「班柄」探しの野営キャンプ 1日目に密着!/トレーニングキャンプ

ローバースカウト 2019.07.01

 天候不順の中、栃木県那須野営場でキャンプが執り行われた。本当の意味でアイスブレイクとなる今キャンプのテーマは〝芽生え〟。班員のことを知り、班の個性である「班柄」を出していけるかがカギとなった。


◆6・22~23 那須野営場

 

 初めのプログラムである開村式が行われる広場には、部員たちが円になって並んでいた。談笑している部員たちだったが、号令が掛かると雰囲気は一変。点呼ののち開村式が始まった。

 

 1、2年生の5~7人で構成される8班が、それぞれ分かれて活動を開始。木々が生い茂るサイト地で、テント2張り(V6、家形)、タ―プ(日よけ、雨よけ)、立ちかまど、汚水穴をつくる。つくる順番や人の割り当ては各班それぞれだ。天気が優れない中「荷物が濡れないようにまずはテントを建てる」(清水紗英里・理工2=松山女子)と、雨が降った昨年度のキャンプ経験を生かした班も。立ちかまどづくりはバランスを取ってうまく立たせるのが難しい。「設計図は頭の中に入っているのですが、実際につくってみるとなかなかできない」(松下敬太・理工2=帝京大)と、計画通りにはいかないキャンプの大変さを漏らした。



立ちかまどづくりには手を焼いた


 サイト地の設営を終え、後に残るのは夜飯の準備だ。大変なのは火おこし。新聞紙や枯れ葉、小枝などを用いるが、太い枝に火が燃え移るまでは安心できない。過密スケジュールのため時間は迫っている。火をおこす人、食材を切る人と役割を分担して作業した。「指示されなくても、先輩の姿を見て付いていくようにしている」(谷村優太・情コミ1=中京大中京)と、1年生も率先して動き、効率よく準備。しかし立ちかまどの火加減が難しく、なかなかお米が炊けずに焦る班も。木の皮を削って燃えやすくするなど工夫を凝らした。ようやく炊けたご飯は「コッヘルの味!」と鍋の金属の風味もしたが、それもキャンプでしか味わえないスパイスだ。熱々の炊き込みご飯とサーモンのホイル焼きに顔をほころばせた。



雨の中の火加減には用心した


 一日目は営火プログラムで締めた。キャンプファイヤーを囲んでスタンツと呼ばれる出し物を各班で行った。「ローバーはもともと楽しむ時は楽しむ、引き締める時は引き締めるという雰囲気」と遠藤裕樹主将(政経3=海城)が語るように、テント設営の時などの真剣な表情とは打って変わり、部員たちは笑顔をはじけさせていた。

 

 年間のテーマは〝色〟。今年度から通年の班編成となるが「これから行われる移動キャンプを通して先輩後輩でコミュニケーションを取り合って、自分たちの班の色を見つけてほしい」(遠藤)と望む。背中で伝える3年生の心は確実に後輩に伝わっていたようだ。2年生のマッキン瑠奈(政経2=三輪田学園)は「1年生とともに成長していきたい」と意気込んだ。彩り豊かなローバースカウト部の今後の活躍から目が離せない。


[田崎菜津美]

 

1日目プログラム終了後のコメント

平良仁志監督

――雨の中でのキャンプでしたが、いかがでしたか。

 「ボーイスカウトだと雨の中の活動は基本であって、ここで楽しくできるかということが大切なので、そういう意味ではできたのではないかなと思います。それは班長中心に班のまとまりができていれば雨が降ろうが、雪が降ろうができると思います。班長中心にどれだけまとまっているか、それが大事だと思います」

 

――今年度の3年生の姿は上級生としてどのように映りますか。

 「昨年度は経験者がいたのですが、今年度は経験者が誰もいません。基本となるボーイスカウトの経験者がいない状況でも、見えないところでやってくれているので頑張っているかなという感じがします」

 

遠藤

――1,2年生の様子はいかがでしたか。

 「今年の年間テーマは〝色〟です。スタンツを見ても各班いろいろなことをやってくれていました。しかしスタンツは個性を出していましたけど、サイト地をみるとどこも似たような雰囲気が広がっていました。目に見える形でこの班はここが優れているとか、こういうところが得意なんだなとかがまだ見えていません。これから移動キャンプになるので、ザックを背負って、食料を持って先輩後輩で歩いての移動になります。その中でいろいろ話し合って、自分たちの強みを各班に見つけてもらって、自分たちの色が出る班を班長中心につくっていってもらいたいです」


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