末松、神垣が初優勝! 増山が連覇を果たす/全日本ジュニア体重別選手権

柔道 2019.09.16

 明大から5名が出場した今大会。60キロ級の末松賢(営2=愛知県私立大成)、100キロ級の神垣和他(商2=崇徳)が初優勝し、90キロ級の増山香補(政経3=修徳)が2連覇を果たすなど大健闘した。また100キロ級の藤鷹裕大(政経1=愛知県私立大成)は3位入賞、100キロ超級の羽田野竜輝(政経2=延岡学園)は悔しくも1回戦敗退に終わった。

 

◆9・14〜15 全日本ジュニア体重別選手権(埼玉県立武道館)

▼60キロ級

 末松――1位

▼90キロ級

 増山――1位

▼100キロ級

 神垣――1位

 藤鷹――3位

▼100キロ超級

 羽田野竜――1回戦敗退

 

 下馬評を覆した。14日の軽量級では60キロ級の末松が出場昨年度から大きく躍進する活躍ぶりを披露した。準々決勝で今年度の選抜体重別選手権で3位入賞の実力者・市川龍之介(東海大)を下し、迎えた決勝。7月に行われた東京都ジュニア体重別選手権の準決勝でも戦い、勝利している上領教史郎(東洋大)と対戦した。対策をされている中でも「辛抱強く、自分の組手を貫いて投げることができた」(末松)と浮落で技ありを決め、初優勝を飾った。

 大会2日目は重量級の4名が出場。連覇が懸かる90キロ級の増山は、攻めの姿勢を貫き「不利な体勢からでもしっかりと投げることができた」(増山)と決勝の舞台では背負い投げで一本。昨年王者の意地を見せつけた。100キロ級の神垣は今大会に出場できる最後の年で昨年度3位のリベンジを図るためにも負けられない試合。その中で「しぶとく戦う柔道ができた」(神垣)。決勝では、GSに入ってからの体力と精神面の強さを発揮。相手が体力を消耗したところを大内刈で仕留め、優勢勝ち。見事初優勝に輝いた。

 また、昨年度高校生ながら3位入賞を果たした100キロ級の藤鷹は、「プレッシャーもあり初戦から上手くいかなかった」と普段通りの柔道をすることができず昨年同様3位と悔しい結果に終わった。

 

 今大会では、明大から3名が優勝を果たした。今回、表彰台に上がった4名は9月28〜29日に行われる全日本学生体重別選手権が控えている。さらにレベルの高い選手が出場する中で日頃の練習の成果を存分に出し切り、勢いそのままに次大会でも日本一を目指したい。

 

[都甲可奈子]

 

試合後のコメント

中濱真吾監督

――60キロ級の優勝が久しぶりです。

 「明治大学といえば重量級のイメージがある中で、うちの柔道部は軽量級が少ないながらもここまでやれるということが示せたのでそこは収穫だと思います」

 

末松

――試合を振り返っていかがですか

 「序盤は立ち上がりに苦労して勝ったんですけど、3回戦から優勝候補の市川選手と試合をして辛抱強く狙って勝ったことが優勝に1番つながったと思います」

 

――今後目指すところはありますか。

 「世界ジュニアも講道館杯も決まったので、1つ1つの試合に向けてしっかり頑張っていきたいと思います」

 

神垣

――決勝戦でGSに入る時はどんなお気持ちでしたか。

 「GSに入ったらいけると思っていたので、そこからギアを上げて攻め込むという気持ちで入りました」


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