順大に快勝 勝ち点30で前期首位ターン/関東大学1部リーグ戦

サッカー
2019.08.11

 6連勝で迎えた前期最終節は2位に位置する順大との一戦。キックオフから両者共に譲らず迎えた前半35分、安部のミドルシュートで明大が先制点を奪う。これを機に明治のリズムをつかみ始め、後半16分には主将、佐藤亮が追加点を決めリードを2点に広げる。終盤、相手のスルーパスをスライディングで防ぐなど、全員が体を張った守備で無失点のまま試合終了。1位の威厳を見せつけた。

  1位と2位のプライドがぶつかり合う形となった前期最終節。「どちらに点が入ってもおかしくなかった(安部)。序盤からPA(ペナルティエリア)内でシュートを打つ決定的な場面がありながら両者決めきれずにいた試合は目の覚めるようなミドルシュートで動く。前半35分、味方のルーズボールを後ろから詰めていた30メートルの距離から、安部が右足を思い切り振り抜いた。先制点を皮切りに主導権を握ると、後半16分。小柏の左サイドのクロスにタイミングよく入った佐藤亮が右足で決め、追加点を奪う。「練習通りにできた」(小柏)。2トップの見事なコンビネーションを見せつけた。主将の貢献は攻撃だけにとどまらない。終盤、自陣PAまで戻り、相手のクロスをヘディングでブロックし、渾身のガッツポーズを見せた。「攻守のハードワークを仲間たちに見せることができた」(佐藤亮)。持ち味の運動量を遺憾なく発揮した。全員が体を張った守備で無失点のまま試合終了。集中応援で詰めかけた観客に勝利を届けた。

 今節の勝利で勝ち点を30としたものの誰一人として満足はしていない。「前期を首位で折り返してもタイトルではない。勝負はこれから」(佐藤亮)と気を引き締める。全国大会・総理大臣杯まで残された日数は約20日。その間には川上村での合宿も行われる。合宿で一体感を高め、万全の状態で大阪に乗り込む。

 

【市瀬義高】

 

試合後のコメント

栗田大輔監督

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「集中応援ということもあり、明治の意地を示すこと、後輩達にしっかり伝わるサッカーをテーマにして、最終的には勝ち点30につながったのでよかったです。」

 

――大臣杯の意気込みをお願いします

 「とにかく一体感を持って、1つ1つ積み重ねていきたいと思います」

 

佐藤亮

――前期の得点ランキング単独1位になりました

 「少なからず意識することはあったので、点を取ることができて良かったと思います」

 

加藤大

――今日の試合では無失点でした。

 「無失点ということに関しては毎試合こだわっていて、後期も継続できるように意識したいと思います」

 

中村帆

――勝ち点30になりました。

 「30という数字に関しては自信を持っていいと思いますが、大臣杯までの間、もっと改善していかないといけないと思います。後期リーグ戦では明治対策をされてさらに厳しい試合になると思うので、また明日から強くなっていきたいと思います」