今年もベスト8の壁を超えれず 無念の涙/全日本学生優勝大会

柔道
2019.06.23

 強豪相手に悔しさの残る試合となった。3回戦まで順調に勝ち進み準々決勝で迎えた筑波大に2―3と惜敗。昨年度の同大会と並びベスト8と今年度もまた壁を乗り越えることができず日本一をつかみ取ることができなかった。

 

◆6・23 第68回全日本学生優勝大会(日本武道館)

▼明大――ベスト8

 

 気合い十分で臨んだ今大会。3回戦で当たった国学院大は先月の東京学生優勝大会で代表戦までもつれ込んだ相手。「神鳥(剛・政経4=愛知県私立大成)と増山(香補・政経3=修徳)のポイントゲッターが必ずポイントを取る」(中濱真吾監督)ということを徹底してきた明大はその言葉通り流れをつかみ6―0で圧倒。「団体戦の強さ、長所である流れに乗れた」(神鳥主将)中で次に迎えるは準々決勝の筑波大。試合は2―2で五将・山本康生(商4=崇徳)が背負い投げで一本を献上。そのまま流れを変えることができずに3―2とわずか一点差で敗退。あと一歩が及ばず「自分たちの代で優勝を取れなかったというのが本当に悔しい」(山本)と試合後、目に涙を浮かべた。

 

 今年のチームは一体感がある。前大会までは「誰かが取ってくれるとみんなが思っていた」(神鳥)とチーム全体が他人任せにする雰囲気に包まれていた。今大会では一変し「(雰囲気は)自分が明治に入って一番良かったんじゃないかなと思う」(山本)。昨年度の個々の勝敗に重きを置く柔道を貫く姿勢から一転し、一人一人がチームで勝つという意識を持つようになった。

 このチームでの団体戦は10月の全日本学生体重別団体優勝大会が最後。「まだ終わりじゃない。しっかり1から追い込んでいきたい」(神鳥)。チーム一丸となって日本一を追い求める。

[都甲可奈子]

試合後のコメント

中濱監督

ーー試合を振り返っていかがですか。

 「東京学生優勝大会があまり良い成績じゃなかったので今回の試合はみんなで一致団結してこの1カ月間苦しい練習をしてきて、結果的には負けたんですけど内容的にはみんな気持ちの入った柔道ができていたと思います」

 

神鳥

ーー先月の大会の国学院大戦での課題は生きましたか。

 「東京(学生優勝大会)の時は誰かが取ってくれると皆が思っていたので人に頼らず自分にできる仕事をするという課題をしっかりできたと思います」

 

山本

ーー先月の大会よりも良い試合ができている印象でした。

 「自分は体が小さいなりに精一杯頑張って技術面でも監督に指導していただいたり同級生や後輩からも分からないことは聞いていろいろ対策を練って自分の柔道人生で一番強い状態でこの試合に臨むことができたので負けてしまったのが本当に悔しいです」

 

ーー今日の課題は見つかりましたか。

 「メンタルの強さだったり自分より強い相手をいかにどう止めるかということをもっと意識してやらないといけないなっていうのを痛感しました」