも集中してやっていきたいと思います」


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