1年生対談~佐藤×横田×堀田 新人戦への意気込み
新人戦まであと2日と迫った。今年度の1、2年生は5人のみと苦しい試合が予想されるが「気力で勝負」(大和千夏・文2=埼玉栄)と気合は十分。本特集ではそんな下剋上に燃える5人の意気込みを2回にわたってお届けする。
第1回目は佐藤美玲(文1=安城学園)、 横田ゆき(法1=市ヶ尾)、堀田優菜(理工1=龍谷富山)のルーキー3人の対談をお届けする。入部してわずか1カ月にも関わらず誕生日を祝うほど結束は固い。今大会チームの起爆剤としての活躍が期待される3人に抱負を語ってもらった。
――明大を選んだ理由を教えてください。
横田:大学ではバスケを続けようと決めていました。そこで明治大学という学校に惹かれたのと、バスケ部に見学したときに先輩後輩の仲の良さそうだったのと、お互いに意見を言い合って練習している姿がいいなと思って選びました。
佐藤:高校の部活の先生が勧めてくれたからです。
堀田:私も高校の先生が勧めてくれたからです。最初は他の大学とも迷っていたんですけど、先輩がすごく優しくて雰囲気が良かったので選びました。
――実際に入部してみていかがですか。
横田:先輩がバスケのプレーのことも細かくアドバイスをくれるし、私生活でも履修登録とか色々教えてくれてすごく雰囲気よくやれているので楽しいですね。
佐藤:先輩のバスケに対する姿勢は本当にお手本になります。自分たちで主体となってやっている感じがすごくいいなとと思います。
堀田:明大は人数が少ないなっていうのを入部当初思っていましたが、自分で何をしなければいけないとか、今まではコーチが考えてくれていたことを自分たちで決めて練習しています。すごくいい環境だなと思います。
――ご自身の持ち味を教えてください。
横田:ハイポストとローポストからの1対1です。
佐藤:動きながらドライブにいくプレーは得意としています。
堀田:スクリーンをかけてからのドライブは高校時代からよくやります。止まって1対1というよりも、ズレを作り出すプレーをしたいです。
――高校と大学のバスケで違いはありますか。
横田:プレー面では大学の方がスピード感が速いです。あと先輩方や他の大学もそうなんですけど、個人の技術力が高いです。
佐藤:大学は自主性が高いなって思います。高校の時は先生が中心になってみんながついていくという感じでだったけど、今は上級生を中心に学生主体で練習しています。
堀田:プレーをして感じるのはフィジカルの強さですね。高校まではリバウンドのときにそこまで飛ばされることなかったんですけど、大学はフィジカル負けする時があります。食生活と体幹を鍛える必要があるなと感じました。
――そもそもバスケをはじめたきっかけを教えてください。
横田:小さい頃から背が高くて、小学校4年生の時に友達のお母さんに勧められて始めました。
佐藤:小学校1年生で始めました。兄がバスケをやっていたので、小学校に入学したら私もやるって感じでした。
堀田:小学校4年生のときに、運動も文化系のことも何もやっていなくて、そしたら先生に「部活とかクラブに入りなさい」って言われたのですが、そのとき勧められたのが合唱か吹奏楽でした。それがあまり向かないって思っていて迷っていたときに、友達がバスケのスポーツ少年団に誘ってくれました。そこでバスケをしてみたら楽しいなって思って入団して、気付いたら大学までずっと続けていました。
――横田選手の普段の印象を教えてください。
佐藤:反応が豊かで超かわいいです。びっくりするときは目をぱっと開いて驚いきます。とにかくかわいいです(笑)。
堀田:最初はクールなタイプかと思っていたけど、とにかくリアクションが面白いです。そのギャップが好きです。
――佐藤選手の普段の印象を教えてください。
横田:たまにちょっと抜けているところがあって、そこが面白いです。
堀田:見ているだけで笑っちゃいます。楽しくなりますね。いるだけで周りが明るくなります。
――堀田選手の普段の印象を教えてください。
横田:笑い方が…(笑)。
佐藤:笑い声が独特です。いつも楽しそうに笑ってます。
――大学での目標を教えてください。
横田:センターなのですが、外でのプレーのバリエーションを増やしたいです。ドライブと3Pシュートをバランスよくできる選手になりたいです。
佐藤:得点力のある選手になりたいです。
堀田:体力をつけて、40分走れる選手になりたいのと、高校時代はクオーターによって得点にばらつきがあったので、偏りなくとれるようになりたいです。
――新人戦に向けて意気込みをお願いします。
横田:大学生で大会に出るのは初めてなので、多少緊張はあるかと思いますが、積極的にやっていきたいと思います。一戦必勝で頑張ります。
佐藤:人数が少ないので、5人でうまく協力して、みんなの力を出して勝ちたいと思います。
堀田:声を出してコミュニケーションをとりたいのと、色々なことに挑戦していきたいと思います。
――ありがとうございました。
[浅野拓磨]
◆佐藤 美怜(さとう・みれい)文1、 安城学園、168センチ コートネームはマイ。「邁進」が由来
◆堀田 優菜(ほりた・ゆうな)理工1、龍谷富山、170センチ コートネームはミチ。「自分の道を突き進む」が由来
◆横田 ゆき(よこた・ゆき)法1、市ヶ尾、174センチ コートネームはレン。「チャレンジ」が由来
関連記事 RELATED ENTRIES
-
沖咲月 目配り・気配り・心配り
バスケットボール(女子) 2024.02.02今年度、主将としてチームを引っ張った沖咲月(文4=埼玉栄)。1年次から出場機会を増やし、長く中心選手として活躍してきた。PGとしてゲームメイクを担い、多くの勝利に貢献してきた沖。どんな時でも声を絶やさず、バスケを楽しむ心を持ち、4年間を歩んできた。 主体性を持つということ「自分たちのバスケを自分たちで作り上げていく姿。それと楽しそうな雰囲気があった」。そんな明大女子バスケ部に惹かれ入部し、始まった4年間。入部当初に触れたのは、上級生が作り出す全員バスケの空気感だった。「1年生から何か意見ある?」。入ったばかりの自分にも積極的に意見が求められ、自身のバスケ観をより深められる環境。選手はもちろん、監督やコーチも一体となった一つの輪ができているチームだと実感した。「言葉の力で簡単に考え方や捉え方を変えられる」と、精神面での支え合いの大切さも学んだ。そうして1年生ながらも声出しを意識し、チームを鼓舞する沖は、試合でも頭角を現していく。試合経験を重ねる中で、チームに欠かせない存在へと成長。2年次にはリーグ戦全試合スターター出場を果たした。 1敗で痛感したレベル差秋季リーグ戦での部の成績は学年が上がるごとに向上した。3年次には他を寄せ付けず、2部Bリーグ戦全勝優勝。この年は、目標にしてきた2部Aリーグ昇格を掛け入替戦に臨んだ。延長戦までもつれ、3点差で決着がついた運命の一戦。「簡単には通用しないんだということを突き付けられた」。最後まで懸命に戦い続けたものの3点差で敗北し、昇格はかなわず。順調すぎるほど勝ち続けてつないだ望みは、わずか1敗の前に打ち砕かれた。 主将の重圧さえ跳ね返すそんな敗戦を受け、迎えたラストイヤー。沖は唯一の4年生として主将に就任し、名実ともにチームを引っ張る存在になる。だがその心中は穏やかではなかった。「今まで一つ上の代が3人で担ってきたものを、自分一人がどう背負っていけばいいのか。頑張ろうという気持ちが強い分、不安は大きかった」。リーグ戦絶好調だった前年と比べられ、周囲からのプレッシャーも常に感じる日々。前年と同様の目標を掲げ練習に励んでいたが、その壁はますます高いものに見えていた。しかしそんな重圧も結果で跳ね返す。「上手くいかないからってそれは声を出さない理由にはならないよ」。落ち込みがちなとき、何度も繰り返してチームに投げ掛けたこの言葉は、自分自身を含め全員を奮い立たせていた。「勝ちを自信に変えていった」との言葉通り、リーグ戦では連勝を重ねていく。その勢いに乗り、見事2部Bリーグ2年連続の優勝を果たした。そして迎えるは運命の入替戦。前年を越えるべく大一番に臨んだ。 粘り強く戦った試合の先入替戦の相手は2部Aリーグ8位の国学院大。「第3Qまでは苦しい時間だった」と振り返るように、我慢の時間が続く展開に。明大は持ち味のディフェンスを粘り強く続けるも、リードを保たれ第4Q残り8秒となる。「全員絶対リバウンドとるよ」。タイムアウトでチームを鼓舞した後、残り数秒に4年間の思いを乗せ、最後まで声を出し走り続ける。すると味方が打ったシュートのリバウンドが自分の目の前に。「バスケの神様が味方に付いてくれたのかなって」。そのボールをゴールへ沈め、見事同点へ追いついた。そうして延長までもつれこんだ末に、奇しくも前年と同じく3点差で勝敗は決した。「バスケを小学生からやってきた中で、終わった時に涙があふれてきたのは初めて」。明大女子バスケ部、8年ぶりに2部Aリーグへ昇格を果たした瞬間だった。 バスケの楽しさに触れて「みんな純粋にバスケが好きでチームも好き。自分から頑張りたいと思える環境だった」。2部Aリーグ昇格を果たした裏には、主将を支え、共に過ごした仲間の存在があった。「時には気分が乗らない時もあった。でも後輩たちが同期のように接してくれて。そのおかげで毎日がキラキラした部活動だった」。自分たちのバスケを自分たちで作り上げ、バスケの楽しさを共有した4年間。沖の声掛けが広げた明るい輪は、いつしか自分自身を支えていた。 [橋本太陽] ◆沖 咲月(おき・さつき)文4、埼玉栄高。後輩たちへ「自分たちで明治らしさを作り上げていってほしい」。167センチ READ MORE -
リーグ戦優勝! 大一番の入替戦へ/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック
バスケットボール(女子) 2023.11.01リーグ戦最終戦は青学大と対戦。第1Qは前日の敗戦が尾を引き、10点差をつけられ厳しい滑り出しとなった。しかし第2Q以降はペースを取り戻し逆転すると、相手の猛攻にも屈さず順調に点差を広げる。試合は85―60で勝利し、2年連続リーグ戦2部Bブロック優勝を果たした。 ◆8・26~10・29 関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館他)▼10・29 対青学大戦(共栄大体育館)◯明大85{14-24、23-12、19-9、29-15}60青学大 スターターはPG沖咲月主将(文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)。 序盤は「明治らしいバスケができていなかった」(SF唐登ゆきの・文3=八王子学園八王子)。開始直後は互角の戦いであったが、第1Q途中から流れが相手に傾きだした。ディフェンスが崩され、簡単にゴール下に入られてしまい失点する展開が続く。思うように攻撃も仕掛けられず、10点差をつけられ第1Qを終えた。しかし明大は第2Qで持ち前の修正力を見せる。粘り強いディフェンスで相手のミスを誘うと、得点を量産。またPG萩原加奈(文1=浜松開誠館)の投入でオフェンスに勢いが増した。完全に波に乗った明大は見事逆転し、37―36で前半が終了。 後半も勢いは止まらなかった。第3Qは積極的に中に切り込み、テンポよく得点していく。疲れ知らずの明大はターンオーバーやリバウンドで相手のチャンスをことごとく奪い、第3Qの相手得点をわずか9点に抑えた。最終Qでは唐登の連続3Pシュートでさらに勢いづく。ベンチの盛り上がりも増し、チーム全員が一体となって戦っていた。そして試合時間残り1分で下級生と交代。会場の声援はさらに大きくなったところで、試合終了のブザーが鳴った。決して簡単な試合ではなかったが、終始笑顔を絶やすことなくいい雰囲気で勝利をつかんだ。また昨年度に引き続き優勝を果たした。 早くも次週、運命の入替戦に臨む。目標である2部リーグAブロック昇格のため、絶対に負けられない戦いとなる。「一発勝負になるので、悔いが残らないように全力で戦いたい」(萩原)。悲願の昇格まであと一歩。次戦も明大らしいバスケットで、試合を勝ち取ってくれると期待したい。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメント唐登――今日のご自身の調子はいかがでしたか。 「最初はミスがあってあまり良くなかったのですが、後半の3Pシュートをしっかり決め切れたところは良かったかなと思います」 ――チームとして優勝ということで、結果についてはいかがですか。 「やはりとても嬉しいです。みんなで本当に試合に出ている人も出ていない人もチーム全員で1年間やってきて、リーグ戦中もどんどん成長できたので、その結果がしっかりと表れたと思います」 萩原――昨日の敗戦から生かしたことはありますか。 「昨日は相手のホームだったこともあって、最初から相手の流れに合わせてしまったところがあったので、今日は自分たちで流れを作ろうとやっていました」 ――今日の試合で良かった点は何ですか。 「前半の自分たちの悪いところを後半ではしっかり直せたところですね。相手に対応できたのが良かったかなと思います」READ MORE -
連勝ストップ 明学大の勢い止められず/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック
バスケットボール(女子) 2023.10.29◆8・26~10・29 関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館他)▼10・28 対明学大戦(明学大白金キャンパス)明大59{22-16、11-14、14-27、12-16}73明学大〇 スターターはPG沖咲月主将(文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)。 今季リーグ戦全勝中の明大は、リーグ3位の明学大との一戦に臨んだ。第1Qから順調に得点を重ね、幸先良くスタートする。しかし第2Q以降、ホームの利を生かした明学大の勢いに圧倒され、後半には逆転を許す。相手の多彩なオフェンスやリバウンド争いに苦戦した明大は、点差を縮められず59ー73で敗北となった。 リーグ戦12連勝中の勢いのまま、さらなる白星をつかみたい明大。第1Qから粘り強さを見せ、速攻からレイアップを沈めるなど順調に試合を運ぶ。しかし流れが傾き始めたのは第2Q。「コミュニケーションがうまく取れず、気持ち良くシュートを打たせてしまった」(沖)。また、相手の3Pシュートが決まるたびにベンチや観客席から大歓声が起こり、雰囲気にものまれてしまった。それでもなんとか打開しようと、神山を中心に相手のゾーンディフェンスへ効果的に切り込む。前半はリードは保ったものの33ー30の僅差で終えた。 早々に点差を広げたい後半だったが、一段と波に乗った明学大を止められない。「ディフェンスで必死に守ったが、リバウンドを多く取られた」(山本)と、相手のオフェンスリバウンドを抑え切れず、ついに逆転を許してしまう。相手の固いゾーンディフェンスの前に、アウトサイド中心に組み立てたことで攻め手が単調になり、ターンオーバーも増えてしまった。状況を打開したい明大は後藤や神山が要所で3Pシュートを沈めるも、攻撃のリズムに乗り切れない。第4Qこそ拮抗した試合展開になったが、開いた点差は巻き返せず。連勝は12でストップとなり、59ー73で敗北した。 目標の一つである、全勝優勝は達成ならず。それでも「必要な負けだったのかなと思う。気持ちを下げず、みんなで楽しくバスケをやるのが明大のいいところ」(沖)と、敗戦を前向きに捉え、気持ちは切り替えている。約2カ月に及んだリーグ戦も青学大との最終戦を残すのみ。勝利を手にして弾みをつけ、その先の2部A昇格は必ず達成してみせる。 [橋本太陽] 試合後のコメント沖主将――個人としての出来はいかがでしたか。 「大事な場面でもう少し自分の攻め気を出していきたかったです。特にリバウンドなどで、チームに背中で見せないといけなかったかなと思います」 ――リーグ戦も残すは最終戦のみです。どんなことを意識したいですか。「最終戦の試合内容が入替戦の出来に関わってくると思っています。気持ちを切らさずに、次につなげる雰囲気を持って、いいゲームしていきたいです」 山本――要所で3Pシュートが決まっていましたが、いかがでしたか。 「決めたい時に決められたのは良かったです。今日の相手のゾーンディフェンスが結構マッチアップ気味だったので、外と中のバランスをとって得点できたらもっと良かったかなと思います」 ――次につなげられるような良かったプレーはありましたか。 「相手のゾーンディフェンスの中に切り込むという指示がベンチから出たとき、神山が連続で切り込んだプレーが良かったです」READ MORE