ベスト4で全日本決めるも、力出し切れず課題残る/関東女子学生優勝大会

剣道
2019.09.23

 昨年度は優勝を飾り、連覇を目指して挑んだ関東女子団体。ベスト8に進出し全国への切符を手にするも、準決勝で一歩及ばず敗戦。目標の優勝には届かず課題の残る大会となった。
 

9・23 第45回関東女子学生優勝大会(東京武道館)

 

明大――ベスト4

 

 「初戦が一番の山場だった」(山﨑里奈・法2=中村学園女子)。シード校の明大は初戦となる2回戦で早大と激突。試合は5戦目の大将戦まで両校全く引かず、決着は代表戦へともつれこんだ。明大からは藤﨑薫子主将(営3=島原)が試合場に入り、15分近い試合の末何とか勝利。その後4回戦までは相手に1本も取らせないまま勝ち進み、準々決勝では先鋒の山﨑が「後半の試合で少しはチームに貢献できた」(山﨑)とメンとコテで2本勝ちを決め、そのまま勢いに乗り勝負を制した。

 

 迎えた日体大との準決勝。先鋒・山﨑がメンで1本勝ちを収める。このまま勢いに乗れるに思われたが、次鋒・福田安優子(商3=東海大札幌)が相手の激しい攻めの前に悔しい2本負け。中堅、副将と引き分けが続き、大将戦では藤﨑が立ち上がりすぐさまにメンを狙いに行くも有効打ならず。試合中盤でメンを取られてしまう。その後も果敢に攻めるも「1本を取りたいという気持ちが強すぎた」(藤﨑)。最後は相面勝負に出るも相手に旗が上がり敗北した。

 

 ベスト4に入った明大は全日本出場を決めたものの、全国の頂点へ向けて課題は山積だ。特に「1本でもおかしくない技を決めきれなかった」(藤﨑)と攻撃精度の甘さが今大会の勝負を分けた。反省だけでは終わらせない。昨年関東を制した者のプライドにかけて、今回の雪辱を晴らすべく全日本で頂点を狙う。

 

[金内英大]

 

試合後のコメント 

大塚武男監督

――試合を振り返っていかがですか。

「いい試合はしたと思います。ですが、大将戦で藤﨑の判定かなと思いましたがなかなか旗は上がりませんでした。全日本ではそれを決めきれるように頑張りたいなと思います」

 

――メンバーを固定したのはなぜですか。

「出ているメンバーは悪いところはなかったです。悪いところがあれば1人2人は変えますが、引き分けが多く負けの方が少ない中で変えるタイミングはなかったです」

 

藤﨑

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「今日は流れも良かったかなと思っていました。しかし、1本を大事にすることや誰かが取った1本を守り抜くということが今日は弱かったと思います」

 

――昨年度は優勝した大会ですがベスト4に終わってしまいました。

「常に優勝を目指しているので悔しいです。次の全日本に向けて気持ちを切り替えて頑張っていこうと思います」

 

山﨑

――チームの調子はいかがですか。

「誰かが取られたら誰かが取り返すというチームワークで勝ち上がってきました」

 

――全日本に向けて一言お願いします。

「3位という悔しい結果に終わってしまったので気持ちを切り替えてやるべきことを練習でしっかりやって、全日本では優勝できるよう頑張ります」