全日本閉幕 男子舵手なしペアが優勝/全日本選手権

端艇
2019.05.26

  遂にシーズンが開幕した。4日間にわたって行われた今大会。30度を超える猛暑の中、死力を尽くしたが優勝艇は男子軽量級舵手なしペアのみ。幸先のいいスタートとはいかなかった。

◆5・232697回全日本選手権(戸田ボートコース)

                                                                           

男子シングルスカル(S太田)――敗者復活戦3位

▼女子シングルスカル(S増田)――準決勝3位

▼男子軽量級ダブルスカル(S角南B佐藤)――敗者復活戦3位

▼男子軽量級舵手なしペア(S道端B武藤)――1位

▼男子舵手なしクォドルプル(S岡本3寺井2門馬B石畑)――4位

▼女子舵手なしクォドルプル(S高島3永井2髙橋B種田)――順位決定戦1位

▼男子舵手なしフォア(S鈴村3藤井2土屋B蓮沼)――順位決定戦3位

▼男子舵手付きフォア(C岡部S小野田3松木2加藤B蓮沼)――準決勝3位

▼女子エイト(C東S西田7田口6黒沼5村岡4塩田3中山2林原B岡田)――決勝2位

▼男子エイト(C立野S鎌原7木村6佐々木5茂見4境3小林2河畑B中村)――順位決定戦4位

 

急造コンビが日本一に輝いた。男子軽量級舵手なしペアで出場した道端勇樹(政経3=小松明峰)、武藤駿太(法1=越ヶ谷)。武藤は同種目での出場経験はなく全くの初心者だった。しかし「ゼロからだから教えたことを全部吸収してくれる」(道端)と短い練習期間でも息の合ったこぎを披露。予選を1位で通過し決勝を迎えた。その決勝では「思い通りに進んだ」(道端)とスタートから飛び出すレースプランが奏功。一度も他艇にリードを許すことなく優勝を果たした。

 

 あと一歩だった。村岡美晴(農3=日田三隈)を除くクルー8人が1、2年生という異色の編成で臨んだ女子エイト。決勝は1000メートル地点まで3位と苦しい立ち上がりだったが「中盤の追い上げが私たちの強み」(村岡)と怒とうの追い上げを見せ首位・立大に食い付いた。ゴール間近で立大に並んだが一歩及ばず。その差はわずか1.04秒とまさに紙一重の差だった。

 

 今大会は優勝が1艇のみと結果は振るわなかった。しかし、下級生が大半を占める女子エイトが2位と確かな伸びしろを見せた。「力が足りないところを補ってインカレは優勝したい」(西田結惟・文2=加茂)。悲願の男女総合優勝に向けこぎを進める。

[長沼遼太]

道端

――今の気持ちを聞かせてください。

「前半から攻めて自分たちのやりたいようにやるというレースができたのでうれしいです」

 

西田

――今日のレースを振り返っていかがですか。

「結果は悔しいですけどやりたいことはできたのでやり切れなかったという後悔はないです。けっこうスッキリしています」

 

――インカレに向けての意気込みをお願いします。

「今回はやりきっての結果なので力が足りないところを補って、インカレは優勝したいです」

 

東夢(政経2=浦和一女)

――今後は部内でどういう存在になりたいですか。

「いつまでコックスをやるかとかは決まっていないのですが今回の8人を勝たせたいという気持ちはすごく強いです。インカレでは別の艇になりますがみんなのサポートをして同じになった人は絶対に勝たせたいです」

 

                                                    

武藤

――先輩とのレースに緊張しましたか。

「最初はありました。できるかなと思ったのですが教えてくれたのでよかったです」