(5) 阿保航輝主将~明治としての4年間の思い~

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 今季は学生チャンピオン大会など5レースに出場。しかし「インカレでのレース感覚を合わせるために大会に出てた」と語り、インカレに懸ける思いは人一倍熱い。阿保主将は10kmクラシカルと30kmフリー、そしてリレーに出場。個人でポイントを獲得することはできなかったが、最後まで全力で走り切った。

 最も印象的なのは最終日のクロスカントリーリレー。阿保主将にとってリレーは苦しくそして熱い思い出ばかりだ。入学したときはクロスカントリーの選手が少なく、1年生でアンカーを任された。しかし他大の上級生たちを追い抜くことができず、結果は10位。厳しい現実を突き付けられ涙が止まらなかったと言う。それから3年、阿保主将はアンカーを守り続けてきた。9位、8位、と順調に順位を伸ばしていく。特に今年は「5位以上を狙いたい」と語り練習を重ね、エースの下司(政経2)、ルーキーの大竹(政経1)と早坂(政経1)と、戦力は近年で最高クラス。選手人生のすべてを、そのレースに懸けて走った。熱い声援の中で阿保主将は5番目にゴールし、倒れ込み長い間号泣していた。重圧、達成、悔しさ…その涙はさまざまな思いを含んでいただろう。

 リーダーには言葉で伝えるタイプと、行動で伝えるタイプがいる。阿保主将は後者になるだろう。「阿保さんは背中で魅せてくれる。自主練習などでも阿保さんが頑張ってるならやろう、という気持ちになる」(早坂・政経1)と、信頼も厚い。17人の選手をまとめたのはその真摯(しんし)な姿勢だったといえる。

 「今、クロスカントリー部門は間違いなく年々レベルアップしている。だが、そこには“絶対”はない。今年得点を取れたから、来年も取れるという保証はない。逆に、今年取れなかったら、来年こそっていうのもある。去年取れたから、今年もやるぞっていうのもある。選手一人一人が自分にいかに厳しくできるか、それにすべてが懸かってると思う」。明治を熱くする、その思いは後輩に受け継がれたに違いない。

◆阿保航輝 あぼこうき 政経4 弘前工高出 167cm・51kg

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