
3泊4日の夏合宿が行われた/夏合宿
明大スポーツ新聞
2019.08.26
8月23〜26日、明大スポーツ新聞部の夏合宿が行われた。つくばグランドホテルに宿泊し、指導陣による勉強会や、全体会議、筑波山登頂などを実施、今まで会話が少なかった部員同士も親睦を深めることができ、大変有意義な合宿となった。
◆8・23~8・26 夏合宿(つくばグランドホテル) 【参加者】1年17名、2年15名、3年16名、OB・部長5名 計53名(遅刻・早退含む)
1日目は、淺野俊哉コーチより全体へ『紙メディアとウェブメディアの特徴』の講義があった。新聞・ウェブそれぞれの長所と短所を整理することで、紙面とウェブをいかに融合させるかを考える機会となった。
営業グループワークの様子
2日目の午前中は、営業グループワークに取り組んだ。読者のニーズを汲み取り、情報発信する大切さを実感した。午後は、山根俊明監督や丸石伸一コーチ、岡﨑幸治先輩(平3営卒)との全体会議。自らの意見を発信する難しさや、新聞記者のやりがいを学んだ。
3日目は、後藤光将部長(政治経済学部教授)引率のもと、筑波山登頂に挑んだ。日本百名山に登録され、標高800メートルを超える筑波山。登り・下りともに険しい道が続いたが、多くの部員が自力で、頂上までたどり着いた。「今朝測った時よりも体重が2キロ減った」と語る部員もおり、まさに〝体育会〟らしい活動となった。
部員の成長を促進し、団結力を深めることができた今年度の夏合宿。体調不良者を1人も出すことなくやり切り、充実したものとなった。10月の500号発行と3月に行われる記念式典に向け、明スポは前へ進み続ける。
[渡部伊織]
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「野球部にいる以上はプロを目指してやるものなのかなと思っています。だからこそきつい練習もやる、というのが自分の中にあって。将来を見据えての努力かなと思っています。その中でプロは難しそうだな、果たしてこの道でこのままきつい思いをし続けて自分は後悔しないか、他のものもできたのではと後悔しないかと考えた結果、大学で野球をやるのはちょっと違うかなと。野球そのものを二度としないというわけではないけれど、将来的にプロでやっていくというのは無理だと思いました。それを自分の中で消化して次に進めたので、やめたことに対する後悔はあまりないです」 ――大学で勉強面で苦労したことについて教えて下さい。 「高校3年間勉強しておらず、基礎知識がごっそりない状態で大学に入ったので。法学ってみんな同時スタートの学問なのでなんとかなったんですけど、他の分野で例えば教授がさらっと『フランス革命があったからこういうことになったんだよね』って言った時に、僕はフランス革命の歴史をまるで知らないんですよね。いちいち教授がぽろっと言ったものを調べる時間とか、知っていて当たり前のことをもう一度勉強し直す時間が大変だったかなって思います」 ――相方の高岸宏行さんとは当時から連絡を取り合っていたのですか。 「あいつが東洋大だったので、学食遊びに行ったりだとか。東洋大のキャンパスに行ってみたりだとか、こっちのキャンパス来てもらったりだとかそういうのはありましたね。(高岸は)勉強やばいだろうなとか思っていたので、全然東洋大の授業とか分からないんですけど、例えば(高岸が)『今は法学概論やっているよ』とか言っていたら『じゃあここら辺テストに出るんじゃない』って教えてあげたりとかはしていましたね」 ――大学で得た教訓などはありますか。 「大学で入ってからほとんど初めてすることばかりで。例えばスポーツを今まであまりやってこなかった人たちとの交流も大学入ってから初めてで。サークルで一緒になった人たちと絡むようになってからですね。それまでアニメとかも『MAJOR』(週刊少年サンデー・満田拓也)とかしか見てこなかったんですよ。それで大学入ってから『こんなアニメあるよ』とか、『ライトノベルとかもあるんだよ』とか紹介されて。例えばイメージで『萌え萌え系ってちょっとな(笑)』って知る前から拒絶していたものが、実際に読むと物語としては悪くないな、と気付けたりとか。何事も知る前から否定するのは良くないなっていうことに気付けた経験は、今の自分をつくっている要素の一つになっていますね」 ――駒大卒業後は明大法科大学院へ進学されました。大学院を目指した動機について教えて下さい。 「大学の時に成績が良かったので、教授から『とりあえず大学院受けてみたら』ってことで。2、3校試験を受けてみたら、受けた全ての大学で学費全額免除って結果が出てきて。学費免除だし、この2年間、3年間を今しか味わえないのなら大学院に行ってもいいかなって。これから働くとしたら50年、60年働かなきゃいけないので、それを思うとこの人生の2、3年間働かなかったとしても、それが人生を左右するかなって思いで。めちゃくちゃ思い切った決断というよりかは割と楽観的に『一つ経験してみよ~』って踏み出した感じではありますね」 ――大学院ではどのようなことを学んでいたのですか。 「メインは憲法と刑法を学んでいて。大学院は変わった世界で、資格取得を目指す人もたくさんいて、そこも一つのゴールではあるんですけど、無益というか無駄な部分もあってそこが面白くもあるんですよね。例えば日本で学者とか弁護士がいろいろ言ってますけど、最終的に法律の運用を決めるのは裁判所なので、こっちがどうこう言ったって何も変わらないんですよ。結局裁判所がイエスかノーかどうかなんで、何が基準でイエスかノーかを知るだけでもいいんですけど、そこを『この考え方もいいんじゃない?いやこの考え方の方が良いでしょ』みたいな学びをするのが楽しくもありましたね」 ――2017年には大学院を中退されました。中退までの経緯について教えて下さい。 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「法律は土壌としてあるんですけど、大学時代視野が広がったということはあるので、今は例えば経済学の専門書を買ったりだとか。意外と理系の方の勉強も面白かったりするんですよ。理系なくして文系ないなと思ったり。逆もそうなんですけど。勝手に文系理系分けているだけで、意外と複合している問題とかあったりしていて。例えば新型コロナで言えば新薬が発明されてもそれだけでは運用できず、経済とか上手いこと回さないとみんなに普及していかない、とか。1個の問題を勝手にカテゴリーで分けているだけで、複雑な問題がいろいろとあることに気付いたりするので。マーケティングを勉強したとしても、商品の理系の部分を知らないといけなかったりだとか。なのでいろんな分野に手を出していますね。地学だったり、ミクロ・マクロの経済学だったり」 ――前田さんから見た勉強の魅力について教えて下さい。 「野球も駆け引きが始まってからがある意味野球というか。相手がどう読んでいるかの裏をかいた時に別の楽しさみたいなものがあって。勉強もただ覚えるだけの勉強から、先を見られるような勉強になってきたり、自分自身の考えを持てるようになっていくというか。受験勉強から大学での勉強というところにラインがあると思っていて。例えばフランスの人権宣言があって、その流れで日本の人権に対する考え方が確立したんだよってことをまず暗記で覚えないといけなくて。じゃあこの先日本ってどんな法律を作っていくのかなってみんなで話し合うときに、その歴史を知っていることでそこから逸脱した考えの法律は作れないって分かるし。じゃああなたならどんな法律作りますかって時に、知らない人なら適当に言えるけど、本筋の流れに沿った意見を言っている人は『この人分かっているな』と見分けが付くというか。自分が話している時も『これはみんな知っているよね』というように人を分けるような会話ができたり。僕は分かっているけどあえてこの提案をする、みたいなこともできたりするんですよ。つまり本筋を捉えた上での議論ができるようになってくると、研究とか一つ先の議論にようやく至るというか。『知る』というだけの面白さではないラインがそこかなと思いますね」(常に笑顔でインタビューに応じてくれた前田さん)インタビューの最後に、前田さんからメッセージをお願いします。――高校球児へ。 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